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ガイアナの過去編
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和也と共に過ごし、そしてパートナーと
なる間柄までに至った、でもガイアナそれを
驚いたりはしなかった。
何故ならそれが当たり前だと思っていた
からに決まっている。
もしも私の願いが叶うのなら、
私が憧れていた家族とか、恋愛だとか
そんな誰もが当たり前だと思う物に私は
なりたい、そんな小さくて憧れにしては
足らない物なのかも知れないけど……
私はそれを目指したい。
そして、ふとガイアナはアサに言われた
言葉を思い出した。
「なぁ…… ガイアナ」
それは、木漏れ日が差し込む、呑気で
楽しそうな暖かな公園。
「はい!」
ガイアナの眼前では、小さな子供達が
遊具に乗り遊んでたり、草原の方で
サッカーしたりとそれぞれ時間を子供達は
謳歌していた。
アサとガイアナは公園のベンチに座り
ながら、そんな子供達を眺めていた。
「お前にはまだ裏稼業で生きるって覚悟が
見えねーよ」
「何言ってるんですか!私は生きますよ!」
「なら何故お前は、いまだに幸せを夢見てる?」
「幸せなんて夢見てませんよ」
そういう風に言うと、アサはガイアナの
方を向き。
「私達裏稼業の人間は、決して幸せになんて
なれない…… 人の幸せをぶっ壊して飯食って
るような人生だ、そんな人生に幸せは絶対に
似合わないよ」
人の幸せを不幸にして、それで飯を食って
生きている。
人が泣き喚けば泣き喚く程に羽振りが
よくなる。
恐喝、暴行、傷害、
そんな事は日常茶飯事。
そんな人間、そんな人種が幸せに生きて
いい訳が無いんだ。
そして、ガイアナはアサを見つめ。
「幸せに資格だとかそんなの必要なん
ですか?」
「必要だよ…… 普通に生きて他者に迷惑を
掛けないで自分の力を信じて生きている奴
の方が立派だし、神もそんな奴にしか幸せ
を与えない」
「幸せは誰にでもある普通の出来事」
アサは思った。
ガイアナは和也が好きで仕方が無いのだと
そして、このガイアナは和也の事で頭が
いっぱいなんだと、恋は人を盲目にする。
「……まぁいいよ、ガイアナお前もいずれ
わかるよ」
アサはベンチから立ち上がり、その場から
去った。
そして、ガイアナも公園から立ち去り、
和也の元へと浮き足立ちながら歩いて
行った。
ガイアナはとあるスーパーで和也が
買い物をしてるのを見掛けて、ガイアナは
和也の元に向かおうとした瞬間、
和也の隣に綺麗な女の人が立っていた。
ガイアナはそれを見て、
誰?誰なの?誰なんだよ?え?恋人?
違うよね?嫌だよ…… 嫌だ!和也は誰にも
渡さない、渡したく無いんだ。
やはり自分の中にある心って奴には人間
誰しも嘘を付けない、そうガイアナの
中にある物は「嫉妬」「憎悪」
「独占」「傲慢」「溺愛」「狂気」
そんな恐ろしい言葉ばかりがガイアナの
心と言う心を支配している。
楽しそうに歩く二人にガイアナは嫉妬と言う
感情を剥き出しのままに見つめていた。
「ねぇ和也?」
「何?」
「今日何食べたい?」
「何でもいいよ」
「それが一番困るんだよ」
私の和也に気安く話しかけんなよビッチが
目障りなんだよ、消えろよ。
ガイアナは完全に壊れてしまう。
そして、次の瞬間、
ガイアナは和也とその綺麗な女の人の前に
現れた。
「誰その女?」
和也はガイアナが突然に現れた事に対して
ビックリする。
「何でガイアナが…… 」
そして、ガイアナは怒の感情を剥き出しのまま喋るもんだから。
「いいから私の言った質問にだけ答えてよ
それ以外は喋らないで」
和也もガイアナの不安定な感情に気付いて
それ以上に何にも言う事は無かった。
「ガイアナ質問って何?」
「だから!その女は誰??」
そして、和也は一呼吸置いて。
「友達だよ」
「女の?」
「そうだよ」
「恋人とかじゃないの?」
「ガイアナ笑わせないでくれよ……
俺がモてる訳ないだろ」
和也は笑った、そしてニヤついたまま。
「どうしたガイアナ~まさかお前
嫉妬したのか~?」
そして、ガイアナは少し、黙ったままに
なった。
「ガイアナどうした?」
そして、ガイアナは和也を見つめ。
「嫉妬した…… 」
和也も冗談で言ったつもりが、まさかの
ガイアナから返って来る言葉自分の斜め上
からの物だった。
「ガイアナなんの冗談だ?」
「冗談なんか私言わないよ」
そんな会話をしていると、和也の友達の
女は静かに去って行った。
「じゃあお前は?」
「…… これ以上言わせないでよ」
「いや、言って貰う」
ガイアナはその言葉に、顔を真っ赤かに
してしまう。
「え、でも、だってそんなの」
何を言おうとしたのか、何がしたいのか
自分がどうしたいのか、その全部を忘れて
しまいそうになるくらいにガイアナは
言葉を失いそうになる。
「ガイアナ…… 」
「わかったよ、言うよ」
「……」
「…… 」
「ガイアナ言わないのか?」
「ちょっと待ってよ」
駄目だ、どうしよう。
何にも出て来ない、頭が真っ白だよ。
「ガイアナ俺は、お前が言ってくれる
までここから動かない」
「ちょっと待ってよ、お願いだから待って
よ」
涙目になるガイアナ。
「何で涙目なんだ?」
「わかんないっ!」
「……恥ずかしくて死にそう」
そして、和也はそんなガイアナを見て。
「可愛いところあるんだなガイアナも」
「うるさい!」
なる間柄までに至った、でもガイアナそれを
驚いたりはしなかった。
何故ならそれが当たり前だと思っていた
からに決まっている。
もしも私の願いが叶うのなら、
私が憧れていた家族とか、恋愛だとか
そんな誰もが当たり前だと思う物に私は
なりたい、そんな小さくて憧れにしては
足らない物なのかも知れないけど……
私はそれを目指したい。
そして、ふとガイアナはアサに言われた
言葉を思い出した。
「なぁ…… ガイアナ」
それは、木漏れ日が差し込む、呑気で
楽しそうな暖かな公園。
「はい!」
ガイアナの眼前では、小さな子供達が
遊具に乗り遊んでたり、草原の方で
サッカーしたりとそれぞれ時間を子供達は
謳歌していた。
アサとガイアナは公園のベンチに座り
ながら、そんな子供達を眺めていた。
「お前にはまだ裏稼業で生きるって覚悟が
見えねーよ」
「何言ってるんですか!私は生きますよ!」
「なら何故お前は、いまだに幸せを夢見てる?」
「幸せなんて夢見てませんよ」
そういう風に言うと、アサはガイアナの
方を向き。
「私達裏稼業の人間は、決して幸せになんて
なれない…… 人の幸せをぶっ壊して飯食って
るような人生だ、そんな人生に幸せは絶対に
似合わないよ」
人の幸せを不幸にして、それで飯を食って
生きている。
人が泣き喚けば泣き喚く程に羽振りが
よくなる。
恐喝、暴行、傷害、
そんな事は日常茶飯事。
そんな人間、そんな人種が幸せに生きて
いい訳が無いんだ。
そして、ガイアナはアサを見つめ。
「幸せに資格だとかそんなの必要なん
ですか?」
「必要だよ…… 普通に生きて他者に迷惑を
掛けないで自分の力を信じて生きている奴
の方が立派だし、神もそんな奴にしか幸せ
を与えない」
「幸せは誰にでもある普通の出来事」
アサは思った。
ガイアナは和也が好きで仕方が無いのだと
そして、このガイアナは和也の事で頭が
いっぱいなんだと、恋は人を盲目にする。
「……まぁいいよ、ガイアナお前もいずれ
わかるよ」
アサはベンチから立ち上がり、その場から
去った。
そして、ガイアナも公園から立ち去り、
和也の元へと浮き足立ちながら歩いて
行った。
ガイアナはとあるスーパーで和也が
買い物をしてるのを見掛けて、ガイアナは
和也の元に向かおうとした瞬間、
和也の隣に綺麗な女の人が立っていた。
ガイアナはそれを見て、
誰?誰なの?誰なんだよ?え?恋人?
違うよね?嫌だよ…… 嫌だ!和也は誰にも
渡さない、渡したく無いんだ。
やはり自分の中にある心って奴には人間
誰しも嘘を付けない、そうガイアナの
中にある物は「嫉妬」「憎悪」
「独占」「傲慢」「溺愛」「狂気」
そんな恐ろしい言葉ばかりがガイアナの
心と言う心を支配している。
楽しそうに歩く二人にガイアナは嫉妬と言う
感情を剥き出しのままに見つめていた。
「ねぇ和也?」
「何?」
「今日何食べたい?」
「何でもいいよ」
「それが一番困るんだよ」
私の和也に気安く話しかけんなよビッチが
目障りなんだよ、消えろよ。
ガイアナは完全に壊れてしまう。
そして、次の瞬間、
ガイアナは和也とその綺麗な女の人の前に
現れた。
「誰その女?」
和也はガイアナが突然に現れた事に対して
ビックリする。
「何でガイアナが…… 」
そして、ガイアナは怒の感情を剥き出しのまま喋るもんだから。
「いいから私の言った質問にだけ答えてよ
それ以外は喋らないで」
和也もガイアナの不安定な感情に気付いて
それ以上に何にも言う事は無かった。
「ガイアナ質問って何?」
「だから!その女は誰??」
そして、和也は一呼吸置いて。
「友達だよ」
「女の?」
「そうだよ」
「恋人とかじゃないの?」
「ガイアナ笑わせないでくれよ……
俺がモてる訳ないだろ」
和也は笑った、そしてニヤついたまま。
「どうしたガイアナ~まさかお前
嫉妬したのか~?」
そして、ガイアナは少し、黙ったままに
なった。
「ガイアナどうした?」
そして、ガイアナは和也を見つめ。
「嫉妬した…… 」
和也も冗談で言ったつもりが、まさかの
ガイアナから返って来る言葉自分の斜め上
からの物だった。
「ガイアナなんの冗談だ?」
「冗談なんか私言わないよ」
そんな会話をしていると、和也の友達の
女は静かに去って行った。
「じゃあお前は?」
「…… これ以上言わせないでよ」
「いや、言って貰う」
ガイアナはその言葉に、顔を真っ赤かに
してしまう。
「え、でも、だってそんなの」
何を言おうとしたのか、何がしたいのか
自分がどうしたいのか、その全部を忘れて
しまいそうになるくらいにガイアナは
言葉を失いそうになる。
「ガイアナ…… 」
「わかったよ、言うよ」
「……」
「…… 」
「ガイアナ言わないのか?」
「ちょっと待ってよ」
駄目だ、どうしよう。
何にも出て来ない、頭が真っ白だよ。
「ガイアナ俺は、お前が言ってくれる
までここから動かない」
「ちょっと待ってよ、お願いだから待って
よ」
涙目になるガイアナ。
「何で涙目なんだ?」
「わかんないっ!」
「……恥ずかしくて死にそう」
そして、和也はそんなガイアナを見て。
「可愛いところあるんだなガイアナも」
「うるさい!」
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