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第二章王太子、オークの花嫁になる
王太子、オークの花嫁になる【15】*
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「っ!は、恥ずかしい男だ……」
シスルは顔を赤らめ、ややあって頬を撫でる手に己の手を重ねた。
「……まあ、悪い気はしない……」
満更でもない様子のシスルに、オグルの胸はギュッと締め付けられた。
「シスルが何が好きで何が嫌いか、もっと教えてくれ」
今日一日は、邸宅の案内をしつつゆっくり語り合おうとしたのだが……。
「……私もお前を知りたい」
シスルの手がオグルの腕に触れ、意図を持って撫でさする。
「特に閨でなにが好きか……私に教えろ」
「シスル?お、おい。また発情……いだだだだだ!」
シスルはムッとした顔でオグルの腕をつねった。人間だが武人なだけありなかなか痛い。オークの肉が千切れる勢いである。
「ふん!は、発情してなければ、だ、抱き合ってはならないのか?……新婚だというのに、私の花婿殿はつれないな」
「っ!シスル!俺が悪かった。今すぐ教えるから許してくれ」
どこかでオグルの理性が『いや今日は休ませるか医師に診せた方がいい』と、言っていたが、可愛い花嫁の誘いの前では無力なのだった。
◆◆◆◆◆
朝から卑猥なことをしている。シスルは頭の片隅で恥じらったが、すぐに快楽で塗りつぶされていった。
「んっ……ふぅっ……!んぉ……っ!~~っ!」
シスルは、オグルの太くて長い逸物に自ら貫かれていく。悶えながらも腰を下ろし切った。いわゆる騎乗位の体位だ。肉壁が逸物でいっぱいな上に、腿や手にオグルの腹筋が触れて……しかも、暗い青い目がシスルへの欲と愛情を込めて見上げている。
「……ふぅっ。よく出来たな……。ふっ……シスル、上手だ。とても良い……」
鍛えているシスルよりも大きな手が、愛し気にシスルの脚を撫でて労る。
(オグルが喜んでる。嬉しい。俺も気持ちよくて幸せだ)
騎乗位はオグルに閨での好みの一つらしいが、シスルも気に入った。シスルの体重がかかることで肉壁がより圧迫され、出来たばかりの雄子宮の入り口を押し上げる。
「あうぅ……っ!ぎ、ぎもちいぃっ……いぐぅ……!しりでいぐうっ!」
入り口がチュパチュパと、オグルの亀頭をしゃぶるのがわかる。精液をねだる蠢き。シスルは一呼吸ごとに絶頂している。
「シスル……イイぞ……!ぐぅっ……!」
「あうぅっ!いくっ!いっ……ひぎっ!」
オグルは半身を起こし、シスルを抱きしめて揺さぶる。
「ぃっ~~~!いくうぅっ!」
「おおっ!オレもだ!中に出すぞ!」
ビュクビュクと熱い精液がほとばしり、雄子宮に注がれていく。シスルは全身で快楽と悦びを味わい、オグルの身体を強く抱き返した。
一滴残らず出し切ったらしく、胎は精液とやや縮んだ逸物で満たされた。
(ああ……いっぱい……子種が……)
いずれ、この胎でオグルとの子を孕む。そう確信する。不思議なほどに、嫌悪は無い。
シスルは確かに、長年オークのことを蔑んでいたし醜いと思っていた。
だが、戦争によって実際にオークと接したことで、その考えは変化していった。つい最近までそれを認めなかったが、本心では違った。
あの戦争で、オークは誰もが勇猛果敢に戦っていた。さらに理知的に考える者も多く、シスルら捕虜に対しても敬意を持って接した。
特にオグルは礼儀正しく丁寧で、それでいてシスルに媚びず対等に接した。時に諌めるようなことまで言われすらした。
同母妹のアマリリス、婚約者のラベンナ、乳母や側近たちもシスルに諫言する事があったが、彼女らはあくまで臣下としてシスルに従っていた。両親はというと、母は幼い頃に亡くなった上に、父とは公務以外では疎遠だった。
(ああ、私はそれがずっと寂しかった。だからこそ、オグルとの会話が楽しかったのだな)
捕虜だった頃、毎日のようにオグルが来てくれるのが嬉しかった。今は負けたが、いずれまた緑鉄国と戦う。勝った暁には、今度は自分がオグルを捕えて側に置こう。
そう思っていた。
「はは……そうか……」
(それは、恋とは形が違っていたかもしれないが)
「シスル?どうした?」
シスルはオグルの頬を両手で包んだ。ゴツゴツした感触の、汗で濡れた熱い肌。
オグルの顔を美しいとは思わない。
だが、とても雄々しくて、男前で、憂いを帯びた表情は色気があって、笑うととても。
「私はどうやら、初めからオグルが好きだったらしい」
シスルは笑って口付け……。
「んおっ!ひぎっ!」
下からシスルを突き上げる圧迫。オグルの逸物が、急に固さと大きさを取り戻したのだ。
「俺も!シスル!お前が!」
オグルは興奮で目を爛々と光らせながら、繋がったままシスルをベッドに押し倒す。体重をかけながら、激しく腰を振って抽送する。
「ぉっ……!~~~っ!」
シスルは中を抉られ、オグルの身体で圧迫され、声なき悲鳴を上げた。
やがてまたたっぷりと精液を中出しされ、シスルの腹は妊娠したように膨らんだのだった。
シスルは顔を赤らめ、ややあって頬を撫でる手に己の手を重ねた。
「……まあ、悪い気はしない……」
満更でもない様子のシスルに、オグルの胸はギュッと締め付けられた。
「シスルが何が好きで何が嫌いか、もっと教えてくれ」
今日一日は、邸宅の案内をしつつゆっくり語り合おうとしたのだが……。
「……私もお前を知りたい」
シスルの手がオグルの腕に触れ、意図を持って撫でさする。
「特に閨でなにが好きか……私に教えろ」
「シスル?お、おい。また発情……いだだだだだ!」
シスルはムッとした顔でオグルの腕をつねった。人間だが武人なだけありなかなか痛い。オークの肉が千切れる勢いである。
「ふん!は、発情してなければ、だ、抱き合ってはならないのか?……新婚だというのに、私の花婿殿はつれないな」
「っ!シスル!俺が悪かった。今すぐ教えるから許してくれ」
どこかでオグルの理性が『いや今日は休ませるか医師に診せた方がいい』と、言っていたが、可愛い花嫁の誘いの前では無力なのだった。
◆◆◆◆◆
朝から卑猥なことをしている。シスルは頭の片隅で恥じらったが、すぐに快楽で塗りつぶされていった。
「んっ……ふぅっ……!んぉ……っ!~~っ!」
シスルは、オグルの太くて長い逸物に自ら貫かれていく。悶えながらも腰を下ろし切った。いわゆる騎乗位の体位だ。肉壁が逸物でいっぱいな上に、腿や手にオグルの腹筋が触れて……しかも、暗い青い目がシスルへの欲と愛情を込めて見上げている。
「……ふぅっ。よく出来たな……。ふっ……シスル、上手だ。とても良い……」
鍛えているシスルよりも大きな手が、愛し気にシスルの脚を撫でて労る。
(オグルが喜んでる。嬉しい。俺も気持ちよくて幸せだ)
騎乗位はオグルに閨での好みの一つらしいが、シスルも気に入った。シスルの体重がかかることで肉壁がより圧迫され、出来たばかりの雄子宮の入り口を押し上げる。
「あうぅ……っ!ぎ、ぎもちいぃっ……いぐぅ……!しりでいぐうっ!」
入り口がチュパチュパと、オグルの亀頭をしゃぶるのがわかる。精液をねだる蠢き。シスルは一呼吸ごとに絶頂している。
「シスル……イイぞ……!ぐぅっ……!」
「あうぅっ!いくっ!いっ……ひぎっ!」
オグルは半身を起こし、シスルを抱きしめて揺さぶる。
「ぃっ~~~!いくうぅっ!」
「おおっ!オレもだ!中に出すぞ!」
ビュクビュクと熱い精液がほとばしり、雄子宮に注がれていく。シスルは全身で快楽と悦びを味わい、オグルの身体を強く抱き返した。
一滴残らず出し切ったらしく、胎は精液とやや縮んだ逸物で満たされた。
(ああ……いっぱい……子種が……)
いずれ、この胎でオグルとの子を孕む。そう確信する。不思議なほどに、嫌悪は無い。
シスルは確かに、長年オークのことを蔑んでいたし醜いと思っていた。
だが、戦争によって実際にオークと接したことで、その考えは変化していった。つい最近までそれを認めなかったが、本心では違った。
あの戦争で、オークは誰もが勇猛果敢に戦っていた。さらに理知的に考える者も多く、シスルら捕虜に対しても敬意を持って接した。
特にオグルは礼儀正しく丁寧で、それでいてシスルに媚びず対等に接した。時に諌めるようなことまで言われすらした。
同母妹のアマリリス、婚約者のラベンナ、乳母や側近たちもシスルに諫言する事があったが、彼女らはあくまで臣下としてシスルに従っていた。両親はというと、母は幼い頃に亡くなった上に、父とは公務以外では疎遠だった。
(ああ、私はそれがずっと寂しかった。だからこそ、オグルとの会話が楽しかったのだな)
捕虜だった頃、毎日のようにオグルが来てくれるのが嬉しかった。今は負けたが、いずれまた緑鉄国と戦う。勝った暁には、今度は自分がオグルを捕えて側に置こう。
そう思っていた。
「はは……そうか……」
(それは、恋とは形が違っていたかもしれないが)
「シスル?どうした?」
シスルはオグルの頬を両手で包んだ。ゴツゴツした感触の、汗で濡れた熱い肌。
オグルの顔を美しいとは思わない。
だが、とても雄々しくて、男前で、憂いを帯びた表情は色気があって、笑うととても。
「私はどうやら、初めからオグルが好きだったらしい」
シスルは笑って口付け……。
「んおっ!ひぎっ!」
下からシスルを突き上げる圧迫。オグルの逸物が、急に固さと大きさを取り戻したのだ。
「俺も!シスル!お前が!」
オグルは興奮で目を爛々と光らせながら、繋がったままシスルをベッドに押し倒す。体重をかけながら、激しく腰を振って抽送する。
「ぉっ……!~~~っ!」
シスルは中を抉られ、オグルの身体で圧迫され、声なき悲鳴を上げた。
やがてまたたっぷりと精液を中出しされ、シスルの腹は妊娠したように膨らんだのだった。
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