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最終決戦編
勝機か運機か
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口の中に溢れた血を吐きだしたマルセスは
「第二ラウンドの始まりだァァァァァ」
その血を吐き捨て、そしてその叫びとともに
マルセスは木山の顔面に拳をいれようと
する。
そして、木山はそのマルセスの拳を腕で
バッテンにするようにしてガードをした。
「クソッ……! マジでガードしても
この痛さかよ」
強さが異常だ、勝てない、どうしよう
でも食い下がるわけにはいかないんだ。
そして、マルセスは木山の腕に何発も何発も
拳をいれる、骨が軋む、腕がもげる、
と言うか粉砕骨折寸前。
「……クソッ何だよこの馬鹿力」
そして、マルセスは目を爛々とさせながら
「お兄ちゃんよォォォォォそのままじゃあ
腕壊れちまうぞォォォォ!!」
マルセスは勢いのままに物凄いスピードで
木山の腹に拳を直撃させた。
何だよこの重たい拳は常人を超えて異常
な程に、強さの果てが本当にわからない
そして、腹を抑えながら
「お兄ちゃんよォォ!まだ本気じゃねーぞ!
どうしたもうクタばるか?」
やばいな、俺の全力が届かない、
この強さを上回る強さが今の俺には無い、
でも勝たなければ愛衣も俺も死ぬ、それだけは防ぎたい、残酷な結末だけは。
木山はボロボロで手で腹を抑えながら
フラつきながらも、木山はそれでも
諦めないで拳をマルセスの腹にいれた
多少の隙は空いていたが、結局はマルセス
の手のひらで止められた。
「こんなんで勝てると思ってんのか?」
マルセスの手のひらの中で木山の拳は抑え
られ、マルセスはそのまま木山の拳は
手のひらで握り潰そうとする。
「勝てないけど勝つしかないんだよ」
__
__
ガイアナは高城の肩をつかんでいた、
そして怒りを露わにした高城は今すぐに
マルセスの所に向かおうとしていた。
「ガイアナ離せよ」
そしたらガイアナは高城の後頭部に銃を
つきつけてきた、
「イクナヨ…… オマエシニタイノカ?」
そして、高城は動きを止めた、その瞬間
前の扉から一人の青年が出てきた、そいつ
の名前は「シロ」だった。
「誰だコイツ?」
「アー玉城の腰巾着ダヨ」
所々日本人口調になってると言おうとは
したが、面倒臭いから言うのはやめた。
「アユオマエニモケンカシテモラウ」
結局はこうなるのかよ、玉城の腰巾着か
多少なりとも強いは強いんだろうな、
どうしたらいいかはわからないけどでも
一つだけ確かなことがあるそれは喧嘩で
アイツを倒せばいいって事よ。
「じゃあ始めましょうか」
シロは自分でスタートをしてそして
悪魔のような笑みで高城の腹を下から上げる
ように蹴りをいれる、だが高城はそれを
避ける。
「……チッ」
シロは舌打ちをした、そして更にもう一方の
足で回し蹴りを決めようとするが高城は
その足を抑えて押し返しシロはバランスを
崩した瞬間に高城の拳がシロの顔に入る。
「そんなもんかよ玉城の腰巾着って」
「ちょっと手が滑っただけですよ」
「手じゃなくて足の間違いだろ?」
「ムカつきますねその態度」
そしてシロは拳を低めの位置にかまえて
そのまま高城の腹にあてた。
「あ、これは気付けなかった」
そして、高城はそのままの勢いで更に
もう一撃を顔にいれる拳のままに。
「……容赦ないな」
「当たり前だろ!テメェーの身を守るのに
容赦もクソもあるか!!俺はな木山の分も
背負ってんだよこのクソ野郎がァァァ」
そしてまた一撃と一撃とゆっくりだが
確実な打撃を与えていく。
「……!」
ガイアナはニヤニヤとしながらその戦う二人
の光景を眺めていた。
「コロシアイ」
__
__
距離を置いた木山、そしてそのすぐ先には
マルセスが仁王立ちをしていた。
疲れ気味なのか木山は息を荒くしていた、
勝てないと諦める訳でも無くて、ただただ
自分の弱さが不甲斐ないと恥じている。
「お兄ちゃんもう終わりか?」
そしたら木山はニヤッとした表情を浮かべ
口を開けると
「お前にお兄ちゃんお兄ちゃんって言われる
筋合いはねぇーよ」
そうすると、マルセスもまた高笑いをして
そして木山の顔をマジマジと見つめ
威圧感ある態度で萎縮させようとする。
「あ?俺が好んでお前をお兄ちゃんとでも
呼んだと思ってたのか?あ?」
そんなに声を荒げてどうするんだか
もうお前の強さも知ってるし、お前が俺を
ビビらせようとするけど、俺は前々から
もうビビってるよ。
「そんなにデカイ声をだすな、ちゃんと
聞こえてるからよ」
マルセスは距離を縮めようと木山の方に
寄って来て、そして耳元で
「お前の事をずっとずっと…… お兄ちゃん
助けて助けてって言ってたんだぜ、だけど
お前は助けに来なかった白馬の王子様に
なれなかったってわけだ本当にどうしよう
もないお兄ちゃんだな死ねよ」
「…… 」
「お前が来なかったからその間に色々と
臓器やら何やらを痛め付けておいたよ、
もうお前の妹使い物にならないよ」
煽りに煽られ、私利私欲の狭間に溺れて
それでも厄介ごとから逃げる道などは
存在しなくて。
「言っていい事と言っちゃならない
事の区別が付かないみたいだな!」
そして、木山は腹に蹴りをいれた
静かに確実に殺す、そうチーターのように。
「……ウッ」
「もう怒ったぞ馬鹿野郎!」
「第二ラウンドの始まりだァァァァァ」
その血を吐き捨て、そしてその叫びとともに
マルセスは木山の顔面に拳をいれようと
する。
そして、木山はそのマルセスの拳を腕で
バッテンにするようにしてガードをした。
「クソッ……! マジでガードしても
この痛さかよ」
強さが異常だ、勝てない、どうしよう
でも食い下がるわけにはいかないんだ。
そして、マルセスは木山の腕に何発も何発も
拳をいれる、骨が軋む、腕がもげる、
と言うか粉砕骨折寸前。
「……クソッ何だよこの馬鹿力」
そして、マルセスは目を爛々とさせながら
「お兄ちゃんよォォォォォそのままじゃあ
腕壊れちまうぞォォォォ!!」
マルセスは勢いのままに物凄いスピードで
木山の腹に拳を直撃させた。
何だよこの重たい拳は常人を超えて異常
な程に、強さの果てが本当にわからない
そして、腹を抑えながら
「お兄ちゃんよォォ!まだ本気じゃねーぞ!
どうしたもうクタばるか?」
やばいな、俺の全力が届かない、
この強さを上回る強さが今の俺には無い、
でも勝たなければ愛衣も俺も死ぬ、それだけは防ぎたい、残酷な結末だけは。
木山はボロボロで手で腹を抑えながら
フラつきながらも、木山はそれでも
諦めないで拳をマルセスの腹にいれた
多少の隙は空いていたが、結局はマルセス
の手のひらで止められた。
「こんなんで勝てると思ってんのか?」
マルセスの手のひらの中で木山の拳は抑え
られ、マルセスはそのまま木山の拳は
手のひらで握り潰そうとする。
「勝てないけど勝つしかないんだよ」
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ガイアナは高城の肩をつかんでいた、
そして怒りを露わにした高城は今すぐに
マルセスの所に向かおうとしていた。
「ガイアナ離せよ」
そしたらガイアナは高城の後頭部に銃を
つきつけてきた、
「イクナヨ…… オマエシニタイノカ?」
そして、高城は動きを止めた、その瞬間
前の扉から一人の青年が出てきた、そいつ
の名前は「シロ」だった。
「誰だコイツ?」
「アー玉城の腰巾着ダヨ」
所々日本人口調になってると言おうとは
したが、面倒臭いから言うのはやめた。
「アユオマエニモケンカシテモラウ」
結局はこうなるのかよ、玉城の腰巾着か
多少なりとも強いは強いんだろうな、
どうしたらいいかはわからないけどでも
一つだけ確かなことがあるそれは喧嘩で
アイツを倒せばいいって事よ。
「じゃあ始めましょうか」
シロは自分でスタートをしてそして
悪魔のような笑みで高城の腹を下から上げる
ように蹴りをいれる、だが高城はそれを
避ける。
「……チッ」
シロは舌打ちをした、そして更にもう一方の
足で回し蹴りを決めようとするが高城は
その足を抑えて押し返しシロはバランスを
崩した瞬間に高城の拳がシロの顔に入る。
「そんなもんかよ玉城の腰巾着って」
「ちょっと手が滑っただけですよ」
「手じゃなくて足の間違いだろ?」
「ムカつきますねその態度」
そしてシロは拳を低めの位置にかまえて
そのまま高城の腹にあてた。
「あ、これは気付けなかった」
そして、高城はそのままの勢いで更に
もう一撃を顔にいれる拳のままに。
「……容赦ないな」
「当たり前だろ!テメェーの身を守るのに
容赦もクソもあるか!!俺はな木山の分も
背負ってんだよこのクソ野郎がァァァ」
そしてまた一撃と一撃とゆっくりだが
確実な打撃を与えていく。
「……!」
ガイアナはニヤニヤとしながらその戦う二人
の光景を眺めていた。
「コロシアイ」
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距離を置いた木山、そしてそのすぐ先には
マルセスが仁王立ちをしていた。
疲れ気味なのか木山は息を荒くしていた、
勝てないと諦める訳でも無くて、ただただ
自分の弱さが不甲斐ないと恥じている。
「お兄ちゃんもう終わりか?」
そしたら木山はニヤッとした表情を浮かべ
口を開けると
「お前にお兄ちゃんお兄ちゃんって言われる
筋合いはねぇーよ」
そうすると、マルセスもまた高笑いをして
そして木山の顔をマジマジと見つめ
威圧感ある態度で萎縮させようとする。
「あ?俺が好んでお前をお兄ちゃんとでも
呼んだと思ってたのか?あ?」
そんなに声を荒げてどうするんだか
もうお前の強さも知ってるし、お前が俺を
ビビらせようとするけど、俺は前々から
もうビビってるよ。
「そんなにデカイ声をだすな、ちゃんと
聞こえてるからよ」
マルセスは距離を縮めようと木山の方に
寄って来て、そして耳元で
「お前の事をずっとずっと…… お兄ちゃん
助けて助けてって言ってたんだぜ、だけど
お前は助けに来なかった白馬の王子様に
なれなかったってわけだ本当にどうしよう
もないお兄ちゃんだな死ねよ」
「…… 」
「お前が来なかったからその間に色々と
臓器やら何やらを痛め付けておいたよ、
もうお前の妹使い物にならないよ」
煽りに煽られ、私利私欲の狭間に溺れて
それでも厄介ごとから逃げる道などは
存在しなくて。
「言っていい事と言っちゃならない
事の区別が付かないみたいだな!」
そして、木山は腹に蹴りをいれた
静かに確実に殺す、そうチーターのように。
「……ウッ」
「もう怒ったぞ馬鹿野郎!」
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