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紗凪高等学校編

これが僕等のゲーム

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この学校には、二種類の人間しかいない。
「奴隷」か  「王 」
たった、この二つだけだ?
案外簡単な世界だろ?

__

__

「はーいー じゃあ、本月の奴隷を
発表しまーすー!!!! さぁ、誰がこの
鬱憤溜まるクラスの発散用具になるんでしょうか!!? ルーレットスタート 」

そう、また始まった。
奴隷発表会、これに選ばれたら
もう、お終い。 奴隷には人権と言う物を
与えてはくれない、だからこそ
選ばれてしまえばそこで終了となる。

なら、逃げればいい?
逃げられない。

あの男は、絶対に逃がしてはくれない。
逃げて、逃げて、見つかってしまったら
確実に殺される。

「んー誰かな~ 誰かな~ 」

テレビに映ってる、映像。
そこには、私達クラスメイトの名前が
記入され、右回りにグルグルと
回されている、そしてその回りをいずれは
止まる。

「はーい、 朝凪さーん!!!!
が本月の奴隷となりました!!!!
 拍手!!!! 」

一番クラスで、元々弱い立場だった
朝凪 翔子、それが今度は全体にも及ぶ
この、「王」 高嶺雅郎たかねがろう
の奴隷宣告を受けてしまえば、そこで
人生ごと終了してしまう。

「んじゃあー さっそく !!!!
クラスのみなさんの目の前で自己紹介
しようか?奴隷ちゃん 」

女なら 「奴隷ちゃん」

男なら 「奴隷くん 」

二つだけがハッキリする世界。

「…… 」

朝凪は怯え、震えている、
結局は自分に回ってくるのだと。

「おい、お前  今死にたいの?? 」

冷酷に見つめる高嶺。

「死にたく…… ないです…… 」

そう言うと、高嶺はニッコリと笑い。

「一日で死んじゃったら、奴隷の意味
ねぇーよな!! 死ぬんなら、全部終わって
からにしろ!!! じゃなきゃ発散用具として
の価値がねぇーよな? 」

勿体ない。
そう、出てくる言葉は、たったそれだけ。

そして、奴隷になった今。
一つ言えるのは、クラス全体が王だと
言う事。

王の命令は絶対服従。
逆らってしまったら、残酷な結末が
待っているから。

以前、私よりも前に、このクラスで
人気者だった女子が一人死んでいる。

__

__

数ヶ月前。

「はーい、今回は、黒山 咲  でーす!!!!
拍手!!!! 」

そして、咲は当然のように
猛反対した? だがその時、この
高嶺 の本当の正体が現れた。

「何言ってんだ?? お前だって前の月の
時に、散々な事してたよな???
なのに、何? 自分がされたら、嫌だ?
ふざけんのも大概にしろよ!! 俺は
言ったよな?このゲームは平等だってな」

逆らいは残酷な死しか呼ばないのを
遠回しに言っているようだった。


「平等な世界まさに人間が望む!!
理想郷じゃないか!!!アッハッハッハッハッハッハ!!! 」

人気者だろうが、無かろうが
この、高嶺の前には関係の無い事だ。

「この!! 平等に反しようとしてる
馬鹿はまだいる?? 手を挙げて!!!」

手を挙げる訳が無い、挙げてしまえば
自分も確実な奴隷になってしまう。

そして、黒山咲は、奴隷になった。

豚達が、黒山を見る、そして
当然、人気者だった彼女には、彼女を
好かない人種もいる、その人種達は
一斉に黒山を犯そうとする。

「キモいんだよ!触んなブタ! 」

それを見た高嶺の表情は冷酷そのもの
だった。

「奴隷の癖に!! 王に対してその
口の聞き方はなんだ…… あ? 」

高嶺は、黒山の顔を廊下の床に何回も
何回も叩きつけた、顔が崩壊するぐらいに
顔の骨は割れ、顔は腫れ上がり、見たくない
顔になった。

「あ~ごめんね、顔陥没した???
醜いな~ 奴隷ちゃん 」

容赦無い、そんな非人道的な、
その圧倒的な威圧に、皆が怯んでしまい
誰も、倒そうなんて思ってない。


 「あ、この奴隷もう価値ないね~ 」

高嶺は、黒山の足を持ち
屋上に行き、屋上越しから足をフェンスに
紐で縛り付け、宙吊り状態へと
黒山はなった。

「うっ…… やめてよ、高嶺、本当に
死んじゃうってマジで 」

「え?何?? まだ王に対してそんな
態度なんだ??? 」

高嶺はニヤりと微笑み
その、手を離した。そうすると、黒山は
3階の窓から見える程の宙吊りになり
顔色も悪く、何時間か経過すれば
嘔吐が止まらなくなり、吐いてしまう。

「いい~景色だな~ なぁ??お前ら 」

賛同する事しか出来ない。

「あれ?臓器じゃね?? 」

そして、黒山の紐は切れて、グラウンド
に叩きつけられ、死んだ。

__

__

だから、絶対に下手な抵抗をしたら
駄目。

「奴隷ちゃん早く、自己紹介しようか?」

私は、私を捨てるしかない。

「奴隷になりました、朝凪翔子です、
皆さん沢山イジめて下さいね 」

そう、奴隷になったら、必ずこのセリフを
言わなければならない。

もう順応していくしかないんだ。

「はーい、、自己紹介よく出来ました!!
さてと、後は君達王に任せるよ 」

後は、クラス全体が王になり、私を
痛めつけるのみ、そして、実質高嶺と言う
この学校の支配者は特に何もしない
すると言えば、逆らった時の躾役をする
ただ、それだけだ。 それ以外は高嶺以外
がする。

「おい、お前 」

眼前に現れるそいつは、私をいつも
目の敵にしていた優山と言う男。

「シャブれよ 」

渡されたのは、カエルの死骸だった。

断ったら駄目。

「はい…… 」

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