半魔の勇者は第三王子を寵愛する

花房いちご

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登場人物紹介・番外編など

登場人物紹介(本編最終話までのネタバレを含みます)

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随時追記していくと思います。

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登場人物紹介

ダガン
勇者。物語開始時五十歳。筋骨隆々の偉丈夫。黒髪、金色の目、赤黒い肌。さらには頭に角が二本生えていて八重歯が牙のように発達している。魔族と人間の混血である半魔。絶倫でロマンチスト。
捨て子だったが育ての両親に拾われ、小さな村で人間として十歳まで暮らす。魔獣に育ての両親が殺され、幼馴染に裏切られたことで波乱の人生が始まるが、同時にバルドレッドというシリアスクラッシャーと出会った。バルドレッドとの珍道中を経て騎士として身を立てる。
魔王復活と同時に勇者の徴が現れ、同じく徴が現れた仲間たちと共に旅に出た。五年の旅路の果て、魔王討伐をやり遂げた。
過去がゴリゴリに暗い。長年にわたり差別と悪意にさらされ続けたため、卑屈になりがちだった。そんな人生における最大の光ことルナルシオンと結婚できたのでウルトラハッピー。生涯幸せ確定である。

ルナルシオン・ローゼラント
物語開始時二十二歳
ローゼラント王国第三王子。白金の髪、薄青い色の目。長身で均整の取れた身体をしており、月に喩えられる美貌を持つ。語学および歴史研究家。純情でドスケベ。
魔術適正も闘気を練ることも出来ないので、幼い頃は臣下から軽んじられることも多かった。古代魔術の解読などでローゼラント王国に大いに貢献し、立場を確かなものにする。
非力ゆえの鋭い観察眼を持つため、ダガンの優しさと忠義を素直に受け取る。そして同時に恋に落ち、なんやかんやで夫夫になった。
大好きなダガンと結婚出来てウルトラハッピー。もちろん生涯幸せ確定である。

バルドレッド・ローゼランド
物語開始時五十二歳。白金の髪と緑色の目、筋骨隆々。
ローゼラント王国の国王。通称は鉄拳王バルドレッド。十歳くらいの時に王城を抜け出して冒険の旅に出る。魔獣の巣に放り込まれたダガンを助けに行き、その強さを気にいる。
ダガンとの珍道中時代は拳士バルドと名乗っていた。基本の戦闘スタイルは、闘気を練り上げて拳に込めて殴る。
ノリと勢いと脳筋で生きてるが、なんだかんだで切れ者。臣下からの諫言はちゃんと聞くし、基本的に寛大。ただし、敵と裏切り者には容赦がない。
家族>自分=友達=国民>臣下>>>>>それ以外の順に大事。
妻であるテオドラを溺愛しており、側室や愛妾はいない。八人いる子供は全員テオドラとの子である。
愛息子の一人が自分の親友と結婚してショックだった。幸せならオッケーです。

テオドラ・ローゼラント
物語開始時五十二歳。金髪に薄青い目。美貌の王妃。
冷酷非情で名高いが、家族に対しては慈しみ深い。幼馴染のバルドレッドが『おもしれー男』なので結婚した。八人も子供を産んだのは『産んでみたら我が子可愛すぎるし、成長見守るの楽しすぎ』なので沢山欲しくなったから。みんな大切な我が子。我が子の敵は絶対に社会的に殺す心意気だよ。
愛息子と長年の友人が想いあっているのは知ってた。結婚までの流れが面白すぎて過呼吸一歩手前。人生って面白!

ステラリリス・ローゼラント
物語開始時十八歳。金髪に緑色の目、愛らしい顔立ちの美少女。第五王女。
火属性の魔術が得意で、魔王復活後は大いに活躍した。現代魔術と相性が悪い。ルナルシオンが様々な古代魔術を解読するまで魔術を上手く使えず、臣下から軽んじられることも多かった。それが原因で、幼い頃は臆病だった。今でも大柄な男性には構えてしまう。
バルドレッドからルナルシオンの想い人であるダガンと結婚しろ。と、言われたと思ったら秒で振られた。「は?」である。
ダガンの旅の仲間の一人、ザリードの幼馴染にして恋人。結婚するため色々と根回ししてた。
一番仲がいい兄の恋が叶ったのは嬉しいが、根回しが無駄になるわ、人前で恥かかされるわでブチ切れた。クソ親父!自分たちの結婚は自分たちで叶えるって言ったでしょ!バルドレッドは焼き土下座した。

スカイドレッド・ローゼラント
物語開始時二十六歳。白金の髪と緑色の目、柔和な顔立ちの青年。
第一王子であり王太子。作中で出せなかったけど既婚者で子供が二人いる。もちろんラブラブである。
文武両道。温厚篤実。魔術も武術も使える努力の天才。そして父の家族愛と母の冷徹を兄弟の中で最も受け継いだ、一番やべえハイブリッドである。
ニコニコ笑いながら母と共に宮廷政治を牛耳り、暗躍しつつ敵を肉体的にも社会的にも始末したり使い潰している。
末の弟の恋模様は知ってた。まさかの流れで結婚したので何とも言えない笑みがこぼれたという。そうはならんやろ。なっとるやろがい!

サンライアン・ローゼラント
第二王子。ライオンっぽい金髪、濃い青色の目。傷だらけで筋骨隆々の偉丈夫。物語開始時二十五歳。
兄弟の中で一番父親に似てる。善人で陽キャで良い奴なんだけど、何も考えずに話すので他人の地雷を踏みがち。今までは戦っていればよかったけど、これからはそうはいかない。社会人としての常識や配慮を勉強中。「叱られたら反省できるのでまだ救いはあるよね。まだ」とはスカイレッド談。兄ちゃんごめん!許して!

ラヴィネリッサ・ルビクローゼ(旧ラヴィネリッサ・ローゼラント)
元第二王女。現ルビクローゼ公爵。ルビク領統治と国境守護を任されている。物語開始時二十八歳。短く整えた白金の髪、眼光鋭い濃い青い目。
氷属性の魔術と剣の達人。寡黙で厳格。家族と親しい者の前でも滅多に笑わないが、別に不機嫌ではない。既婚者。妻と妻の連れ子が三人いる。
兄弟の中で一番仲がいいのはサンライアンだが、一番迷惑をかけられ面倒を見る羽目になったのもサンライアン。アレな子ほど可愛い法則である。

聖女グロリオーサ
物語開始時四十~六十代(正確な年齢は決めてない)ピンク色の髪に濃い薔薇色の目。十代にも三十代にも見える魅力的な美女。
愛と正義の女神の信徒にして選ばれし聖女。
神聖愛歌エンダーイヤー』や『戦闘哀歌ヤンマーニ』など歌によって周囲を浄化したり、戦闘能力を上げたり、結界を張ったり、治癒したりする。聖女の力はチートです。
勇者一行の精神的支柱であり、一番ぶっ飛んだトラブルメーカーである。
魔王討伐後は各地に愛と正義をもたらす旅に戻った。

魔術師ザリード
物語開始時十八歳。中背で痩せ型、気弱で陰気に見える。
勇者一行の一人。
元は他国の奴隷だったが、ローゼラント王国の魔術師に魔術の才能を見出されて引き取られる。幼い頃から師匠の付き添いで王城に上がっていたため、ステラリリスと出会い恋に落ちた。勇者一行の中では貴重な常識人だが、いざとなるとぶっ飛んだ威力だったり、えげつない呪いの魔術を放つ。普通の人はいないんですか?そこになければありませんね。

拳士サンダーソニア
物語開始時三十六歳。小柄な女性。
勇者一行の一人。
夫と子供が五人いる肝っ玉母ちゃん。夫は革製品の職人。故郷で猟師兼自警団団員として穏やかに暮らしていたが、魔王復活で魔獣は増えるは、魔族は暗躍するは、自分の拳に『勇者一行の徴』が現れるはで一変する。
勇者一行のムードメーカーの一人。
魔王討伐後は故郷に帰り、家族との再会を喜んだ。

剣士フォラータ
物語開始時三十歳。常に鎧を身につけている。気難しそうな顔をしてるが明るくお茶目。
酒癖が悪く陽気。各地を放浪して剣の腕を磨いてきた。ある里に腰を据えた所で魔王が復活。『勇者一行の徴』が現れて旅立つことになる。勇者一行のムードメーカーの一人。
魔王討伐後は里に戻り、いい感じになってた女性と結婚した。


◆◆◆◆◆

明日から番外編の更新があります。
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