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玉城とシロの過去編
私の理由
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鮫島が、俺を殺そうとしている。
玉城さんが、顔を蒼白と化している。
皆が、皆の行動を止めようとはせずに
無視を決めている。
背中に当たるこの、冷たくて、硬い物は
何?
「怖気付いたか?ガキ 」
大した事ないよ、本当にこの鮫島って奴は
弱いんだって、玉城さん笑っちゃうね。
「玉城ォォ! テメェ! 兄貴分の俺に
対して鉄砲玉しかけるなんて、舐めた真似
しやがって 」
圧倒的価値観、格差、それが鮫島お前の
敗因になる、わかったな?
そして、鮫島は、俺の背中に付けている
銃を終おうとはしない。
眼前には怯えている玉城さんがいる。
「鮫島さんに逆らおうなんて、考えて
ないです…… 」
そこまで、怯える事は無いのにね。
「じゃあ、その鉄砲玉はなんだ?あ?
テメェ!もし仮にも弟分が出来るんなら
俺に挨拶すんのは普通なんじゃあねぇ
のか!? 」
弟分が出来たら、兄貴分に挨拶し
きちんと仕来り、礼儀、身の程を
教えるのは…… 玉城の当たり前の行為
だが、シロは決して姉弟の盃を交わして
居ないのだから……
鮫島に紹介する理由は無い、だが鮫島は
勝手に誤解しているウチらが姉弟だと。
「鮫島さん違うんですよ…… そいつは
ただの…… 」
酷いよ、玉城さん、
また、前みたいに、
同じ事を繰り返すんだね。
空は、快晴で、冷たい風が頬を過ぎる。
そして、そこは、とある高校。
名門で、風景も良く、近くには喫茶店や
本屋、レストランなどがあり、そして
学園の近くには綺麗な川が流れている。
私立 桜丘学園
そこに、玉城は居た。
「よし!弁護士を目指す為にも、この
場所は卒業必須!!」
そして、桜丘を卒業した後は、あの有名な
龍神大に出て、弁護士一直線コース
私の人生は、全て計画通り。
入学式が終わり、それぞれが指定された
クラスに向かう。
「えっと…… 一年D組は 」
玉城の通うクラスはD組、一番端のクラス
それに気付くのには少し時間が掛かって
しまった。
焦りを見出し、教室に向かうと
他のクラスメイトはもう既に席に座って
居た、恥ずかしさを隠しきれない玉城は
顔を下に向きながら、指定された席に
座った。
「えっーこれで全員かな?、嫌違うな
あの馬鹿がまだ来てねぇな 」
あの馬鹿?
先生から雑な言葉が出て来たのを皆は
見逃さなかった。
そう言うと、前の席に居る女子生徒が
手を挙げ質問する。
「先生あの!馬鹿って誰ですか? 」
そして、先生は口を開け説明をした。
この高校には留年制度があり、その馬鹿って
人は三回程、留年しているらしく、どの
教師からも馬鹿と言われている。
そんな、説明をし終えた途端。
教室の扉がパァーッと開くと、女子達は
賑やかな声を発した。
「すいません、遅れました 」
それは、玉城でも驚愕する程。
CRAN×CRANと言う、日本で今最も
知名度がある男性アイドルグループだ
そして、その中でも今教室に入って来たのは
ファンが一番多いと言われている
金城 シンと言う男。
「え?シン様ー!! 」
「きゃあああああああ 」
皆が浮かれている。
玉城は、アイドルには興味が無かった
寧ろ、それより、弁護士になる事で
頭がいっぱいだった。
頭が悪い声だ、同じ人間なのに
何故、こんなにも扱いが違うの?
アイドルだろうが、大統領だろうが
同じ人間。
そんな風に考えている私が居た。
「えっと、自分の席はここか……
えっ~と、玉城さん?一年間よろしくね 」
ウチの高校には席替えという物は無い
らしく、入学式に決まった席は一年間
同じらしく、だが、クラス替えは一年に
一回必ずある。
「よろしくね…… クランクランの
金城さん 」
皮肉交じりの発言、それを私は大胆にも
初っ端の第一声として発してしまった。
「う…… うん 」
そこから綺麗なライフ生活がスタート
するかと思ってたけど、案外人生とは
皮肉なもので、数ヶ月が経過しても
友達は出来なかった、何がいけなかった?
と考えてはみるものの思い浮かばない。
何で、何でよ……。
大胆にも、すぐに分かった。
廊下、すれ違う中、他クラスの生徒が
私に指を指し
「あーあの女か、シン様に敵対する
わる~い女~は~ 」
「決めたはずよ、絶対に口を聞いちゃあ
ダメだよ! 」
そっか、あの時か……
私の敗因は入学式の時に決まっていた
何て、馬鹿な事をしたのかな、自分でも
呆れてしまう。
そんな中、私の眼前に、あの人が現れた。
「あ、大丈夫?辛そうだけど?? 」
私がハブられてる元凶、原因、元、
だけど、この人は悪くない。
金髪のサラサラヘアー、綺麗な目
ハーフかな?
髪がなびく、風が廊下を抜ける。
「大丈夫…… 」
大丈夫じゃなかったとしても、そう
言い張るしか無かった、私は私の理由を
持って居たから。
「ねぇ?昼 空いてる? 」
思いがけない発言だった、私は貴方に対して
忌み嫌う言い方をしたのに。
「空いてるけど…… 」
辺りは沈黙、それはそうだ
皆が嫌ってた存在が、皆が好きの存在の
眼前に居るのだから、そしてそんな
皆の憧れの人は、なんと、皆の嫌いな人を
食事に誘った。
「シン様なんで…… 」
「ありえない…… 」
「あの女まさか、弱みなんか握ってるん
じゃあないわよね 」
あの、睨みが一層増した気がする
今日この頃。
玉城さんが、顔を蒼白と化している。
皆が、皆の行動を止めようとはせずに
無視を決めている。
背中に当たるこの、冷たくて、硬い物は
何?
「怖気付いたか?ガキ 」
大した事ないよ、本当にこの鮫島って奴は
弱いんだって、玉城さん笑っちゃうね。
「玉城ォォ! テメェ! 兄貴分の俺に
対して鉄砲玉しかけるなんて、舐めた真似
しやがって 」
圧倒的価値観、格差、それが鮫島お前の
敗因になる、わかったな?
そして、鮫島は、俺の背中に付けている
銃を終おうとはしない。
眼前には怯えている玉城さんがいる。
「鮫島さんに逆らおうなんて、考えて
ないです…… 」
そこまで、怯える事は無いのにね。
「じゃあ、その鉄砲玉はなんだ?あ?
テメェ!もし仮にも弟分が出来るんなら
俺に挨拶すんのは普通なんじゃあねぇ
のか!? 」
弟分が出来たら、兄貴分に挨拶し
きちんと仕来り、礼儀、身の程を
教えるのは…… 玉城の当たり前の行為
だが、シロは決して姉弟の盃を交わして
居ないのだから……
鮫島に紹介する理由は無い、だが鮫島は
勝手に誤解しているウチらが姉弟だと。
「鮫島さん違うんですよ…… そいつは
ただの…… 」
酷いよ、玉城さん、
また、前みたいに、
同じ事を繰り返すんだね。
空は、快晴で、冷たい風が頬を過ぎる。
そして、そこは、とある高校。
名門で、風景も良く、近くには喫茶店や
本屋、レストランなどがあり、そして
学園の近くには綺麗な川が流れている。
私立 桜丘学園
そこに、玉城は居た。
「よし!弁護士を目指す為にも、この
場所は卒業必須!!」
そして、桜丘を卒業した後は、あの有名な
龍神大に出て、弁護士一直線コース
私の人生は、全て計画通り。
入学式が終わり、それぞれが指定された
クラスに向かう。
「えっと…… 一年D組は 」
玉城の通うクラスはD組、一番端のクラス
それに気付くのには少し時間が掛かって
しまった。
焦りを見出し、教室に向かうと
他のクラスメイトはもう既に席に座って
居た、恥ずかしさを隠しきれない玉城は
顔を下に向きながら、指定された席に
座った。
「えっーこれで全員かな?、嫌違うな
あの馬鹿がまだ来てねぇな 」
あの馬鹿?
先生から雑な言葉が出て来たのを皆は
見逃さなかった。
そう言うと、前の席に居る女子生徒が
手を挙げ質問する。
「先生あの!馬鹿って誰ですか? 」
そして、先生は口を開け説明をした。
この高校には留年制度があり、その馬鹿って
人は三回程、留年しているらしく、どの
教師からも馬鹿と言われている。
そんな、説明をし終えた途端。
教室の扉がパァーッと開くと、女子達は
賑やかな声を発した。
「すいません、遅れました 」
それは、玉城でも驚愕する程。
CRAN×CRANと言う、日本で今最も
知名度がある男性アイドルグループだ
そして、その中でも今教室に入って来たのは
ファンが一番多いと言われている
金城 シンと言う男。
「え?シン様ー!! 」
「きゃあああああああ 」
皆が浮かれている。
玉城は、アイドルには興味が無かった
寧ろ、それより、弁護士になる事で
頭がいっぱいだった。
頭が悪い声だ、同じ人間なのに
何故、こんなにも扱いが違うの?
アイドルだろうが、大統領だろうが
同じ人間。
そんな風に考えている私が居た。
「えっと、自分の席はここか……
えっ~と、玉城さん?一年間よろしくね 」
ウチの高校には席替えという物は無い
らしく、入学式に決まった席は一年間
同じらしく、だが、クラス替えは一年に
一回必ずある。
「よろしくね…… クランクランの
金城さん 」
皮肉交じりの発言、それを私は大胆にも
初っ端の第一声として発してしまった。
「う…… うん 」
そこから綺麗なライフ生活がスタート
するかと思ってたけど、案外人生とは
皮肉なもので、数ヶ月が経過しても
友達は出来なかった、何がいけなかった?
と考えてはみるものの思い浮かばない。
何で、何でよ……。
大胆にも、すぐに分かった。
廊下、すれ違う中、他クラスの生徒が
私に指を指し
「あーあの女か、シン様に敵対する
わる~い女~は~ 」
「決めたはずよ、絶対に口を聞いちゃあ
ダメだよ! 」
そっか、あの時か……
私の敗因は入学式の時に決まっていた
何て、馬鹿な事をしたのかな、自分でも
呆れてしまう。
そんな中、私の眼前に、あの人が現れた。
「あ、大丈夫?辛そうだけど?? 」
私がハブられてる元凶、原因、元、
だけど、この人は悪くない。
金髪のサラサラヘアー、綺麗な目
ハーフかな?
髪がなびく、風が廊下を抜ける。
「大丈夫…… 」
大丈夫じゃなかったとしても、そう
言い張るしか無かった、私は私の理由を
持って居たから。
「ねぇ?昼 空いてる? 」
思いがけない発言だった、私は貴方に対して
忌み嫌う言い方をしたのに。
「空いてるけど…… 」
辺りは沈黙、それはそうだ
皆が嫌ってた存在が、皆が好きの存在の
眼前に居るのだから、そしてそんな
皆の憧れの人は、なんと、皆の嫌いな人を
食事に誘った。
「シン様なんで…… 」
「ありえない…… 」
「あの女まさか、弱みなんか握ってるん
じゃあないわよね 」
あの、睨みが一層増した気がする
今日この頃。
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