ヤンデレの妹がマジで俺に懐きすぎてだるい。

クロエ マトエ

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G連合編

五学院アリス

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拷問はして。玉城と愛衣は疲れ切っていた。
やめろといえばコイツらはツケ上がるに
決まっている。なら意地でも馬鹿だと
蔑まれても無関心を装えばいい。

「玉城痩せ我慢はよせ、本当は痛い
んだろ? 」

「処刑部隊件、拷問のプロなんだっけ?
全然痛くないよ 」

駄目だ。身体は悲鳴を上げている。
頼む、もう少しだけ耐えてくれ。

愛衣は身体が痙攣している、痛みを超えた
その先の極致に達しているのだろうか。

「ほほぅ…… 強がるのも大概にしとけや
玉城、本当の地獄を味合わせるぞ?? 」

狂いに狂ってるこの場所。

___


___


「お前は絶対に守るんだな私を 」

もう、なんだっていいよ。

三会だか、何回かは知らないけど、僕は
君を守ると決意したよ。

「あぁ…… 」

「G連合、半端組、アサシンファミリー
この3つの組織が私を殺そうと
している…… 」

ただ、誰かと一緒に居たい。
寂しい僕を誰か、救ってくれって思ってた
から、でも、アリス今君は、僕を
救ってくれたから。

戦う事は、怖いけど……
今は大丈夫っぽい。

「僕が守る…… 」

目は怯えを隠し切れて無いのかも知れない
けど、でも、心は固まっていた
君を守るってただ一点を。

__

__

2時間後。

「生きてっか 愛衣? 」

身体はズタボロ、血は私の座ってる
周りを囲む程に。

「大……じょ… … 」

駄目だ私、上手く口が回らないよ。
 

「玉城? 続き始めるか? 」

戻って来たよ……クソ。
休憩をしてたマルセス。

「そのまま、戻って来なきゃあ
良かったのに 」

その時、マルセスの靴に水のような
何かが掛かった、その水の先を見たら
愛衣に繋がった。

「漏らしたのか? 」

身体の限界、全身の痙攣、臓器が上手く
働いてないという事か。

「あぁ…… 」

マルセスは愛衣の腹を殴った。

「ったくよ、この靴高かったのによ 」

靴の裏を愛衣に向け、そして
椅子ごと倒れてしまった愛衣の顔を
靴で踏んでしまった。


「どうするよ……このままだと
私達二人ここでオジャンだよ 」

逃げ不可、耐える事も、これ以上はもう
無理……。

「なぁ?マルセス? 私、G連合にはいるよ
だから、見逃してくんね? 」

そう言うと、マルセスの頭には血が上り
口調が荒くなる。

「あ?テメェーなんの冗談だ?? 」

こうするしか方法が無い、嫌いだけど
死に抗えるならそれでいい。

__

__

3つの組織が君を殺そうとしたとしても
僕は、君を全力で守ってみせる。
だけど、僕にはそんな大した力も無ければ
頭だって良くない。

あぁ……、僕も高城さんみたいに
強くて、頭も良くて、そんな人になれたら
アリスの事だって全力を尽くして守れる
のに。 僕は最弱だ。


「何故泣いておる? 」

泣いていたのか僕は。ただ悔しくて
悔しくて仕方無かったんだ、僕の全力なんか
誰かに打ちのめされるだけだから。

「目にゴミが入っただけさ…… 」

決意を固めろ。
中途半端は死ぬぞ。
覚悟は決まったか?。
まだ、なのか?。

駄目だ、駄目だ、いくら考えても
決意が鈍る、でも誓ったはずだ、アリス
君の為なら僕は死ねるんだと。

部屋の中で泣いていた僕に、光をくれたのは
アリス君だよ、君なんだ、君なんだよ。

「そうか…… 木山よ、あれお前の
スマホだろ?さっきから鳴っておるぞ 」

僕は慌ててスマホの着信画面を見てみると
高城さんと画面に映っていた。

電話に出てみると。

「木山か? 久しぶりだな…… 」

「久しぶりです、急にどうしたん
ですか? 」

「今夜、あのBARにこい  」
そう言うと、電話は切れた。
でも、行こうと思う。
何かしらのヒントをあの人はくれる気がした
夜中。

僕は、今
BARの前にいる。 扉を開けると
そこには、お酒を飲み、盛り上がってる
お客さん。静かに飲んでるお客さん
それぞれがそれぞれの時間を過ごしている。

高城さんは、奥のカウンター席に座って
いた。

「木山か? こっちだ 」

高城さんの隣の椅子に僕は座った。

「久しぶりですね 」

「そうだな…… まぁ、お前も酒飲めるっしょ? 何飲む? 」

ここは、司と来た場所。
そして、思い出したくもない場所。
あの、G連合愛用の酒場。

「高城さん、何でここなんですか? 」

「あー、知り合いのマスターだからかな
安くしてくれんだよね~ 」

「そうですか…… 」

何を考えてるんだ、高城さんは特に変な
意味でここに連れてきた訳じゃない。

「あー、マスター、こいつに
カシオレ頼むわ 」

ニッコリとしたマスターは、優しく
うん、と頷いた。

そして、すぐに
カシオレが僕の前に置かれた。

「木山、お前 G連合に狙われてんだろ?
違うか? 、そして、お前がさっき何故
ここにしたんですか?って質問したろ?
それが何よりの証拠だ……、ここを怯える
って事は、G連合愛用の酒場だって知って
るからだろ? 違うとは言わせねーぞ 」

やっぱり、すごいや。
何でもお見通しなんだ、なら僕も正直に
ならないと。

僕は、カシオレを一気に飲んだ。
口の中にはカシオレの爽やかさと甘さが
広がった。

「そうです …… 」

「あ、そうだ、最初に聞いて置きたい
事がある? お前五学院アリスを匿ってん
だろ? 」

「はい。 」


何故、知ってる?
僕を追ってるのか?

高城さんは、貴方は一体??


でも、久しぶりだな
高城さんと話すのは。
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