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日常編
妹は宗教学専攻
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舞の一日。
宗教学を専攻する舞は必ず一番前の席で
講義を受ける。
「えっ~古代ローマ帝国時代のギリシャ語
公用語圏に相当する地域の諸教会を東方正
教会と呼びます~ ここテストに出るからな
覚えておくように、え、では講義はここまで
次の講義までにレポートは提出するように」
そして、生徒達は講義が終了次第それぞれ
の行きたい場所へと向かう、舞は食堂近く
にあるベンチが気に入っている為いつも
そこで予習復習をしている。
「次は仏教学か」
と、疲れ切った表情をしている
隣から栗色のテールをした地雷系メイク
の女子が舞に喋りかけてきた。
「ねぇ~舞~宗教学ばっかり授業受けて
るけどさ~何か創りたいの?」
「んん別に単純に興味があるだけだよ」
そんな風な他愛も無い話をしていると
チャイムが鳴り、舞は次の講義する場所
へと向かい、講義室に入った。
「…… 」
一番前の席に座ると、先生が一礼をして
講義を始めた。
「前回は釈迦の生涯について、で、本日は
えっと~なんだっけ?舞?」
「ねぇ?先生…… この仏教学私しか受けて
ないからって適当すぎませんか?」
「あ~ いいじゃんか!で?何だっけ?」
白衣を着て、髪が天パのボサボサとした
冴えない中年男、目にはクマがあり
疲労困憊なのが目に見えている、そして
ストレスで蓄積されたクマ。
「本日は確か初期仏教じゃなかったでした?」
「あー!それ!それだよ!助かるよ舞」
この先生大丈夫なのかな?周りの人達からは
かなりいい評価を受けているみたいだけど
でも、私的にはアウト。絶対にこんなダラシ
ない人は無理。
「え~仏教の"救い"のシステムは、宗派
によって異なる訳だが、釈迦の時代に近い
古いシステムを残しているといわれる東南
アジアのえ~ここからがテストに出るから
メモなりノートなりに記入する事!」
「はーい!」
「"テーラワーダ仏教!」
「…… 」
「え~このシステムは"煩悩まみれの生活から
スタートして、修行により煩悩を脱していって遠い未来にゴールインするのを目指す"と言う、すごろく式と言う奴だな!」
「…… 」
講義風景は一対一、こんな100人近く入る
講義室なのにも関わらず異様な光景。
「舞~なんか今日はいい天気だな」
「雨ですけど?」
外はザアザアと大雨だったとてもいい天気とは
異なる風景、何を言ってるんだ?と言われる
ような物。
「舞俺はな雨が好きなんだ、この鬱陶しい
太陽とおさらば出来るからな!俺は雨のち
曇りが大好きだ!身体が落ち着くんだ」
「変なの」
「なぁ舞?お前は雨の日の方が紫外線が
多いらしいぞ」
「そうなんだ~クリーム塗らないと」
そして、舞は講義室を出た。
「おい!舞!まだ終わってねーぞ!」
「だって先生ってばさ~いつも最終的には
自分語りになるんだもん!つまんないしさ
為にならないし、でも先生の授業は好き
だけどね」
と言って舞はその場をさり、自宅へと帰る
そして、そんな舞の帰って行く姿を
見ながら。
「あ~まぁ、出席はマルと」
舞は自宅へと行き、そして部屋の中に
入り、テレビを付けるとニュースで
"ガスマスク教"訳の分からない団体?
いや、教と付いているから宗教か。
「こちらがガスマスク教の始祖である
ガスマスク様の肖像画であります、そして
こちらの方はガスマスク教の二代目件
現在サンダリカのレルカさんです」
サンダリカ=一番上の位。
「信者の皆様とそうでない皆様ご機嫌よう
え~ガスマスク教団は全国に支部がある由緒正しい教団であります!どこぞのカルト教団とは違い!我々は現世の罪を祓いそして愛を信仰するのです!そうまさに無償の愛を実現するが為の教団それが"ガスマスク教団"」
そして、舞はそんなテレビ画面を消して。
「カルトが……!」
そんな風な事をぼそっと語っていると
兄が帰宅をした。
「ただいま」
そして、舞はいつものように包丁を持ち
玄関前にいる兄の匂いをチェックする、てかいつものようにが
怖過ぎるんだがと言うツッコミはさておき。
「何だよ舞別に何にもないって」
「ねぇこの前の女誰?お兄ちゃん?」
この前の女?誰の話だ?え?怖い怖い
誰だ思い出せ!でもそんなのはいないはず
なら正直に居ないと言うべきか、だけどもし
舞が何かしらの確信を持って言っているん
だとしたら、いやでもそれでもいないものは
いない無い袖は振れないと言う奴だ。
「何の話だ?」
「んん…… 何でもないよお兄ちゃん
勘違いしちゃってごめんね」
そして舞はわざとかそうでないかは知らない
けど、わざと振り向き様に包丁を見せて来た。
「怖ッ…… 」
そして、今日と言う一日は終わり。
また朝になる。
「お兄ちゃん大学行ってくるね~」
妹は宗教学を専攻にしているみたいで
色々な宗教の物を持っている。そして
そんな妹の1日が最高の物であるようにと
別に俺自体無宗教だが祈っている。
「さてと、俺も仕事に行くかな」
と、自転車に乗り、職場に向かう途中に
急に横から来る原動付き自転車に勢い良く
ぶつかってしまう。
キキィー。
そして、何が起きたのか、視界が真っ赤で
あれ?身体が動かない。
「あの、ごめんなさいごめんなさい!
大丈夫ですか?」
嘘だろ、なんだか意識が遠のいて
そして優は気絶した。
宗教学を専攻する舞は必ず一番前の席で
講義を受ける。
「えっ~古代ローマ帝国時代のギリシャ語
公用語圏に相当する地域の諸教会を東方正
教会と呼びます~ ここテストに出るからな
覚えておくように、え、では講義はここまで
次の講義までにレポートは提出するように」
そして、生徒達は講義が終了次第それぞれ
の行きたい場所へと向かう、舞は食堂近く
にあるベンチが気に入っている為いつも
そこで予習復習をしている。
「次は仏教学か」
と、疲れ切った表情をしている
隣から栗色のテールをした地雷系メイク
の女子が舞に喋りかけてきた。
「ねぇ~舞~宗教学ばっかり授業受けて
るけどさ~何か創りたいの?」
「んん別に単純に興味があるだけだよ」
そんな風な他愛も無い話をしていると
チャイムが鳴り、舞は次の講義する場所
へと向かい、講義室に入った。
「…… 」
一番前の席に座ると、先生が一礼をして
講義を始めた。
「前回は釈迦の生涯について、で、本日は
えっと~なんだっけ?舞?」
「ねぇ?先生…… この仏教学私しか受けて
ないからって適当すぎませんか?」
「あ~ いいじゃんか!で?何だっけ?」
白衣を着て、髪が天パのボサボサとした
冴えない中年男、目にはクマがあり
疲労困憊なのが目に見えている、そして
ストレスで蓄積されたクマ。
「本日は確か初期仏教じゃなかったでした?」
「あー!それ!それだよ!助かるよ舞」
この先生大丈夫なのかな?周りの人達からは
かなりいい評価を受けているみたいだけど
でも、私的にはアウト。絶対にこんなダラシ
ない人は無理。
「え~仏教の"救い"のシステムは、宗派
によって異なる訳だが、釈迦の時代に近い
古いシステムを残しているといわれる東南
アジアのえ~ここからがテストに出るから
メモなりノートなりに記入する事!」
「はーい!」
「"テーラワーダ仏教!」
「…… 」
「え~このシステムは"煩悩まみれの生活から
スタートして、修行により煩悩を脱していって遠い未来にゴールインするのを目指す"と言う、すごろく式と言う奴だな!」
「…… 」
講義風景は一対一、こんな100人近く入る
講義室なのにも関わらず異様な光景。
「舞~なんか今日はいい天気だな」
「雨ですけど?」
外はザアザアと大雨だったとてもいい天気とは
異なる風景、何を言ってるんだ?と言われる
ような物。
「舞俺はな雨が好きなんだ、この鬱陶しい
太陽とおさらば出来るからな!俺は雨のち
曇りが大好きだ!身体が落ち着くんだ」
「変なの」
「なぁ舞?お前は雨の日の方が紫外線が
多いらしいぞ」
「そうなんだ~クリーム塗らないと」
そして、舞は講義室を出た。
「おい!舞!まだ終わってねーぞ!」
「だって先生ってばさ~いつも最終的には
自分語りになるんだもん!つまんないしさ
為にならないし、でも先生の授業は好き
だけどね」
と言って舞はその場をさり、自宅へと帰る
そして、そんな舞の帰って行く姿を
見ながら。
「あ~まぁ、出席はマルと」
舞は自宅へと行き、そして部屋の中に
入り、テレビを付けるとニュースで
"ガスマスク教"訳の分からない団体?
いや、教と付いているから宗教か。
「こちらがガスマスク教の始祖である
ガスマスク様の肖像画であります、そして
こちらの方はガスマスク教の二代目件
現在サンダリカのレルカさんです」
サンダリカ=一番上の位。
「信者の皆様とそうでない皆様ご機嫌よう
え~ガスマスク教団は全国に支部がある由緒正しい教団であります!どこぞのカルト教団とは違い!我々は現世の罪を祓いそして愛を信仰するのです!そうまさに無償の愛を実現するが為の教団それが"ガスマスク教団"」
そして、舞はそんなテレビ画面を消して。
「カルトが……!」
そんな風な事をぼそっと語っていると
兄が帰宅をした。
「ただいま」
そして、舞はいつものように包丁を持ち
玄関前にいる兄の匂いをチェックする、てかいつものようにが
怖過ぎるんだがと言うツッコミはさておき。
「何だよ舞別に何にもないって」
「ねぇこの前の女誰?お兄ちゃん?」
この前の女?誰の話だ?え?怖い怖い
誰だ思い出せ!でもそんなのはいないはず
なら正直に居ないと言うべきか、だけどもし
舞が何かしらの確信を持って言っているん
だとしたら、いやでもそれでもいないものは
いない無い袖は振れないと言う奴だ。
「何の話だ?」
「んん…… 何でもないよお兄ちゃん
勘違いしちゃってごめんね」
そして舞はわざとかそうでないかは知らない
けど、わざと振り向き様に包丁を見せて来た。
「怖ッ…… 」
そして、今日と言う一日は終わり。
また朝になる。
「お兄ちゃん大学行ってくるね~」
妹は宗教学を専攻にしているみたいで
色々な宗教の物を持っている。そして
そんな妹の1日が最高の物であるようにと
別に俺自体無宗教だが祈っている。
「さてと、俺も仕事に行くかな」
と、自転車に乗り、職場に向かう途中に
急に横から来る原動付き自転車に勢い良く
ぶつかってしまう。
キキィー。
そして、何が起きたのか、視界が真っ赤で
あれ?身体が動かない。
「あの、ごめんなさいごめんなさい!
大丈夫ですか?」
嘘だろ、なんだか意識が遠のいて
そして優は気絶した。
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