ヤンデレの妹がマジで俺に懐きすぎてだるい。

クロエ マトエ

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G連合編

真実は……

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堅い話は抜きにしよう木山?
そんな風にも見える高城さん、僕はそれでも
真剣に話す事しか出来なかった。

「高城さん、僕、どうしたらいいですか?
わかんなくて 」

自分一人の力なんてゴミみたいなモンだ
だけど、高城さんの力は偉大だ。

「前向いてさえいれば、それで
いいんじゃねぇの? 」

前を向く?どういう意味なんだ……!?
戦いを知らない僕、そして、僕の大切な
人が二人も狙われている。

何をどう、前を向いたら
いいんだよ……。 全くわかんないや。

「前なんか向けないですよ、こんな
状況で…… 」

悲観的発言をすると、高城の口調は
荒々しくなり。

「まだ、お前は!! 失ってないだろ!!
俺みたいに、なら、今はまだ前を向ける
それだけだ、自分の大好きな人が目の前で
生きている!!」

高城さんの過去に一体何が
あったんですか?、僕には分からないけど
きっと、もしかしたら、僕以上に
悲惨な目に。

「高城さんは昔に何があったんですか?」

高城はマティーニを一杯飲み、余韻浸り
つつも、真剣な目をした。

「俺はな…… 大切な妹が二人死んでる 」

「…… 」

脳内に雷撃が走った、まさか、そんな
事実が高城さんの心に隠れてたなんて
でも、確かに一つわかった事がある。

G連合との癒着はあるのかな?
そんな風に、最初感じたけど、その
考えは捨てよう。


__
__

警察内部。

「ガイアナのヤサヅケできてるか? 」

ヤサヅケ
家を特定する行為、調べ。

「出来てます、だけど、複数あります 」

「は?どうなってんだ? 」

警察内部もピリピリしていた。

「クソッ、特定を防ぐ為か 」

「いいや、一個、一個、しらみ潰しに
行くしかねぇーな絶対に諦めて溜まるか
クソ野朗 」

____

____

高城さんの言葉、僕の脳に完全に響いて
しまった。


失った者が教えると言う本当の意味、それを
僕は、吐き違わないようにしないと。

「そして、木山お前の妹今家に居ないだろ?」

「はい…… 」

「G連合の入れ墨の意味を知ってるか?」

それは、僕も知りたかった、何故
一人、一人自分らが犯した女性の身体の部位
の何処かにわざわざ証拠を残すような
真似をしたんだろうか、不思議で仕方がない
でも、理由は全然わからなかった。

「知りません 」

「あれはな、特殊なインクで皮膚を彫り
その中に光とかを向けると光る物質を皮膚
に少量をいれ、人身売買の餌にする、
だから、簡単に言うと値札みたいなモンだ」


って事は、その入れ墨がある限り
愛衣は売買される可能性があるって事?

急に物凄い寒気を感じてしまう、今までに
無い程の恐ろしさ、失ってしまったら
どうなるんだろと思う怯え。

酒の席では絶対味わえない程の
勝手な寒さが今の自分を震えさせる。

「木山、この世界、小さな子供なら
1000万、臓器に不良が無ければ2000万以上
いくケースもある、大人もまた同じだ
腎臓が300万で売れる時代だ、だから
G連合の資金源は人身売買だ 」

臓器に不良が無ければ、すぐにでも
売られてしまう。

「はやく、愛衣を…… 助けに行かないと 」

そしたら、高城が木山の手を掴み
怒った顔で木山を見つめた。

「落ち着け木山……、そんなすぐに売りは
しない、年に数回タイで人身売買の
オークションが行われる、そこで開かれる
から、そんなすぐに消えたりはしない 」

でも、今年中に愛衣が居なくなる可能性が
芽生えた。

「木山言えよ戦うって  …… 」

G連合はあまりにも強大すぎるが故に
警察組織はその足跡ですら、見逃してしまう
勿論、後ろ盾には、半端組と
アサシンファミリーがいる、名前だけで
ビビってしまう程に形が完成している。

でも、それでも、助ける、
だって、愛衣はたった一人の妹だから。

強気な視線、高城さんの目はまっすぐに
純粋にG連合を潰そうと決意したもの。

そして、その瞬間、
扉が、ガラーンと開き。

そこにいる客は、一斉に黙り出した。
 
派手な服をした二人が現れた、そして
これ見よがしにGの文字を見せ、客に
威圧をかけている。

「相変わらずシケてんな、なぁマスターよ
てか、みかじめ料払え 」

マスターは猛ダッシュで、レジの金から
20万程取り出し、G連合の人に渡した。

「木山見てろ、俺の本気を…… 」

「え、は? 」

木山は、椅子から降りて、G連合の連中
の元に向かい、そして、それと同時に
後ろに座ってた女性も立ち上がって、
G連合の連中二人に拳をそれぞれ振った。

その拳を振った二人が勇ましくも、
カッコ良かった、勇敢が似合うそんな
光景を僕は、直視した。

「木山、絶対にぶっ潰してお前の妹ちゃん
救うぞ  いいな!? 」

この戦いに勝てる可能性限り無く
ゼロに近い行為だ、でも、僕はもう
あの時みたいに逃げたりしない、勝てない
結末が待っていても、僕はそれでも
前に進んで、戦うしか無いんだ。

「はい!!高城さん!! 」

「木山いい目になったな…… 」

____


____


拷問を受けてる中、突拍子もない発言した
玉城。

それに怒り狂う拷問官のマルセス


「頭大丈夫か? 拷問受け過ぎて自制心 
保てなくなったのか?」

「いや、平常だよ、命が惜しくてね
だから、どうだ?悪い話じゃあないだろ?」


自制心があるから故の、私の大胆な
発言なんだ。
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