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後日談
ある発情期の話③
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「じゃあ、行ってくる。」
「やだぁあああ。」
ずびずびと泣きながら紫苑の足に抱きついて必死に止めようとする杏。
どうして発情期なのにそばにいてくれないのか。
どうして俺のことを放って行くのか。
「どうしたらお留守番頑張れる?」
紫苑がしゃがんで目の高さを合わせてくれる。
「…かえってきたら、だっこいっぱいして。」
「わかった。」
「はやくかえってきて。」
「すぐに帰ってくる。」
「ほかのひとのにおいはやだ。」
「わかった。」
それから数分後、徹さんから電話での催促が来たのでものすごく渋って送り出した。
寝室に戻って紫苑のものを集めたベッドの上にダイブする。
紫苑がさっきまで来ていたスウェットにいつもの香水がかかったブランケット。
腕に抱くのは紫苑の枕で紫苑がいつも寝ている側に物を集めれば先ほどまで紫苑がいた熱を感じられる。
とは言っても足りないものは足りない。
一人で慰めても寂しさが募る一方なので寝る
限る。
「あん、帰ってきたよ。」
「ん、おかえりぃ。」
思ったよりぐっすり寝れたおかげで紫苑が帰ってくるまで起きなかった。
「ずっと寝てたのか?」
「そうみたい。しお。」
「ん?」
「ヤろ?さびしかったの。」
紫苑が会議のために家を出てから3時間。
ずっと一人で我慢してたんだからわがまま言ってもいいよね。
「そのあと一緒に風呂に入るか?」
「うん、抱っこして連れてってね。」
「杏、おはよう。体調はどうだ?」
「うん、スッキリしてる。発情期のお世話ありがとう紫苑。」
「番の役目だからな。いいんだよ。」
「お腹すいたから何か食べよ?」
ベッドのそばに置いてあるゴミ箱が目に入る。
ペットボトルは大量にゴミ袋に入ってるし、燃えるゴミの中はゴムの箱とティッシュでいっぱいだった。
「真っ赤だぞ顔。」
「記憶ないんだけど…。こんなに凄かったの…毎回。」
「あぁ、いつも空にしてから寝てたから見たことなかったのか。昨日夜遅くまで求めてたせいで俺も力尽きたんだよな。」
「おっ俺が片付けるよ。」
急に立とうとしてすとんと床に座り込んでしまう。
腰が抜けて立てない。
「しっ、紫苑、立てない。」
「あぁ。いつもより激しかったからな。」
抱っこしてベッドの上に戻してくれる。
「朝飯持ってくる。」
「俺もリビング行きたい。一緒に食べる。」
「じゃあ、そうしよう。お姫様、お手を。」
「なにそれ。…じゃあ…王子様、優しく連れてってくださる?」
「喜んで。」
返事はお腹の音が代わりにしてくれた。
「ははっ。お腹そんなに空いてたのか。」
「美味しいもの一緒に食べようね。」
ある発情期の話 完
「やだぁあああ。」
ずびずびと泣きながら紫苑の足に抱きついて必死に止めようとする杏。
どうして発情期なのにそばにいてくれないのか。
どうして俺のことを放って行くのか。
「どうしたらお留守番頑張れる?」
紫苑がしゃがんで目の高さを合わせてくれる。
「…かえってきたら、だっこいっぱいして。」
「わかった。」
「はやくかえってきて。」
「すぐに帰ってくる。」
「ほかのひとのにおいはやだ。」
「わかった。」
それから数分後、徹さんから電話での催促が来たのでものすごく渋って送り出した。
寝室に戻って紫苑のものを集めたベッドの上にダイブする。
紫苑がさっきまで来ていたスウェットにいつもの香水がかかったブランケット。
腕に抱くのは紫苑の枕で紫苑がいつも寝ている側に物を集めれば先ほどまで紫苑がいた熱を感じられる。
とは言っても足りないものは足りない。
一人で慰めても寂しさが募る一方なので寝る
限る。
「あん、帰ってきたよ。」
「ん、おかえりぃ。」
思ったよりぐっすり寝れたおかげで紫苑が帰ってくるまで起きなかった。
「ずっと寝てたのか?」
「そうみたい。しお。」
「ん?」
「ヤろ?さびしかったの。」
紫苑が会議のために家を出てから3時間。
ずっと一人で我慢してたんだからわがまま言ってもいいよね。
「そのあと一緒に風呂に入るか?」
「うん、抱っこして連れてってね。」
「杏、おはよう。体調はどうだ?」
「うん、スッキリしてる。発情期のお世話ありがとう紫苑。」
「番の役目だからな。いいんだよ。」
「お腹すいたから何か食べよ?」
ベッドのそばに置いてあるゴミ箱が目に入る。
ペットボトルは大量にゴミ袋に入ってるし、燃えるゴミの中はゴムの箱とティッシュでいっぱいだった。
「真っ赤だぞ顔。」
「記憶ないんだけど…。こんなに凄かったの…毎回。」
「あぁ、いつも空にしてから寝てたから見たことなかったのか。昨日夜遅くまで求めてたせいで俺も力尽きたんだよな。」
「おっ俺が片付けるよ。」
急に立とうとしてすとんと床に座り込んでしまう。
腰が抜けて立てない。
「しっ、紫苑、立てない。」
「あぁ。いつもより激しかったからな。」
抱っこしてベッドの上に戻してくれる。
「朝飯持ってくる。」
「俺もリビング行きたい。一緒に食べる。」
「じゃあ、そうしよう。お姫様、お手を。」
「なにそれ。…じゃあ…王子様、優しく連れてってくださる?」
「喜んで。」
返事はお腹の音が代わりにしてくれた。
「ははっ。お腹そんなに空いてたのか。」
「美味しいもの一緒に食べようね。」
ある発情期の話 完
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PO po様
はじめまして。
ハラハラドキドキしながら読ませていただきました‼️
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わぁぁぁ😭感想ありがとうございますぅぅぅぅぅ😭
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はじめまして、ステラと申します!
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