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最終決戦編
まだまだ道は遠い
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サハラ砂漠のど真ん中を歩いているような
感覚だ、勝ち目なんかもある訳でも無くて
永久にただ暑い暑いと言いながら歩いて
そして、果てしないなと思うばかりだ。
この戦いもまた果てしないのだ。
「もう怒ったぞ馬鹿野郎!」
そして、木山は回し蹴りを披露した
マルセスはそれを避けられずにくらい
だが、その巨体は吹っ飛ばずにずっしりと
耐えていた。
「顔にくらったけどお前の技は痛くも
痒くもないな」
木山は足を抑えた、動じない分自分に
反動が来たからだ。
「何だよその硬さ」
そして、マルセスは木山に向かって突進
して来た。
「この強さまじかよ」
勝ち筋が見えない、そして木山は後ろの
方に吹っ飛び壁にぶちあたった。
「そんなに簡単に死ぬなよ、マジで
それだとつまらないんだよ」
勝つ為の道がこんなにも険しくて
遠いなんて、本当にサハラ砂漠のようだな、
まだまだ長い道が続くのかって思うと
憂鬱になるな。
「…… 死にはしないよ守るモンがまだ
あるんだから」
楽にはなりたいとは思うけど、まだ死ぬとか
そんな風な事は考えたりしない、考えたら
考えたできっと終わりが無いだろうから。
「守るだァ~笑わせんなよ、人1人
守れないゴミがこの先生きていけるとは
思えねーな」
もうこれ以上の攻撃をくらってしまったら
立つ事どころか下手したら死んでしまう。
愛衣は鉄格子を掴みながらそして泣き喚いて
戦うのをやめてと言っている、だけどそんな
泣き言を吐いてもこの現状を打破する事は
出来ない。
愛衣だから泣くなよ、泣いたらお兄ちゃん
が困ってしまう、お願いだから大丈夫だ、
お前は絶対に不幸になったりしない、
俺が死んでも愛衣は死なないから。
「笑わせる気なんか微塵たりともないよ
お笑い芸人になる気もないしな」
「お前のお笑い事情なんかどうでもいい
ってかお前なんかクドいよな」
マルセスはまた突っ走って木山に突撃して
そしたら確実に壁とマルセスの間で押し潰されてしまう。
「ったくよ、まぁいいや来いよ」
そしてマルセスはその通りのままに木山に
突撃する、壁際から動こうとしない木山を
押し潰す勢いで向かって来るまさに
猪突猛進。
木山はギリギリながらもその猪突猛進を
避けた、多少なりの傷が残ったとしても
死ぬよりはマシだと、いやこんな傷で
済んだだけまだマシか。
そして、マルセスは鉄筋の壁に頭を
ぶちあて、そして額から血がボトボトと
床下に流れ落ちる。
「あー、やっぱり俺って強いな」
マルセスは血を流しながらそう言った
そして、木山は睨みながらそして余裕げに。
「血を垂らしながら何言ってんだ?」
「この血は俺の強さが生んだ反動だろ?
つまりは俺は!俺自身を潰せる程の実力を
持っているって事、そしてこれくらいの
衝撃で無ければ俺を倒せないってのも
わかったろ?」
マルセスの恐ろし過ぎる発想、そしてその
発想は決して間違ってなどいない。その力
を超える物などを持っていない事も木山
自身よく分かっている。
「…… 」
息がしづらい、もう身体が言う事を聞いて
くれない。
「避けた時に本気を出してしまったん
じゃないか木山ァ?もう本当はガダが
出てきた頃だろ、てかもう死ぬよお前?」
その通りだ、もう力が出ないどころか
動けない。
どうすればいい逆転の手立ては?
もう終わりか?
そしたら愛衣が叫んだ。
「一緒に帰ろう!お兄ちゃん……!!」
愛衣がまだ俺を必要としてくれている
この声がある限り俺はクタバッタリしない
そう愛衣が未来を謳歌するその日までは。
__
__
シロと高城の戦いはまだ開けたばかりだ
この戦いの結末をまた残酷な物になるの
だろう。
シロの蹴り技が高城を襲う、回し蹴りを
交互に右足左足で攻撃を与えてくる。
「少しは本気を出さないとヤバそうです」
そして、高城はその回し蹴りを後ろに下り
ながら避けていった、そして、高城は腰を
低くして右ストレートをシロの脇腹に決めた。
「うっ…… 」
「玉城の方が100倍強かったぞ」
「ふざけないでくださいあの人と僕を比べるのはやめて頂きたい物ですね」
そして、次は高くジャンプして肘をそのまま
脳天に強く決めようとしたが、それをシロは
避けた。
「流石に今のをくらってたら泡は確実でした」
高城は避けられた勢いで体制を崩して
床に倒れてしまい、そうするとシロが
追い討ちを掛けるように倒れ込んでいる
高城の顔を蹴った。
鼻血がボトボトと、そして高城は普通に
立ち上がった。
「凄いです!お見事です!普通の人なら
鼻血を出しただけで戦意喪失してしまうものをあなたは強い!」
煽りに煽られて、そして高城は勇敢にも
嫌な顔をしないで堂々とシロを見つめていた。
「そんなのドウデモいいんだよ、腰巾着
さっさと殺しに来いよ」
シロの目は怒りに満ち溢れた。
「救われないですね僕」
__
__
戦え!最後の最後まで、そして木山は
フラフラになりながらも戦う姿勢は
崩さない、それが兄が見せれる意地だと
思うから。
そんなフラフラな高城を見てマルセスは
余裕げな表情で。
「意地だけでどうにかなるほどG連合は
甘くねーぞ!そんな御涙頂戴展開いらない
んだよォォォ」
そして、木山は一言
「第三ラウンドといこうぜ」
感覚だ、勝ち目なんかもある訳でも無くて
永久にただ暑い暑いと言いながら歩いて
そして、果てしないなと思うばかりだ。
この戦いもまた果てしないのだ。
「もう怒ったぞ馬鹿野郎!」
そして、木山は回し蹴りを披露した
マルセスはそれを避けられずにくらい
だが、その巨体は吹っ飛ばずにずっしりと
耐えていた。
「顔にくらったけどお前の技は痛くも
痒くもないな」
木山は足を抑えた、動じない分自分に
反動が来たからだ。
「何だよその硬さ」
そして、マルセスは木山に向かって突進
して来た。
「この強さまじかよ」
勝ち筋が見えない、そして木山は後ろの
方に吹っ飛び壁にぶちあたった。
「そんなに簡単に死ぬなよ、マジで
それだとつまらないんだよ」
勝つ為の道がこんなにも険しくて
遠いなんて、本当にサハラ砂漠のようだな、
まだまだ長い道が続くのかって思うと
憂鬱になるな。
「…… 死にはしないよ守るモンがまだ
あるんだから」
楽にはなりたいとは思うけど、まだ死ぬとか
そんな風な事は考えたりしない、考えたら
考えたできっと終わりが無いだろうから。
「守るだァ~笑わせんなよ、人1人
守れないゴミがこの先生きていけるとは
思えねーな」
もうこれ以上の攻撃をくらってしまったら
立つ事どころか下手したら死んでしまう。
愛衣は鉄格子を掴みながらそして泣き喚いて
戦うのをやめてと言っている、だけどそんな
泣き言を吐いてもこの現状を打破する事は
出来ない。
愛衣だから泣くなよ、泣いたらお兄ちゃん
が困ってしまう、お願いだから大丈夫だ、
お前は絶対に不幸になったりしない、
俺が死んでも愛衣は死なないから。
「笑わせる気なんか微塵たりともないよ
お笑い芸人になる気もないしな」
「お前のお笑い事情なんかどうでもいい
ってかお前なんかクドいよな」
マルセスはまた突っ走って木山に突撃して
そしたら確実に壁とマルセスの間で押し潰されてしまう。
「ったくよ、まぁいいや来いよ」
そしてマルセスはその通りのままに木山に
突撃する、壁際から動こうとしない木山を
押し潰す勢いで向かって来るまさに
猪突猛進。
木山はギリギリながらもその猪突猛進を
避けた、多少なりの傷が残ったとしても
死ぬよりはマシだと、いやこんな傷で
済んだだけまだマシか。
そして、マルセスは鉄筋の壁に頭を
ぶちあて、そして額から血がボトボトと
床下に流れ落ちる。
「あー、やっぱり俺って強いな」
マルセスは血を流しながらそう言った
そして、木山は睨みながらそして余裕げに。
「血を垂らしながら何言ってんだ?」
「この血は俺の強さが生んだ反動だろ?
つまりは俺は!俺自身を潰せる程の実力を
持っているって事、そしてこれくらいの
衝撃で無ければ俺を倒せないってのも
わかったろ?」
マルセスの恐ろし過ぎる発想、そしてその
発想は決して間違ってなどいない。その力
を超える物などを持っていない事も木山
自身よく分かっている。
「…… 」
息がしづらい、もう身体が言う事を聞いて
くれない。
「避けた時に本気を出してしまったん
じゃないか木山ァ?もう本当はガダが
出てきた頃だろ、てかもう死ぬよお前?」
その通りだ、もう力が出ないどころか
動けない。
どうすればいい逆転の手立ては?
もう終わりか?
そしたら愛衣が叫んだ。
「一緒に帰ろう!お兄ちゃん……!!」
愛衣がまだ俺を必要としてくれている
この声がある限り俺はクタバッタリしない
そう愛衣が未来を謳歌するその日までは。
__
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シロと高城の戦いはまだ開けたばかりだ
この戦いの結末をまた残酷な物になるの
だろう。
シロの蹴り技が高城を襲う、回し蹴りを
交互に右足左足で攻撃を与えてくる。
「少しは本気を出さないとヤバそうです」
そして、高城はその回し蹴りを後ろに下り
ながら避けていった、そして、高城は腰を
低くして右ストレートをシロの脇腹に決めた。
「うっ…… 」
「玉城の方が100倍強かったぞ」
「ふざけないでくださいあの人と僕を比べるのはやめて頂きたい物ですね」
そして、次は高くジャンプして肘をそのまま
脳天に強く決めようとしたが、それをシロは
避けた。
「流石に今のをくらってたら泡は確実でした」
高城は避けられた勢いで体制を崩して
床に倒れてしまい、そうするとシロが
追い討ちを掛けるように倒れ込んでいる
高城の顔を蹴った。
鼻血がボトボトと、そして高城は普通に
立ち上がった。
「凄いです!お見事です!普通の人なら
鼻血を出しただけで戦意喪失してしまうものをあなたは強い!」
煽りに煽られて、そして高城は勇敢にも
嫌な顔をしないで堂々とシロを見つめていた。
「そんなのドウデモいいんだよ、腰巾着
さっさと殺しに来いよ」
シロの目は怒りに満ち溢れた。
「救われないですね僕」
__
__
戦え!最後の最後まで、そして木山は
フラフラになりながらも戦う姿勢は
崩さない、それが兄が見せれる意地だと
思うから。
そんなフラフラな高城を見てマルセスは
余裕げな表情で。
「意地だけでどうにかなるほどG連合は
甘くねーぞ!そんな御涙頂戴展開いらない
んだよォォォ」
そして、木山は一言
「第三ラウンドといこうぜ」
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