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後日談
ある発情期の話②
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「俺に会いたくて泣いてたの?」
「あいたかったんだけど、じゃましたくなかったから…まってたの。」
シャワーを浴びてる俺を邪魔したくなかったとボロボロと泣きながら説明してくれた杏。
バスローブを着て手を広げて待っている杏を抱っこする。
「ずっとだっこして。」
「あぁ。」
寝室に杏を運ぶ前にペットボトルを2本片手で掴む。
水分補給は発情期で特に大切な事だから忘れないようにしなくてはならない。
「ぼくね、おるすばんできたよ。」
ベッドの上であぐらをかいて座る俺の膝を跨いでいた杏が頭を擦り付けながらそう言った。発情期が始まってから俺が帰ってくるまで一人で寂しかったのだろう。
「偉いぞ。」
頭を撫でながらそう言うとえへへと照れる杏。
「偉い子にはご褒美をあげなくちゃいけないな。…何が欲しい?」
「ごほーび?ごほーび…。ちゅーがいい。」
発情期の杏はいつもよりも要望がちゃんと言えるからやってほしいことを伝えてくれる。
日常生活だとどうしても昔からの習慣や親からの躾のせいで言いたいことを言えない場面がまだ多いのだ。
要望に応えるためキスをおでこや頬、首筋や頭にする。
「んんんー。」
口にしてほしいのに口以外のところにキスをする紫苑に唸る。
謝罪の意味を込めて軽く唇にキスをしてから喰らいつくようにキスをする。
杏のフェロモンをずっとかいでるこちらももう理性がなくなりそうなのをつないでいたのだ。
夜は長いから、発情期も長いから体力のない杏のために必死に理性を働かせようとしていたが幸せな匂いを出す杏が悪い。
プツンと切れたように杏を抱いた。
「…おみずのみたい。」
理性が急に戻ってくる感覚があった。
「もってくる。」
「はなれちゃうのはやだぁぁ。」
持ってきたペットボトルはとうに空だし、かなりお腹が空いたので一旦休憩に入ろうとするが、抜くのは嫌だと杏がボロボロ泣く。
「いれたままで辛いだろ?」
「いれたままがいい。」
「飯、持ってくる。水も欲しいだろ?」
「…んんぅ。」
夜も深いが発情期には夜も昼も関係ない。
「抱っこしていくか?」
「そうする…。」
発情期中はご飯を食べるのもトイレに行くのも俺と一緒にいないと嫌々する杏に甘えさせるのが楽しいのだ。
すでに完成しているご飯を温め、杏用の栄養ゼリーを食べさせる。
水分もたっぷり補給させる。
「杏、お腹いっぱい?」
「ん、もういい。」
元から細い食が発情期はさらに細くなるのでこちらはとてつもなく心配だが、αの精液はΩにとって栄養源にもなるらしいのでそちらで補うことにする。
「杏、眠いだろ?」
「ねむく…ない…!」
うとうととしている杏を眠らせるために背中をポンポンして落ち着かせる。
「…いれたままにしてくれる?」
どうしてもつながっていたいみたいだ。
「…痛くなったら言えよ?」
明日、というか数時間後に会議のために発情期の杏から離れなくてはいけないことがお互いに不安要素になっているようでいつもより繋がっていたいのはこちらもだったようだ。
「あいたかったんだけど、じゃましたくなかったから…まってたの。」
シャワーを浴びてる俺を邪魔したくなかったとボロボロと泣きながら説明してくれた杏。
バスローブを着て手を広げて待っている杏を抱っこする。
「ずっとだっこして。」
「あぁ。」
寝室に杏を運ぶ前にペットボトルを2本片手で掴む。
水分補給は発情期で特に大切な事だから忘れないようにしなくてはならない。
「ぼくね、おるすばんできたよ。」
ベッドの上であぐらをかいて座る俺の膝を跨いでいた杏が頭を擦り付けながらそう言った。発情期が始まってから俺が帰ってくるまで一人で寂しかったのだろう。
「偉いぞ。」
頭を撫でながらそう言うとえへへと照れる杏。
「偉い子にはご褒美をあげなくちゃいけないな。…何が欲しい?」
「ごほーび?ごほーび…。ちゅーがいい。」
発情期の杏はいつもよりも要望がちゃんと言えるからやってほしいことを伝えてくれる。
日常生活だとどうしても昔からの習慣や親からの躾のせいで言いたいことを言えない場面がまだ多いのだ。
要望に応えるためキスをおでこや頬、首筋や頭にする。
「んんんー。」
口にしてほしいのに口以外のところにキスをする紫苑に唸る。
謝罪の意味を込めて軽く唇にキスをしてから喰らいつくようにキスをする。
杏のフェロモンをずっとかいでるこちらももう理性がなくなりそうなのをつないでいたのだ。
夜は長いから、発情期も長いから体力のない杏のために必死に理性を働かせようとしていたが幸せな匂いを出す杏が悪い。
プツンと切れたように杏を抱いた。
「…おみずのみたい。」
理性が急に戻ってくる感覚があった。
「もってくる。」
「はなれちゃうのはやだぁぁ。」
持ってきたペットボトルはとうに空だし、かなりお腹が空いたので一旦休憩に入ろうとするが、抜くのは嫌だと杏がボロボロ泣く。
「いれたままで辛いだろ?」
「いれたままがいい。」
「飯、持ってくる。水も欲しいだろ?」
「…んんぅ。」
夜も深いが発情期には夜も昼も関係ない。
「抱っこしていくか?」
「そうする…。」
発情期中はご飯を食べるのもトイレに行くのも俺と一緒にいないと嫌々する杏に甘えさせるのが楽しいのだ。
すでに完成しているご飯を温め、杏用の栄養ゼリーを食べさせる。
水分もたっぷり補給させる。
「杏、お腹いっぱい?」
「ん、もういい。」
元から細い食が発情期はさらに細くなるのでこちらはとてつもなく心配だが、αの精液はΩにとって栄養源にもなるらしいのでそちらで補うことにする。
「杏、眠いだろ?」
「ねむく…ない…!」
うとうととしている杏を眠らせるために背中をポンポンして落ち着かせる。
「…いれたままにしてくれる?」
どうしてもつながっていたいみたいだ。
「…痛くなったら言えよ?」
明日、というか数時間後に会議のために発情期の杏から離れなくてはいけないことがお互いに不安要素になっているようでいつもより繋がっていたいのはこちらもだったようだ。
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