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アサとシン編

悲惨

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「私が…… 」

信頼なんてのは取るのは難しい、だって
そりゃあそうだろ…… お前とあの女は
会ってまもないんだから、消えて当然

「リアお前は何で落ち込んでんの? 」

リアは泣いていた、まだ泣いていた
何がそんなに悲しいのか……絶望に満ちて
きた顔をしている。

「私が……私が…… 」

ふざけてると笑うか?
リアお前はこの状況をどう見る?

「私がいけないのね……  」

「どういう意味だ? 」

「私がいけないの…… あの女性は救う
べきでは無かった、助ける価値のある人
それに値しない人 あの女性は値しない側
の人だから…… 」

そうだ…… あの女はまた繰り返す、そして
また同じ様に助けてと叫ぶんだ、価値のない
救いの声を

「いまわかったのか? 」

「うん…… 私バカだからさ 」

リアは泣いていた。

そして、歌舞伎町の街中を二人で歩いた

「あれは? 」

リアは目の前にある高いビルを指差した

「ミレニオンタワーだな 」

「すごい高いね 」

その瞬間、アユはいきなり柄の悪い人達に
絡まれた

「お前の隣に居る女…… いい女だな 」

「お前誰だよ? 」

アユがそう言った瞬間、若いギャング
っぽい奴は馬鹿の一つ覚えのように、俺を
ビビらせ様としてるらしく、刺青を俺に
見せてきた

「お前の態度気に入らねーな 」

「誰が気にいろって言った? 」

「お前殺すぞ、まあ許す代わりに
その女渡せよ 」

だるい…… 渡そうかな? 歌舞伎町に居る
のは事実なんだから、俺でも探せられるしな
後、コイツ正義だけは何故だかあるしな
ハッキリ言って目障りなんだよな……。

そう思っていたら……
リアは俺の手を強く握りしめ、震えていた。

「意外に可愛いとこあんじゃん 」

小さな声でリアに呟いた

「なにボソボソ言ってんの?殺すよ 」

俺はその瞬間、口を開け
歌舞伎町の街に響き渡るように

「助けてください!!!! 」

大声で叫んだ、そしたらたまたま近くに
警察官が居たのか、すぐに駆けつけてきた

「どうしましたか? 」

その瞬間、ギャングっぽい奴らは
逃げて行った

「お前の顔覚えたからな 」

そして、俺は後ろを向くと
リアが俺の顔を抑え

「振り向かないで…… 」

俺はたまたま視線を変え、別の方向を
見たら、リアの足元は何故かぬれていた

「漏らしたのか? 」

「言わないでください 」

なんだこの女……アサとは全然違うじゃん
リアは泣き虫でアサは強い虫ってか?

「服買いに行くか 」

そして、俺はリアにジーパンを買って
あげた

「ゴホン!! アユさんこれから
どうしますか? 」

「この辺のヤクザに聞けば……何か
分かるんじゃね? 」

「そうかな……? 」

俺はさっそく、目の前にある
勇気会と書いてあるヤクザ事務所の中に
入って行った

「え?ちょっと アユさん 待ってください 」

そして、事務所の中からは男の叫び声が
聞こえてきた

「アユさん…… 」

また俺の手を強く握るリア

俺は普通にドアを開け

「指詰めしているとこすいません 」

その瞬間、一気にヤクザさん達の熱い目線
が突き刺さる

「誰だ?どこの組のマワシもんだ?
あ? 」

「高城組です。 」

嘘です、ただ自分の名字に組を付けた
だけです。

「聞いたことねーな 」

「ウチの親組織が何処だか知ってんのか?
あ? 」

「聞いたことねーな 」

真似をした、そうするとヤクザさん達は
俺の胸ぐらを掴み

「舐めてんのか?ガキィィィィィ!! 」

俺は、胸ぐらを掴んでるヤクザの顔を
殴り、蹴り飛ばした

「アンタか?組長は? 」

俺は椅子に偉そうに座っているオッサンに
話しかけた

その瞬間、ヤクザさん達が一斉に
チャカを向けてきた

「やめんか!!若い衆達よ  」

「ですが!組長 」

「ワシがやめろと言ってるだろ
親の命令は絶対だ 」

そう言うと、ヤクザさん達は銃を下ろした

「物分かりのいい爺さんで助かった 」

「小僧 お前は何者だ? 」

「ただのガキだよ 」

そう言うと、組長は微笑み

「肝の座った小僧よ 、チャカ
向けられても動じないとはな 」


爺さん、もうビビるのも疲れたんだよ
俺はいつ死んでも構わない、だから俺は……

「アサって女知ってるか? 」

「知ってるよ 」

組長は真剣な表情をした

「ウチの親組織ってのがそのアサさん
の率いるアサシンfamilyという組織だ 」

「つまり勇気会はアサの傘下だと 」

「ああ 」

「なら親であるアサの情報は死んでも
売らないってことだな 」

「当たり前だ 」

そして、俺は勇気会の事務所から離れた

「情報は掴んだ 」

「そうみたいですね 」

歌舞伎町十二番街、そこにある
ビル、ミレニオンタワー最上階にて

「アユ来たみたいだよ アサ 」

「犬みたいに嗅ぎ回ってるわね 」

「じゃあどうする?アサ 」

「シン アユを潰して、次は殺して 」

「うん いいよ 」

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