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有望

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「ねー名前は? 」

唐突だな…… てかいまの状況把握出来て
んの? 

「ねーねー名前は? 」

「しつこい 」

「だって未来の旦那さんになるんだから
名前ぐらい教えなさいよ 」

おいおい…… 土下座をしている大事な仲間
とやらは放置かよ。

 「てか、旦那になるとは俺一言も言って
ないぞ!! 」

アサと言うこの女子は一体何を考えている
俺には理解出来ない、と言うより理解しよ
うと思う事がおかしい…… 世の中には
いるんだ…… 絶対に開けてはいけない
 女の子パンドラが……。

「私がなれって言ったモノは必ずなる 」

なんと言う圧力?嫌違うのか……人を従わせる事が出来る逸材なのか、それまた星の下
生まれたそういう天性的なモノなのか……。

「なんだそりゃ 」

「私には人を従わせる事の出来る財力
権力、そしてわたしが一番持っているモノ
それは絡みだ!! 」

「人ってことか? 」

「うん……そうだ 表の財力から~ 裏の人達
まで~全員知ってる!人を消す事も容易にこなせる 」

「それ半分は脅しじゃね? 」

そうこの「アサ」は恐ろしい、俺の上を
通る人間なんだ…… 上には上がいる、まさに
こういう事か。

そして、土下座していたヤンキー君達は
立ち上がり、何か恐ろしい物を見たかの
ように去って行った

「使えない駒か 」

いま、気づいた ……決して固い絆で結ばれ
ているとか、そんなんじゃない……この
アサと言う女子は、嫌女子なんて言っていい
代物なのか? これが事実ならこのアサは悪
に染まりし一輪の花の如く堂々した女だ。

あのヤンキー君達は「脅されてたんだ 」

「焼却場行きか 」

人を消す事も躊躇なく出来る女、
まるでサイコパスそのものじゃないか……。

「焼却場って……? 」

いちおう聞いてみた

「人を消す所に決まってるじゃん、しかも
国も認めてる場所よ 」

政財界すら脅かすおびや存在って
なんなんだよ…… だから私のモノになる
つまり脅しにみんな屈していったのか……。

まず存在が許されないんだ、アサの告白を
断ったモノ、見捨てたモノの生命すらも
アサは許さない…… その存在事全てを消す。

「で?どうするの旦那さん?私のになる? 」

命が惜しい

「なる …… 」

「え?なに聞こえないな~ 」

聞こえてる癖に……。

「なります!! なりたいです!! 」

負けた、俺は命に負けた……
嫌違う自分自身に負けたんだ、自分に負ける
人間が他人ヒトに勝てる訳が無いんだ

「じゃあ!よろしくね!未来の旦那さん 」

そして、アサは俺に抱きついてきた
大変危険な女に懐かれました……誰か助けて
俺死んじゃう。

命が消えるその日までとか言っちゃったり
して……。

「和也俺どうしたらいい? 」

あいつなら、きっと……。

「なぁ?和也  俺さ アサって子と付き合う
事になった 」

「は??? ふざけんなよ、おまえ
まあ…… そうだな おまえみたいな恋愛初心者
にこの俺様教えてやるぜ!! 」

「おまえ彼女いたことないだろ 」

「うるせー!!  」

「ハッハッハッハッハッハ 」

戯れ合いをしていたあの日、でももう
そんな日が来ることはない…… 和也おまえは
死んだんだ…… 。

何でだよ!! 何でだよ!! 俺さ恋愛とか
わかんねーからまた教えてくれよ
早い…… 早すぎる…… お前言ってたよな

「アユ 俺さいつか大事な人見つけて
そいつと一緒に暮らしてえんだよ 」

お前俺にだけ打ち明かしてくれたじゃねえか
夢どうすんだ?お前の夢の果てを誰が見る?
もう見れないじゃないか……。

俺は泣きながら…… 
夜の星を見た。

「和也 本当楽しかった…… いままで
ぅぅ…… ありがどうぅぅ 」

「和也って 近衛? 」

俺はアサを見つめた

そう言うと、アサもまた俺を見つめて来た

「ん? 」

「和也を知っているのか? 」

「知ってるよ…… 」

アサも和也の友達なのか?なら良かった
おれと同じく和也の死を悲しんでくれる
者がいるんだから……。

本当に良かった……。

「仲良かったのか? 」

「うん…… 」

なんだよ……和也の奴 女とか居ないとか
言ってた癖に…… こんな綺麗な女の知り合い
がいるんじゃあねえか

「きっと…… きっと…… 和也の奴喜んでる
と思ってる 」

「なんでそんなことわかんの? 」

唐突な発言だった……
目が迷いそうになった、そっか和也は無念で
残虐で、惨たらしいむごそんな死に方
をしたのに…… 何でそう思ったんだよ俺

「死人の口を代弁出来る人なんていない
だから悔いとか、怨念とかそんな言葉が
生まれるんだよ…… 」

涙を流した……。
アサの目からでる涙は綺麗で、俺も見入って
しまう程に惚れてしまった。

「なんてね 」

「え? 」

満月の下、アサは不気味な笑みをこぼした

「な訳ねえじゃん…… 和也を殺したの
私だし アッハッハッハッハッハッハ 」

「え? 」

「だから~み~んなで和也を集団リンチに
して殺したんだよー! 」

涙など流せる訳が無かった
俺の人生は終わりの鐘を鳴らし、夜の世界
へと誘われたいざな


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