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【27】言葉★
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静かに迫るユアンが怖ろしくて、無意識のうちに身体は部屋の外へと動いていた。しかしさほど広くもない玄関では数歩下がるだけで逃げ場を失う。冷たい扉にディアナの背が触れると、逃げ場はないというようにユアンは距離を詰めた。
扉に手を突くことで囲われたディアナは怯えながらもユアンを見上げる。声を上げることを躊躇わせるような近さだ。
「僕の言葉が信じられないというのなら、行動で示せば伝わる?」
どういう意味かと訊ねる間もなくキスをされていた。
触れた瞬間から、こじ開けるように舌が唇を割る。息苦しさと混乱から、ディアナはユアンの侵入を許してしまった。
「んっ! ふっ、あっ――!」
押し退けようとしても力では敵わない。扉に縫い止められたままではどこにも行けない。もっとも外に出たところで誰が助けてくれるだろう。キスをされたから逃げ出したと話しても、ユアンの言うように恋人同士なのだから不思議はないと笑われるかもしれない。
「や、めっ……」
こんなことは止めてほしいと訴えても届かない。きつく握られた服の皺にさえ構わず、ユアンはディアナを求め続けた。
「はっ、ぁ、う……」
あの日以来、触れることのなかった唇が暴力的なまでに交り合う。それはあの夜よりも濃厚で、形振り構わずディアナを求めているようだった。
逃げた舌を追われ、奥深くまで侵入される。
「う……んっ!」
「はっ……ん――」
いつしかユアンの口からも吐息が零れていた。ぞっとするほど艶やかな響きに、身体の底から何かが這い上がる。甘ったるいそれを耳で拾いながら、受け止めきれない唾液が顎を伝った。
満足に呼吸を許されず、苦しさから意識がうつろい始める。いつも生活をしている部屋にユアンがいて、キスをされている。非現実的な光景が夢のようだ。
これが夢だとして。目覚めることが出来たのなら、いつもの生活が待っている。そうであればどれほど良かっただろう。
「ゆ、ぁっ――さ、まっ……!」
この触れ合いはなんのため?
わからない。
どうしてこんなことになっているの?
それもわからない。
ただ、ユアンを怒らせてしまったことはわかる。
ピリピリとした感情が、触れ合う場所から流れ込んでくるようだ。きっと自分は何かを間違えてしまった。もしかしたら最初から、ユアンの誘いに乗ったことが間違いだったのかもしれない。
「は、あっ……っ……」
勝手に身体の熱を高められ、いつしか涙が交じるようになった。どうにか途切れながらも限界を訴えると、力の抜けつつある身体を察したのか、ユアンは名残惜しそうに舌に吸いつく。わざと音を立てて離れていくのは、このキスを忘れるなと言われているようだった。
荒い呼吸を繰り返して空気を取り込む。解放されたというのに真っ先に抗議が飛び出さないのは乱れた呼吸のせいだ。背後の扉にもたれながら、ユアンに支えられるようにしてなんとか立っている状態だ。
ようやく解放される。
そう信じていた自分は甘かったのだろう。
「――っ!」
首筋にユアンの唇が触れていた。もちろん可愛らしく触れるというものではなく、熱を呼び起こすように舌まで使い、丁寧に触れていく。
体温の上がったディアナにキスのせいで濡れた唇は冷たく、身を竦ませる。そうでなくとも普通は唇で触れることのない場所だ。初めての感覚に震えながらも、収束したはずの熱がまたじわじわと生まれていくのを感じた。そうあるようにユアンは振る舞っている。
けれど今回は、否定をすることが許されていた。自由な唇でディアナは叫ぶ。
「ユアン様! 止めて! 止めて下さい!」
ありったけの希望を込めて静止を乞う。
「何故? だって僕たちは恋人同士だよ」
「あっ……ちが、います! 好きでもないのに、このようなことはっ!」
好きでもないのにする行為ではないとパーティーの夜に伝えた。ユアンもわかったと頷いてくれた。だからキスはあの一度きり。もう二度と過ちは起らないと思っていた。それなのに、どうして?
「僕はきみが好きだよ」
告げられた想いに目を見開く。それは当然の様にユアンの唇から零れていた。
「うそ……」
「嘘じゃないよ」
ユアンの手が頬を撫でる。触れた掌の温かさがあまりにも優しくて、泣きたくなるのはおかしいだろうか。慈しむように微笑まれ、時間さえも止まったような気がした。
けれどディアナは否定する。そうしなければあり得ない期待を抱いてしまう。一度生まれた希望は勝手に育つのだ。
「やめて……」
「どうして?」
そんなはずがない。いくら言葉で聞かされても信じられなかった。
「そのようなこと、あり得ないのです」
「なら、いくらでも教えてあげる」
口調は優しいが、ユアンの行動は強引だ。立ち尽くすディアナの腕を引き、勝手に部屋の奥へと侵入する。部屋の主であるディアナの意見も聞かず、まるで口付けの様に自由な振る舞いだった。
自分の部屋でありながら、ディアナは引きずられるように後を追い、もつれた足でベッドに倒れこむ。身体の上にはユアンが乗り上げ、ディアナを見下ろした。
「な、に……」
本能的な恐怖から声は震えていた。問いかけながらも、この体制の意味がわからないほど子どもではない。けれどそんなはずがないと否定している自分もいる。
ディアナの予想が現実であるように、ユアンの手が服を乱そうとしていた。
「い、いけません! ユアン様!」
名を呼びその手を押し留めるが、ユアンに引き下がる意思はない様だ。
「どうして? 言葉は信じられないんだよね。なら、きみに理解してもらうには抱くしかないよね」
ユアンはあっさりとこの行為の意味を告げてしまう。それも笑顔で――
ユアンの笑顔を怖いと感じたのは二度目だ。一度目は幼い頃、始めた顔を合わせた廊下で。笑っていても、ちっとも楽しそうではなかった。
これはその二度目。ディアナを見下ろす瞳は妖しく、異性であることを見せつけられている。
「それだけは、だめです、ユアン様」
身体を重ねては取り返しがつかなくなる。それはもう、偽りの枠には収まらない。
「お願いです。このような事、もう止めましょう?」
そこまでして疑いを晴らそうとするユアンがわからない。ただ、ユアンの眼差しは本気であることを感じさせ、逃げ出そうとしても叶う事はなかった。いくらおっとりしているように見えても彼も自分とは違う異性であることを知っていたはずだ。
暴れ出すディアナの顔を両手で包み、ユアンは優しく告げる。
「僕が怖い? ああ、嫌いなんだっけ」
「わたくしは……」
違う。嫌いだというのなら、嫌いな相手に紅茶など淹れたはしない。嫌いな相手の健康を気遣うものか。嫌いな相手のために膝を貸したりするはずがない。
「あ、わ……わたくし……」
気付いていた。
気が付いていない振りをしていた。
でも本当は、とっくに気が付いていた。
いつの間にか、嫌いからはかけ離れた行動ばかりしている。
けれど嫌いと言えば、この行為は止められるかもしれない。
だとしたら一言、嫌いと告げてやればいい。
「わたくしは……」
嫌い――
その言葉の重みを知っている。臆病な自分を隠すためだけにユアンを傷つけたくはなかった。
迷うばかりのディアナをユアンは追い詰める。
「逃げても良いけど、僕たちは恋人同士だよ。愛を確かめ合うのは当然のことだよね。誰もおかしいとは思わないんじゃないかな。ああそれとも、弟に助けを求めるの? そうだね。優しい弟なら助けてくれるかもしれないね。でも駄目だよ。きみは僕の恋人なんだから」
「違います……わたくしたちは、わたくしは……」
こんなつもりではなかった。
いくら叫んでも遅いとでも言うように、ユアンの眼差しは冷たく見下ろしていた。
扉に手を突くことで囲われたディアナは怯えながらもユアンを見上げる。声を上げることを躊躇わせるような近さだ。
「僕の言葉が信じられないというのなら、行動で示せば伝わる?」
どういう意味かと訊ねる間もなくキスをされていた。
触れた瞬間から、こじ開けるように舌が唇を割る。息苦しさと混乱から、ディアナはユアンの侵入を許してしまった。
「んっ! ふっ、あっ――!」
押し退けようとしても力では敵わない。扉に縫い止められたままではどこにも行けない。もっとも外に出たところで誰が助けてくれるだろう。キスをされたから逃げ出したと話しても、ユアンの言うように恋人同士なのだから不思議はないと笑われるかもしれない。
「や、めっ……」
こんなことは止めてほしいと訴えても届かない。きつく握られた服の皺にさえ構わず、ユアンはディアナを求め続けた。
「はっ、ぁ、う……」
あの日以来、触れることのなかった唇が暴力的なまでに交り合う。それはあの夜よりも濃厚で、形振り構わずディアナを求めているようだった。
逃げた舌を追われ、奥深くまで侵入される。
「う……んっ!」
「はっ……ん――」
いつしかユアンの口からも吐息が零れていた。ぞっとするほど艶やかな響きに、身体の底から何かが這い上がる。甘ったるいそれを耳で拾いながら、受け止めきれない唾液が顎を伝った。
満足に呼吸を許されず、苦しさから意識がうつろい始める。いつも生活をしている部屋にユアンがいて、キスをされている。非現実的な光景が夢のようだ。
これが夢だとして。目覚めることが出来たのなら、いつもの生活が待っている。そうであればどれほど良かっただろう。
「ゆ、ぁっ――さ、まっ……!」
この触れ合いはなんのため?
わからない。
どうしてこんなことになっているの?
それもわからない。
ただ、ユアンを怒らせてしまったことはわかる。
ピリピリとした感情が、触れ合う場所から流れ込んでくるようだ。きっと自分は何かを間違えてしまった。もしかしたら最初から、ユアンの誘いに乗ったことが間違いだったのかもしれない。
「は、あっ……っ……」
勝手に身体の熱を高められ、いつしか涙が交じるようになった。どうにか途切れながらも限界を訴えると、力の抜けつつある身体を察したのか、ユアンは名残惜しそうに舌に吸いつく。わざと音を立てて離れていくのは、このキスを忘れるなと言われているようだった。
荒い呼吸を繰り返して空気を取り込む。解放されたというのに真っ先に抗議が飛び出さないのは乱れた呼吸のせいだ。背後の扉にもたれながら、ユアンに支えられるようにしてなんとか立っている状態だ。
ようやく解放される。
そう信じていた自分は甘かったのだろう。
「――っ!」
首筋にユアンの唇が触れていた。もちろん可愛らしく触れるというものではなく、熱を呼び起こすように舌まで使い、丁寧に触れていく。
体温の上がったディアナにキスのせいで濡れた唇は冷たく、身を竦ませる。そうでなくとも普通は唇で触れることのない場所だ。初めての感覚に震えながらも、収束したはずの熱がまたじわじわと生まれていくのを感じた。そうあるようにユアンは振る舞っている。
けれど今回は、否定をすることが許されていた。自由な唇でディアナは叫ぶ。
「ユアン様! 止めて! 止めて下さい!」
ありったけの希望を込めて静止を乞う。
「何故? だって僕たちは恋人同士だよ」
「あっ……ちが、います! 好きでもないのに、このようなことはっ!」
好きでもないのにする行為ではないとパーティーの夜に伝えた。ユアンもわかったと頷いてくれた。だからキスはあの一度きり。もう二度と過ちは起らないと思っていた。それなのに、どうして?
「僕はきみが好きだよ」
告げられた想いに目を見開く。それは当然の様にユアンの唇から零れていた。
「うそ……」
「嘘じゃないよ」
ユアンの手が頬を撫でる。触れた掌の温かさがあまりにも優しくて、泣きたくなるのはおかしいだろうか。慈しむように微笑まれ、時間さえも止まったような気がした。
けれどディアナは否定する。そうしなければあり得ない期待を抱いてしまう。一度生まれた希望は勝手に育つのだ。
「やめて……」
「どうして?」
そんなはずがない。いくら言葉で聞かされても信じられなかった。
「そのようなこと、あり得ないのです」
「なら、いくらでも教えてあげる」
口調は優しいが、ユアンの行動は強引だ。立ち尽くすディアナの腕を引き、勝手に部屋の奥へと侵入する。部屋の主であるディアナの意見も聞かず、まるで口付けの様に自由な振る舞いだった。
自分の部屋でありながら、ディアナは引きずられるように後を追い、もつれた足でベッドに倒れこむ。身体の上にはユアンが乗り上げ、ディアナを見下ろした。
「な、に……」
本能的な恐怖から声は震えていた。問いかけながらも、この体制の意味がわからないほど子どもではない。けれどそんなはずがないと否定している自分もいる。
ディアナの予想が現実であるように、ユアンの手が服を乱そうとしていた。
「い、いけません! ユアン様!」
名を呼びその手を押し留めるが、ユアンに引き下がる意思はない様だ。
「どうして? 言葉は信じられないんだよね。なら、きみに理解してもらうには抱くしかないよね」
ユアンはあっさりとこの行為の意味を告げてしまう。それも笑顔で――
ユアンの笑顔を怖いと感じたのは二度目だ。一度目は幼い頃、始めた顔を合わせた廊下で。笑っていても、ちっとも楽しそうではなかった。
これはその二度目。ディアナを見下ろす瞳は妖しく、異性であることを見せつけられている。
「それだけは、だめです、ユアン様」
身体を重ねては取り返しがつかなくなる。それはもう、偽りの枠には収まらない。
「お願いです。このような事、もう止めましょう?」
そこまでして疑いを晴らそうとするユアンがわからない。ただ、ユアンの眼差しは本気であることを感じさせ、逃げ出そうとしても叶う事はなかった。いくらおっとりしているように見えても彼も自分とは違う異性であることを知っていたはずだ。
暴れ出すディアナの顔を両手で包み、ユアンは優しく告げる。
「僕が怖い? ああ、嫌いなんだっけ」
「わたくしは……」
違う。嫌いだというのなら、嫌いな相手に紅茶など淹れたはしない。嫌いな相手の健康を気遣うものか。嫌いな相手のために膝を貸したりするはずがない。
「あ、わ……わたくし……」
気付いていた。
気が付いていない振りをしていた。
でも本当は、とっくに気が付いていた。
いつの間にか、嫌いからはかけ離れた行動ばかりしている。
けれど嫌いと言えば、この行為は止められるかもしれない。
だとしたら一言、嫌いと告げてやればいい。
「わたくしは……」
嫌い――
その言葉の重みを知っている。臆病な自分を隠すためだけにユアンを傷つけたくはなかった。
迷うばかりのディアナをユアンは追い詰める。
「逃げても良いけど、僕たちは恋人同士だよ。愛を確かめ合うのは当然のことだよね。誰もおかしいとは思わないんじゃないかな。ああそれとも、弟に助けを求めるの? そうだね。優しい弟なら助けてくれるかもしれないね。でも駄目だよ。きみは僕の恋人なんだから」
「違います……わたくしたちは、わたくしは……」
こんなつもりではなかった。
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