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もう一つの物語編

全ては知らない

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全てを包み込んでくれた会長、僕はそれに
甘えても良いのだろうか……?
もしかしたら、嫌、 嫌な事を考えていても
仕方ない、騙されるなら、もうとうの昔に
誰かに騙されてる。

「ぱぱー! 」

甘えている愛衣、やはり愛衣は間違い無く
可愛いのだろう、世間もそうだが、僕が
可愛いと思えばそれを超える可愛いは
存在しないのだろう。

「おー我が娘よ!」

運命とは案外、意外な所に落ちているの
かも知れない、そして、僕はそれを間違い
無く拾えた。

「すいません、お世話になります 」

「あぁ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

何で、何で、私は、今走ってるんだ……
ダイオウの会長を見たからか?
怯えてる?もしかして?

ただ、我武者羅に走る、もう、なんもない。
その瞬間、私はぶつかる。

「あれ?こいつって さぁー様? 」

「呼び方が違う、 エス エー エー だ!
それぐらい覚えろゴミクズ 」

誰コイツラ?
私は、ふと、見上げ……
腕の方を見た、そしたら 腕には
「G」と文字が。

「G連合…… 」

「へー 知ってるんだ?さあー様?
あははは 」

顔を近づけてくる、G連合のメンバー

「おい、ちょっと来いよ 」

裏路地に連れて行く、そしたらG連合の
メンバーは後ろの方にある壁までsaaを
追いこんでいく。

「胸デケェ 」

だれか、だれか、助けて、お願い。

「暴れんなよ…… てめぇーのアソコ
チョン切るぞ 」

やばい、、、本当に誰か、、、、
助けて、、、。

街中を歩く、高城、そしてふと
裏路地の方に目を向ける。

「どうしたの?アユ?」

「絡まれてる娘がいるからさ……
ほら、あれ 」

指を指すアユ、そして視線の先を見る
白髪の綺麗な女性、アユの彼女だ。

「いいじゃん 」

「ん?」

そう言うと、白髪の綺麗な女性は
真顔で

「無視すればいいじゃん 」

「あぁ、そうだな…… 」

もう、助けたいなんて願望はないし、もう
何もやる気が湧かないし、もう人生すら
心底どうでもいい、街を歩く人々俺はそれを
ただ歩きながら、眺めるだけの日々。

「今日なに食べたい?」

「カレーかな 」

「魚?」

「鰈じゃない、カレーだ!カレーライス
だよ…… 」

「あ、そっちか。 」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「バラキ特定はどうなんだ?一年経過
したんだぞ!舐めてんのか?」

「うるさいなー!! 渋谷番だから!
本当に面倒くさい 」

まぁ、言うて
一年以上掛かる、粘着特定、俺基本こんな
怠い作業したくないな、てか、これ
金になんの?

「ねぇー ヤクザのお兄さん 」

「ヤクザじゃねぇ!!!! G連合だよ!!
間違えんな!!!!」

「まぁ……どうでもいいけどさ~
金払いはいいんだよね 」

睨むバラキ、その目に逆らおうとしたけど
その狂いに近い目にはそのG連合の男でも
逆らえなかった。

「もし、払えなかったら
埋めるからね お兄さん 」

恐怖そのもの、それ以外は特に無い。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ここがワシの家だ 」

会長の家は広くて、大きかった
庭にはプールがあり、天井にはシャンデリア
理想的な金持ちハウスといったところか。

「うわ…… 広い 」

庭ではライオンを放し飼いにして
育てている。

「ライオンだ!」

驚く愛衣の声、それは愉快そのもの
辺りの景色は穏やかで、いままで苦労した
日々を忘れさせてくれるようだった。

「saa様から連絡きた?」

「連絡ならいっぱい来てる、saaとか
ミセイとか あゆ丸とか ピシャリだとか
色々と 」

今名前に出てた人全員
超絶有名人です、そんな人から毎日の
ようにメールが来てる、年は経過してる
一方なのに。

「そんな、テレビに出てる人達から
連絡が来てるなんて…… ミセイって今
売り出し中のグラビアモデルだよね?」

「へぇ~ 」

興味無さげな声、愛衣は今どちらかと
言うと、色々な大手企業の社長クラスは
自分の娘にしたいって人の方が多いだろう。

「あー また電話来た 」

「誰から?」

「ままかな 」

その綺麗すぎる白い髪、まるで神が
磨いたような、そんな艶は一体何処から?

「ままー!」

電話に出る愛衣、そしてスマホ越しに
聞こえる声

「愛衣 最近調子はどう?」

「大丈夫だよ、ままは?平気?」

「私は大丈夫よ!最近連絡取れなくて
ごめんなさいね、撮影が忙しくてね 」

「ままのドラマ楽しみにしてるから」

この声聞いた事ある、誰だったかな?
凄い有名な人だよな、、、、えっと……
あれだ、あの……

「海より広い世界 楽しみに待ってるから」

1ヶ月後にやる映画だ、あ、思い出した。
小柳 冴美 
えー! 大御所女優じゃねぇか!!!!


「まま またね 」


お兄ちゃんは妹の全てを知ってたかと
思ったけど、全ては知らない、、やはり
全てを知ると言うのは難しい。
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