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もう一つの物語編

心と心

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秘密を知りたい、お兄ちゃんの事は
何でも知りたいし、知って安心したい
知らない事は酷く怖い。

「お兄ちゃんなに食べるの?」

「ラーメンかな 」

「じゃあ、私はスパゲティかな
トマトの 」

そして、僕はラーメンとスパゲティを
取りに行き、妹の待つ席へと向かう。

だがその瞬間、悲劇は突然にして
起きた。

妹が誤って席に置いてあるコップの水を
倒してしまい、そこを通っていた人の
服に水が掛かってしまう

僕は、すぐさま謝りに行った。

「すいません  大丈夫ですか? 」

そしたら、その男は僕では無く
妹の胸ぐらを掴んだ

「何すんだァァァァ!!この女 」

苦しい声を出す妹

「うっぅ…… くるしぃよぉ…… 」

「すいません許して下さい 」

必死に謝るが、怒りはただ増すだけ
許しなど決して貰えない状況。

そんな事をされていても、他の人達は
その光景を見ては居るのだが、誰も
そこから動こうとしない、所詮他人は他人。

「お兄ちゃん……外なんか出なければ
良かったね ぅぅ」

胸ぐらを掴まれている妹、その悲しい瞳は
僕の目の中へと浸透してゆく。


ごめんな、やっぱり僕じゃあ愛衣一人
守る事が出来ない……

おい、失うのか?
また、あの強姦の事件のように、また
失う妹の心を……。

「なにブツクサ言ってんだよ!!!
あ?!!! 」

キレたその男は、愛衣の顔を殴ろうとした
瞬間、急な如くあの男が現れた

「やっぱり木山じゃん!! で?
誰こいつ?  何で愛衣ちゃんの顔殴ろうと
してるわけ? 」

その男と目が合う、そして、その男は
中学以来の親友でもある篠原司だ

「手 はなせよ 」

その通行人は、妹から手を放した。

そう、手を放し終えた瞬間、司は
オモイッキリその通行人の腹を蹴った
そうすると、通行人は後ろの方まで
吹っ飛ぶ。

「いってぇな…… なにしやがる
このガキ…… !? ん? 」

通行人はふと、視線を上げ司の顔を見ると

「司さん…… え!?  あれ、え!? 」

篠原司事、俺の親友は名は知られていた
極龍星連合の三代目族長、件、特攻隊長も
していた実績もある

極龍星連合は、暴走族のなかでも
トップのグループである、人数は2万人
九州や北海道を合わせれば5万人は超えて
いる、あくまでも2万人とは関東だけの
数である、5万人を動かしていた男
まさに、その功績は雑誌にも取り上げられる

「誰がガキだって? あ? 」

「すいませんすいませんすいません 」

「クズだな、本当にお前、強い奴が
来たらヘコヘコ頭下げんのか あ?
弱い奴でもな必死に抗ってる奴もいる
お前はそれ以下だクズ野郎!!!! 」

そう言い終えると、土下座している
通行人の顔を蹴った

「二度とその顔みせんなよクズ野郎
次見かけたら唇ちょん切るからなぁ」

そう言うと、通行人は一目散に逃げて
行った。

「木山大丈夫だったか? 」

「あぁ大丈夫だ 」

そう言うと、木山は肩を優しく叩き
その場を去った、え?急に
と思いながら愛衣の方に視線を向けた

そうすると、愛衣は無言で僕の手を
握った。

「お兄ちゃん帰ろ 」

「うん 」

映画を見ないで、僕と妹は帰った
帰りの車の中は無言だった、妹は何故か
どこか、虚しい表情をしていた、でも
仕方ないか。

「あんっ//// あん ////  」

何処か暗い部屋、明かりはpcの光のみ
pcの画面に映っているのは、エロゲー
と言う類のゲームだ。

「あー失敗した このルートまた
入っちゃったよ  はぁ~ 」

「バラキ 頼むよ、そろそろいつも
みたいにやってくれよ 」

「前も言ったけど!! IPアドレスだけだと
市区町村までしか特定できないの!!
家の住所までは不可能 」

住所を調べようとしている、だがその
バラキと言う男のpcの画面にはエロゲー
しか映っていない

「じゃあなになら特定できるんだよ 」

「そこまで俺もさ~凄腕ハッカーって
わけでもないからさ~ あ~そうだな~
車のナンバーさえあれば住所はわかる 」

「そんなんでいいのか? 」

「うん 」

笑顔でそう答えた、自信満々とした表情
この男と言うよりは、少年なのか……
歳は13歳ぐらいか

「流石最少年ハッカーなだけあるな!!
だってお前あのハッカー集団のニッカプラス
から直々に招待が来てるんだろ 」

「うん! あ、そうだ 」

「なんだ?」

「名前なんだっけ?アンタラが調べてる
人間って 」

「木山健太と木山愛衣 」

「なに? 兄妹なの? ウケる 」

この凄腕ハッカーとまでは行かないが
次期になる凄腕ハッカー予備軍と言う
訳だが。

G連合は、住所を調べるために
最年少ハッカーこと、バラキに頼ってる
バラキとは薔の姫と書くらしい。


「ねぇ?お兄ちゃん 」

「なんだ? 」

パシャ パシャ パシャ。

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