13 / 36
蜜月の日々と宴の支度
蜜月の日々【2】*
しおりを挟む
「ダガン……の、挿れて……君だけじゃなくて……私も欲しい……」
「……辛かったら言えよ」
ダガンは招かれるまま、指を抜いて亀頭をゆっくりと挿れた。人とは明らかに違う、尖った亀頭が飲み込まれ、雁首の下あたりまですんなりと入る。ルナルシオンの脚がダガンの足腰に絡みつき、もっとと言いたげに揺さぶった。
「あっ……!あぁっ!………きもちぃ……!んっ!」
「……はっ……!ルナ……くっ……良い子だから、大人しくしろ……!」
ダガンは奥歯を噛み締め、動きそうになる自らを止めた。じっくり馴染ませてからではないと恐ろしかった。ルナルシオンは適度に鍛えているとはいえ、ダガンよりはるかに華奢で細い身体をしているのだ。
なにより、ダガンはルナルシオンを大切にしたい。護衛騎士であった頃からずっと、髪の一筋も損なわぬようにと守り続けてきたのだ。
「傷つけたくないんだ」
ルナルシオンの顔に、喜びと切なさが混じり合う。
「でも……ダガンからの傷なら……欲しい……ごめんね」
ルナルシオンの脚がグッとダガンの腰を引き寄せ、肉壁が剛直を飲み込んでいく。
「んんっ……いっ……!」
「ルナルシオン!」
痛みと圧迫感からか薄青い目から涙が溢れる。陰茎も萎えていた。それでもルナルシオンは微笑んだ。
「ね……だ、いじょうぶ……わたし……うけいれ、ないほうが……つらい」
ダガンは頭の中が真っ白になり、しばし硬直した。戦場においては、いかなる時も即座に反応出来たというのに、出来なかった。
「いたっ……っ!あ……は、ぁ……ん、だんだん……きもち、よくなっ……はぁ……」
愛しさで気が遠くなっていた。と、認識した時には、ルナルシオンはダガンの剛直の三割ほどを受け入れていた。ルナルシオンは荒い息を吐きながらダガンの頬を撫でる。そこでようやく、ダガンは自分が泣いている事に気づく。
「ほら……ね?きもちいいよ……きみは?いたくない?」
「ん……大丈夫だ。俺も気持ちいい……幸せだ」
肉壁はやや強く締め付けていたが、心からそう思った。
「よかった……」
ルナルシオンは安心したのか脚や肉壁から力が抜けていく。ダガンの剛直が限界を迎えた。
「……中に出して、いいな?」
「うん……だして……」
ダガンはルナルシオンの身体を強く抱きながら射精した。
「あつっ……!あっ……あぁっ……ぇ?……ひっ!」
精液はルナルシオンの肉壁を濡らし、凄まじい効果をもたらした。
「あああっ!あつい!おしりあついぃっ!ひああぁっ!……っ!」
ルナルシオンの萎えていた陰茎が勃ち上がり精液を吹き出す。言葉にならない喘ぎ声をあげながら腰を揺らした。自ら尻と腰をふって食い付く様は、かつての清廉な姿と結びつかない。
「もっと……!おく、せつないぃ……!」
「ルナルシオン……!」
ダガンもまた快楽に乱れた。白い尻や細い腰を掴み、のけぞった胸を舐めて齧りながら腰を打ち付ける。
「ひぎっ……!あぁっ……あぁっ!」
激しく抽送される剛直を肉壁がしゃぶって貪った。剛直の雁首や幹の突起がゴリゴリと抉るたび、ルナルシオンは吐精した。だが色も薄く量も少ない。無理矢理搾りだされているようだった。
「おか、おかひくっ……なるっ……ひあああああっ!」
「ぐっ……!が、あぁっ……!」
ルナルシオンは激しく痙攣し、ダガンは唸りながら腰を捻じ込む。剛直の全体の半分近くが埋まった辺りでダガンは再び射精した。
ルナルシオンの絶叫に近い嬌声が上がる。ダガンは逃さぬよう抱きしめる力をさらに強くし、一滴残さず注ぎ込んだ。二人は互いの荒い息が治るまで抱き合い、快楽の波に体を委ねた。
◆◆◆◆◆
事が済み、ダガンは召使に持ってこさせた湯でルナルシオンの身を清め、汚れたシーツをかえた。すっかり慣れた作業だ。
窄まりから精液を掻き出そうとしたが、すでに肉壁に染み込んでいたらしく、いたずらにルナルシオンを善がらせただけになった。
「すまん。遅かった」
「私はいいよ。ふふ……これでまた、ダガンが私の身体を変えてくれるんだね」
満足感と罪悪感で複雑なダガンだが、ルナルシオンは嬉しそうなだけだった。手を伸ばして自らの窄まりを指で広げる。
「ここも……こんなに広がるようになっちゃった。ダガンのおっきいから」
「うわ愛しい。はしたないから止めろ。また抱きたくなる。明日にしろ色っぽい。かわいい。いやらしい。健気。好きだ愛してる」
「本音と建前がごちゃごちゃだなあ。うん。明日から忙しくなるけど、夜はゆっくりしようね」
初夜をふくめて五日間、誰にも邪魔されない蜜月を過ごしていた。しかし、明日からは公務が始まる。朝から晩まで抱き合ったり、ゴロゴロしながらイチャつく日々は終わりだ。
「ちょっと残念だけど、またこんな風に一日中ゆっくり出来るよう頑張ろう」
「ああ」
二人は誓い合い、穏やかな眠りについた。
「……辛かったら言えよ」
ダガンは招かれるまま、指を抜いて亀頭をゆっくりと挿れた。人とは明らかに違う、尖った亀頭が飲み込まれ、雁首の下あたりまですんなりと入る。ルナルシオンの脚がダガンの足腰に絡みつき、もっとと言いたげに揺さぶった。
「あっ……!あぁっ!………きもちぃ……!んっ!」
「……はっ……!ルナ……くっ……良い子だから、大人しくしろ……!」
ダガンは奥歯を噛み締め、動きそうになる自らを止めた。じっくり馴染ませてからではないと恐ろしかった。ルナルシオンは適度に鍛えているとはいえ、ダガンよりはるかに華奢で細い身体をしているのだ。
なにより、ダガンはルナルシオンを大切にしたい。護衛騎士であった頃からずっと、髪の一筋も損なわぬようにと守り続けてきたのだ。
「傷つけたくないんだ」
ルナルシオンの顔に、喜びと切なさが混じり合う。
「でも……ダガンからの傷なら……欲しい……ごめんね」
ルナルシオンの脚がグッとダガンの腰を引き寄せ、肉壁が剛直を飲み込んでいく。
「んんっ……いっ……!」
「ルナルシオン!」
痛みと圧迫感からか薄青い目から涙が溢れる。陰茎も萎えていた。それでもルナルシオンは微笑んだ。
「ね……だ、いじょうぶ……わたし……うけいれ、ないほうが……つらい」
ダガンは頭の中が真っ白になり、しばし硬直した。戦場においては、いかなる時も即座に反応出来たというのに、出来なかった。
「いたっ……っ!あ……は、ぁ……ん、だんだん……きもち、よくなっ……はぁ……」
愛しさで気が遠くなっていた。と、認識した時には、ルナルシオンはダガンの剛直の三割ほどを受け入れていた。ルナルシオンは荒い息を吐きながらダガンの頬を撫でる。そこでようやく、ダガンは自分が泣いている事に気づく。
「ほら……ね?きもちいいよ……きみは?いたくない?」
「ん……大丈夫だ。俺も気持ちいい……幸せだ」
肉壁はやや強く締め付けていたが、心からそう思った。
「よかった……」
ルナルシオンは安心したのか脚や肉壁から力が抜けていく。ダガンの剛直が限界を迎えた。
「……中に出して、いいな?」
「うん……だして……」
ダガンはルナルシオンの身体を強く抱きながら射精した。
「あつっ……!あっ……あぁっ……ぇ?……ひっ!」
精液はルナルシオンの肉壁を濡らし、凄まじい効果をもたらした。
「あああっ!あつい!おしりあついぃっ!ひああぁっ!……っ!」
ルナルシオンの萎えていた陰茎が勃ち上がり精液を吹き出す。言葉にならない喘ぎ声をあげながら腰を揺らした。自ら尻と腰をふって食い付く様は、かつての清廉な姿と結びつかない。
「もっと……!おく、せつないぃ……!」
「ルナルシオン……!」
ダガンもまた快楽に乱れた。白い尻や細い腰を掴み、のけぞった胸を舐めて齧りながら腰を打ち付ける。
「ひぎっ……!あぁっ……あぁっ!」
激しく抽送される剛直を肉壁がしゃぶって貪った。剛直の雁首や幹の突起がゴリゴリと抉るたび、ルナルシオンは吐精した。だが色も薄く量も少ない。無理矢理搾りだされているようだった。
「おか、おかひくっ……なるっ……ひあああああっ!」
「ぐっ……!が、あぁっ……!」
ルナルシオンは激しく痙攣し、ダガンは唸りながら腰を捻じ込む。剛直の全体の半分近くが埋まった辺りでダガンは再び射精した。
ルナルシオンの絶叫に近い嬌声が上がる。ダガンは逃さぬよう抱きしめる力をさらに強くし、一滴残さず注ぎ込んだ。二人は互いの荒い息が治るまで抱き合い、快楽の波に体を委ねた。
◆◆◆◆◆
事が済み、ダガンは召使に持ってこさせた湯でルナルシオンの身を清め、汚れたシーツをかえた。すっかり慣れた作業だ。
窄まりから精液を掻き出そうとしたが、すでに肉壁に染み込んでいたらしく、いたずらにルナルシオンを善がらせただけになった。
「すまん。遅かった」
「私はいいよ。ふふ……これでまた、ダガンが私の身体を変えてくれるんだね」
満足感と罪悪感で複雑なダガンだが、ルナルシオンは嬉しそうなだけだった。手を伸ばして自らの窄まりを指で広げる。
「ここも……こんなに広がるようになっちゃった。ダガンのおっきいから」
「うわ愛しい。はしたないから止めろ。また抱きたくなる。明日にしろ色っぽい。かわいい。いやらしい。健気。好きだ愛してる」
「本音と建前がごちゃごちゃだなあ。うん。明日から忙しくなるけど、夜はゆっくりしようね」
初夜をふくめて五日間、誰にも邪魔されない蜜月を過ごしていた。しかし、明日からは公務が始まる。朝から晩まで抱き合ったり、ゴロゴロしながらイチャつく日々は終わりだ。
「ちょっと残念だけど、またこんな風に一日中ゆっくり出来るよう頑張ろう」
「ああ」
二人は誓い合い、穏やかな眠りについた。
10
お気に入りに追加
130
あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。
表紙絵
⇨元素 様 X(@10loveeeyy)
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる