人質同然だったのに何故か普通の私が一目惚れされて溺愛されてしまいました

ツヅミツヅ

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 レイティアは必死で抵抗する。
 今はまだ交戦中で、皆が戦っている。
 グレーゲルの事も、巻き込んでしまった赤ん坊の事も気になった。
 自分を助け、背に乗せてくれたレジーヌもきっとまだ船にいる。
 幼いあの幻獣はきっと戦場で怖い思いをしている筈だ。
 それにアナバスが実は純粋に自分をただ求めているだけではない事もわかっていたので、流されまいと全力で抵抗するが、アナバスはそんなレイティアを余計に欲しがった。
 結局全て脱がされて、組み敷かれ、喘ぎ声を抑えられない自分が情けなくて泣きたい気持ちになった。
 アナバスはレイティアの足首を掴んで大きく脚を開かせ、花唇に吸い付く。
「あ……、あぁぁぁ……っ!!」
 自分の全てを捧げた男は、毎夜の様に自分を味わい尽くし知り尽くしている。
 抵抗などもう出来る訳がなかった。
「あ……あぁ……、へ、へいか……、やめてぇ……、イヤぁ……っ!」
 自分は同意していない、その意思を示す為、今は決して名では呼ばない。尊称で呼ぶ事でせめてもの抵抗を見せた。
 アナバスはその言葉に構う事なくレイティアを快楽の波間に連れて行った。
 レイティアの花唇はもうすっかり濡れそぼっている。
 アナバスはそのレイティアの濡れた花唇に猛る自身を押し付けた。
 レイティアは自分をこじ開けられる感覚に、快感が身体を駆け巡るのを感じた。
「入れただけで達しているではないか。お前のイヤは当てにならんな」
 意地悪く笑いながら、レイティアが恥辱に塗れる言葉をぶつけてやる。
「あ……、あ……、ダメ、動かないで……、ダメぇ……っ!」
「なんだ、動いて欲しくないのか? しかしお前の言葉は当てにならんからな。お仕置きだ。お前の一番好きな処ばかり可愛がってやろう」
 アナバスの加虐心はレイティアが反抗する度に煽られ、火が付いた。
 戦場の興奮と自身に対する怒りを、全てレイティアにぶつける。
「や……、ダメ、おく……、ダメ、イヤ……!」
 お仕置きという名目で虐め抜かれるそれは、何度も何度も達しても許して貰えず、気をやっても起こされて、更にまた何度も何度も虐め抜かれ、どんな懇願も聞き入れて貰えない、あれの事を言ってるのだと察したレイティアは甘い地獄の始まりの宣言なのだと、恐れ慄いた。
「奥がいいのか。だがその前に此処も達しておけ」
 花芯を指先で摘み上げて、器用に捏ね上げる。ここもどうすればレイティアが一番歓ぶのか、アナバスは知り尽くしている。
「あ……っ! ……あぁぁ……っ! ああ……、あ、あ、……ああ!!」
 簡単に花芯で達してしまう。
 レイティアの濡れそぼったアナバスと繋がった場所がアナバスを歓ばせようとキュンキュンと収縮した。
「ああん……、ダメ……、お願いです、陛下、後生ですから、許してぇ……」
 瞳から大粒の涙がポロポロ零れている。
「なんだ、まだ動いておらぬ内から泣き濡れているのか? 淫乱になったものだ」
 半分甘い地獄への恐怖で泣いているのをわかっていて、敢えて意地悪く笑ってやる。
 レイティアを後ろに向かせて背中から抱き上げて最奥のレイティアの一番弱い処にぐりぐりと猛る自身を押し当てる。
「ああ……っ!!」
 胸の蕾と花芯を摘み上げながら、突き上げてやる。
 お仕置きにはこの体位が一番効果がある事を知っているアナバスは更にレイティアの耳輪と耳朶を順番に吸い上げながら、全部を同時に虐めてやった。
 レイティアはその快楽に耐えられず、嬌声を上げる。
「ああ、ああああああああああ!! ……っ!! あ~~~~~~~~~~~っ!!!!!!」
 アナバスは自身を包むレイティアの花唇が蠢動するのを感じながら、持っていかれそうになるのを堪えながら更に奥を突き続けた。
 虐める指先を押さえるレイティアの手の平には力が篭められる事はなくなっていき、ただ添えられるだけになっている。
 だらしなく口を開き、涎を垂らしながら舌を出すレイティアは可愛くて仕方ない。
 頬にキスをすると、レイティアは自分からアナバスの方へ顔を向けた。
 情けない嬌声を発する、だらしない唇とそこから出る舌は、アナバスを求めている様にわなわなと誘惑する如く動いた。
 その唇に吸い付いてやると、待っていたかのように必死に舌を絡めて来る。
 瞼を閉じて、味わう様にその舌を転がし、這わせ、必死に吸い付く。
 レイティアの理性は随分と失われてしまっていた。
 アナバスはもうレイティアの肚にぶちまけてしまいたかったが、今日は目的がある。
 まだまだダメだ、そう思い直して、レイティアの花芯と蕾を摘み上げた。
「……ん゛~~~~~~~っっ!!!!!!」
 その刺激でレイティアはまた達してしまった様で、レイティアの花唇はまたきゅうきゅうとアナバスを歓ばせる。
 びくびくっとレイティアの身体が痙攣する。
 それでもアナバスは容赦なくレイティアの最奥を再び攻め始めた。
「ん゛っ!!! ん……っ!!! ん゛ん゛っ!!!!」
 抱き押さえられて、唇を塞がれ、抵抗するすべなく快楽を与えられるレイティアには、もう自身が抵抗していた事さえも忘れ何かイケナイ気持ちだけは残っていたのでアナバスの手の甲に自分の手の平を乗せた。
 何故そうしなくてはいけなかったのかは、もう意識の外だった。
 ただただ、必死にアナバスが与える快楽に耐え続けた。
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