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玉城とシロの過去編

笑っちゃうね、玉城さん

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雪道、辺りは雪景色、そして今年は
猛吹雪だった。
そんな中、玉城は俺の前に現れた。

「お前、井山シロだな、 坂山金融で
250万近く借りたよな? で、利子含めて
650万だ、いますぐ払え 」

代理の闇金業者か、こんな可愛い顔して
闇金だなんて、親きっと泣いてるんだろうな

「親ならもう2年前に死んだよ 」

何故、わかった
てか、寒い。

「何故わかった?みたいな顔してるな!
大体皆が思う事は同じなんだ 」

猛吹雪、玉城は一歩も下がらず、俺の
利息を回収しに来た、この言い方だと
元金も払えって言ってる見たいにも
見えるがな。

「あの…… 俺の家はわかってるんすよね?」

「知ってる 」

「話なら明日聞くんで、今はやめませんか?
凄い寒いんすよ! 」

そう言うと、玉城は俺の腕を掴み
ベルファイアか? 車の前に連れて行った
そして、玉城が先に車に乗車した。

「入れ、そして、自分で閉めろ
じゃなきゃ、私、監禁罪でパクられちゃう
からね 」

俺は、玉城の言う通りに
車に乗った、そして中では暖房が効いて
いて暖った。

「坂山金融からお前の顧客簿買ったんだよ
それで、お前の金の払い先はウチになった
から…… よろしく 」

玉城 優奈
俺が出会ってた頃には個人で動いていた
そして、ふと車内を見たら
車内には、色々な金融業者から買い取った
であろう顧客簿が沢山あり、ノートパソコン
など、車内が事務所になっていた。

「じゃあ、今日は利息分だけでいいや
五万ある?」

玉城は一人で戦っていた。
その瞬間、玉城のスマホが鳴った。

「うわ…… 半端会の鮫島さんだ,、、、、
もしもし 」

「てめぇ! 猫山会の定岡から多く利息
取ったろ! 」

「それは金利じゃないですか…… ウチ
これでも闇金ですよ? 」

そう、玉城が言うと
玉城の声より遥かにデカイ声で

「取る相手と取らない相手の区別も 
つけれねぇのか!!  お前言っとくけどなぁ
指詰めだけじゃあ終わんねぇからな!!」

そう言い終えた後、通話は切れた。
その瞬間、
玉城は、恐怖の余り泣き出しそうになる
昔の玉城は、弱虫で、泣き虫、怯え癖の
ある人でした。

「どうしよ…ぅぅ 」

よく、こんなんで闇金なんか務まるな……
てか、よくよく見たら金全く返済されて
無いじゃんか、玉城の食べてる物、大量に
ある赤い印の付いた多重債務者リスト、
この女…… 闇金向いてないよ。

「でも、そしたら俺の顧客簿どうやって
買ったんだ 」

「あ、それはね~  利子と金利を含めて
買った! 」

馬鹿だ……
そんなんじゃあ、利子だけ搾られて
元金の金なんか一切返せない
これが地獄。

「玉城さんだっけ? 俺働くわ!
アナタのところで 」

なんか、放っておけないな……
これが俗に言う母性心を擽られるって奴?
まさかな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それからの毎日は劇的だった。

「金田さん、利息分の回収日今日ですよ 
4万七千円、前回ジャンプしましたよね?
それ含めて12万9千253円 今すぐ払って
ください 」

そう優しく玉城さんが言うと
相手は調子に乗って

「お金ないでぇ~す~ 払えません~
ごめんなさい~ 」

やっぱり玉城さんは、一番馬鹿にされては
いけない存在に馬鹿にされていた。

「おい…… いますぐ払え 」

悪は、俺。

そう、俺が言うと、俺は債務者の胸ぐらを
掴み、壁に叩きつけた。

「調子に乗んのも大概にしろよ
債務者風情が 」

目には目を歯に歯を、悪には悪を。

「すいません 、今払います 」

そして、それからすぐに
俺の噂は広まった。


「佐々木さん逃げないでよ…… 全部で
10万9千円 今すぐ払って 」

玉城の取り立て=あの人が出てくるという
方程式が完成した。

闇金からの売人、クスリは最初からでは
なかった。

「あ、はい!今払います! 」

「あー良かった、これで上納金払える
から安心、安心! 」

この頃の、玉城は今とは違う。
泣き虫、怯え症、今の性格とは大違い、
じゃあ、どうして昔の玉城は死んだ?
その理由は後から話す。

「鮫島さんって人、そんなに怖いの? 」

「怖いよ…… やだよ 」

玉城 優奈は、優し過ぎたのである
勿論、怯えだとか、そういう物を全部
含めての発言では無いが、合間見える
優しさは、綺麗で華々しかった。


「なら、倒せばいいじゃん 」

そう、俺が言うと、玉城は俺の胸ぐらを
その震える手で掴み

「な、な、! 何言ってるの!!!!?
ばかなの 」

嫌、馬鹿と言うか、その瞬間
俺は背後に近づく何者かに気づいて
いなく、そして、その背後人は、俺の
背中に銃を突きつけた。

「ん?誰? アンタ? 」

玉城は、シロの背後人を見た
そしたら、玉城は阿鼻叫喚が如く
悲鳴を上げようとはするが、必死で
口を閉じようとした。

「あ、あの…… 鮫島さん? 」

あーこいつが鮫島か
何、この、顔、ただ怖いだけ、見た感じ
弱そうだし、余裕かな。

 だが、玉城は怯えきっていた。

「玉城さん、こんな馬鹿に怖がる必要性は
ないっすよ 」

そう、俺が言うと、鮫島は
水蒸気が沸騰するように、怒りを隠しきれない様子でした。

「この馬鹿はよ、 俺が向けてるチャカが
見えないのか? 」

銃、死を意味する。

「あ、この硬いやつか、やっぱり
銃なのか…… 」

笑っちゃうね、玉城さん。
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