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結局、あの後ウルリッカ様にも家出の話を知られてしまった。
きっとグリムヒルトでも周知の話になってしまうんだろう…。
お店を開くにあたって、手頃な物件を探していたけど、ちょうど一等地の良い場所に料理屋が店じまいするというので、手頃な物件が出ていた。
建物自体少し古かったけど、色々手を入れるならどうにかなりそうだと言う事で、その物件を買う事にした。
お店はマグダラス風にする事になった。
そもそもグリムヒルトではマグダラスの素朴な料理は人気があるのに、専門のお店は少ない。
マグダラス出身の人が実際に経営に携わる事自体が少ないからだと思う。
マグダラス出身者は娼婦として働きに来る女性が大半だし、その女性達が年季を果たせる事は少ない。病気になってしまって、碌な治療も受けられないまま亡くなってしまう事もザラにある。
年季を果たせたとしても、そもそも出資出来るだけの資金を稼ぐのも大変だろうし、日々の生活もままならない人の方が大半だろう。
結局、三番街辺りの賃金の低い界隈で細々と暮らしていくしか道がないというのが現状だ。
これだけは絶対に私がなんとかしなきゃいけない。
そういう訳で本格的にマグダラス風にお店を改造する事にした。
グリムヒルトの建物は漆喰の白い建物が大半だ。
マグダラスの建物は煉瓦造りの茶色い建物が主流なので、一際目を引く。
先ずここから大変な労力がかかった。
煉瓦造りの出来る腕のいい職人さんが少ない事。
そういう職人さんを集めて仕事に取り掛かってもらう交渉が大変だった。
でも、交渉事と言えばウルリッカ様。そこは上手くお話しして下さって、職人さん達を説得して下さった。
結局殆ど建て替えに近い形になってしまったので、こうなったら内装も全てマグダラスを再現して貰おうと、私達マグダラス出身者は案を出し合って、マグダラスの一般家庭の雰囲気を全面に押し出した内装を細かく指示した。
一階とガーデンテラスと二階は一般のお客様をお迎えする。
三階は特別なお客様をお招きする広めの個室が5部屋。
四階は従業員の姉さん達が居住するスペース。そして陛下や私がいつでも身を寄せられる様にと、一室部屋を設けてくれた。
結構な規模のお店になってしまったので、姉さん達だけでは人手が足りないだろうと、件の三番街で細々と暮らしているマグダラス出身者を探し出し雇い入れる事にした。
もちろん、一部の人をこんな形で救ったって焼け石に水だし、王妃としては不甲斐ない限りだけど。
いずれはセオ島の売上を雛形にして法案を作って、娼館に規制をかけよう。
上手くいった例を上げれば、反対の声は少ないだろうから。
お店の開店までの間、勉強やら書類仕事やらお茶会やらで私は本当に忙しく飛び回っていたので、本格的に昼間は時間が全く無くなってしまって、陛下はより一層不機嫌になってしまい夜の営みが激化してしまった。
抱かれ疲れて眠ろうとウトウトすると、陛下の手が伸びて来てまた、求められる。
毎晩そんな風だったので、私は寝不足が続いていた。
ある朝、少しの睡眠から目覚めた私達のベッドの前で主に婚姻前からの私付きの侍女達が深く叩頭した。
「僭越ながら陛下に申し上げます」
マリが地面に額を擦り付ける様に叩頭して言った。
陛下はそれをベッドの上から胡座をかいて見下ろした。
「なんだ?」
陛下は冷たい声音で先を促す。
マリと同じ様に叩頭したヨアンナが引き継いで陛下に述べた。
「夜伽のお相手に王妃様をお召しなのは結構ですが、どうぞお手柔らかに願います」
陛下はただ黙って侍女達を見下ろしている。
レーナが引き継ぐ。
「このままでは王妃様がご体調を崩されてしまいます」
ベッドの上で陛下に肩を抱かれている私は、皆に声をかけようと口を開きかけた。
それを遮る様に陛下は皆に言葉を落とす。
「うぬらは、儂がコレに甘い事で何か思い違いをしておるのだろう?
コレと同じ様に無事で済むと思うなよ?」
「いいえ。思い違いなどしておりません。ここにいる者達は皆王妃様に命を救われた者達です。王妃様の為でしたら命をも差し出す覚悟でございます」
「良い度胸だ」
陛下はローブを羽織り、皆の前に立つ。
私も手近にあったローブをサッと羽織って帯を巻く。
「コレは儂のものだ。儂がどう扱おうとうぬらに何を言われる謂れもない」
マリは頭を下げたまま、普段の彼女から考えられないほど厳しい口調で陛下に訴える。
「存じております。しかし王妃様がご体調を崩される様な事があれば、お嘆きになるのは誰でもなく、陛下ご自身です」
陛下は更に冷たいお声で侍女達に言った。
「…わかった風な口を聞くな」
私は陛下の腕にそっと触れた。
そして皆に声をかける。
「皆、私を慮ってくれてありがとう。でも私は大丈夫です。皆に心配をかけてしまって申し訳なかったです」
侍女達は誰一人として頭を上げない。
陛下も侍女達を冷たい瞳で見下ろしている。
陛下も、そして皆んなもきっと決して折れる気は無いのだろう。
そういう覚悟の上で対峙しているのがわかった。
皆んなの忠義をどうしたら守れるのか、陛下の想いをどうしたら貫けるのか、私は考える。
私に出来そうな事が一つだけある。
「私が不甲斐ないばかりに皆に心配をかけてしまいました。そのせいで後宮をこの様に騒がせてしまいました」
私は侍女の皆に倣って陛下の前で叩頭する。
侍女達が動揺しているのが空気でわかったけど、言葉を続ける。
「陛下?後宮を任される私の不徳でこの様に皆に不安を与えてしまいました。…私を罰して頂けませんか?」
侍女達から声が上がる。
「お待ち下さい、王妃様!私達はその様な…っ」
「お黙りなさい。陛下の御前で許しなく言葉を発してはいけないでしょう?」
皆一様に黙り込んだ。
「…王妃、うぬがこいつらへの罰も全て受けるのだな?」
陛下が静かに私に問いかける。
「はい、陛下」
「…では、うぬにしばらく謹慎を申し渡す」
「御意」
私は叩頭したまま恭しく陛下に返事をした。
きっとグリムヒルトでも周知の話になってしまうんだろう…。
お店を開くにあたって、手頃な物件を探していたけど、ちょうど一等地の良い場所に料理屋が店じまいするというので、手頃な物件が出ていた。
建物自体少し古かったけど、色々手を入れるならどうにかなりそうだと言う事で、その物件を買う事にした。
お店はマグダラス風にする事になった。
そもそもグリムヒルトではマグダラスの素朴な料理は人気があるのに、専門のお店は少ない。
マグダラス出身の人が実際に経営に携わる事自体が少ないからだと思う。
マグダラス出身者は娼婦として働きに来る女性が大半だし、その女性達が年季を果たせる事は少ない。病気になってしまって、碌な治療も受けられないまま亡くなってしまう事もザラにある。
年季を果たせたとしても、そもそも出資出来るだけの資金を稼ぐのも大変だろうし、日々の生活もままならない人の方が大半だろう。
結局、三番街辺りの賃金の低い界隈で細々と暮らしていくしか道がないというのが現状だ。
これだけは絶対に私がなんとかしなきゃいけない。
そういう訳で本格的にマグダラス風にお店を改造する事にした。
グリムヒルトの建物は漆喰の白い建物が大半だ。
マグダラスの建物は煉瓦造りの茶色い建物が主流なので、一際目を引く。
先ずここから大変な労力がかかった。
煉瓦造りの出来る腕のいい職人さんが少ない事。
そういう職人さんを集めて仕事に取り掛かってもらう交渉が大変だった。
でも、交渉事と言えばウルリッカ様。そこは上手くお話しして下さって、職人さん達を説得して下さった。
結局殆ど建て替えに近い形になってしまったので、こうなったら内装も全てマグダラスを再現して貰おうと、私達マグダラス出身者は案を出し合って、マグダラスの一般家庭の雰囲気を全面に押し出した内装を細かく指示した。
一階とガーデンテラスと二階は一般のお客様をお迎えする。
三階は特別なお客様をお招きする広めの個室が5部屋。
四階は従業員の姉さん達が居住するスペース。そして陛下や私がいつでも身を寄せられる様にと、一室部屋を設けてくれた。
結構な規模のお店になってしまったので、姉さん達だけでは人手が足りないだろうと、件の三番街で細々と暮らしているマグダラス出身者を探し出し雇い入れる事にした。
もちろん、一部の人をこんな形で救ったって焼け石に水だし、王妃としては不甲斐ない限りだけど。
いずれはセオ島の売上を雛形にして法案を作って、娼館に規制をかけよう。
上手くいった例を上げれば、反対の声は少ないだろうから。
お店の開店までの間、勉強やら書類仕事やらお茶会やらで私は本当に忙しく飛び回っていたので、本格的に昼間は時間が全く無くなってしまって、陛下はより一層不機嫌になってしまい夜の営みが激化してしまった。
抱かれ疲れて眠ろうとウトウトすると、陛下の手が伸びて来てまた、求められる。
毎晩そんな風だったので、私は寝不足が続いていた。
ある朝、少しの睡眠から目覚めた私達のベッドの前で主に婚姻前からの私付きの侍女達が深く叩頭した。
「僭越ながら陛下に申し上げます」
マリが地面に額を擦り付ける様に叩頭して言った。
陛下はそれをベッドの上から胡座をかいて見下ろした。
「なんだ?」
陛下は冷たい声音で先を促す。
マリと同じ様に叩頭したヨアンナが引き継いで陛下に述べた。
「夜伽のお相手に王妃様をお召しなのは結構ですが、どうぞお手柔らかに願います」
陛下はただ黙って侍女達を見下ろしている。
レーナが引き継ぐ。
「このままでは王妃様がご体調を崩されてしまいます」
ベッドの上で陛下に肩を抱かれている私は、皆に声をかけようと口を開きかけた。
それを遮る様に陛下は皆に言葉を落とす。
「うぬらは、儂がコレに甘い事で何か思い違いをしておるのだろう?
コレと同じ様に無事で済むと思うなよ?」
「いいえ。思い違いなどしておりません。ここにいる者達は皆王妃様に命を救われた者達です。王妃様の為でしたら命をも差し出す覚悟でございます」
「良い度胸だ」
陛下はローブを羽織り、皆の前に立つ。
私も手近にあったローブをサッと羽織って帯を巻く。
「コレは儂のものだ。儂がどう扱おうとうぬらに何を言われる謂れもない」
マリは頭を下げたまま、普段の彼女から考えられないほど厳しい口調で陛下に訴える。
「存じております。しかし王妃様がご体調を崩される様な事があれば、お嘆きになるのは誰でもなく、陛下ご自身です」
陛下は更に冷たいお声で侍女達に言った。
「…わかった風な口を聞くな」
私は陛下の腕にそっと触れた。
そして皆に声をかける。
「皆、私を慮ってくれてありがとう。でも私は大丈夫です。皆に心配をかけてしまって申し訳なかったです」
侍女達は誰一人として頭を上げない。
陛下も侍女達を冷たい瞳で見下ろしている。
陛下も、そして皆んなもきっと決して折れる気は無いのだろう。
そういう覚悟の上で対峙しているのがわかった。
皆んなの忠義をどうしたら守れるのか、陛下の想いをどうしたら貫けるのか、私は考える。
私に出来そうな事が一つだけある。
「私が不甲斐ないばかりに皆に心配をかけてしまいました。そのせいで後宮をこの様に騒がせてしまいました」
私は侍女の皆に倣って陛下の前で叩頭する。
侍女達が動揺しているのが空気でわかったけど、言葉を続ける。
「陛下?後宮を任される私の不徳でこの様に皆に不安を与えてしまいました。…私を罰して頂けませんか?」
侍女達から声が上がる。
「お待ち下さい、王妃様!私達はその様な…っ」
「お黙りなさい。陛下の御前で許しなく言葉を発してはいけないでしょう?」
皆一様に黙り込んだ。
「…王妃、うぬがこいつらへの罰も全て受けるのだな?」
陛下が静かに私に問いかける。
「はい、陛下」
「…では、うぬにしばらく謹慎を申し渡す」
「御意」
私は叩頭したまま恭しく陛下に返事をした。
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