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94、閑話 -序章1-
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マグダラス王国唯一の交易港に一隻の軍船が着港した。
その軍船は隣国グリムヒルトの巡洋船だ。
もうじき大きな嵐が来るので待避させて欲しいと予め打診があった。
本来、隣国グリムヒルトとマグダラスには国交がない。
地の利がないマグダラスは鎖国に等しい状態でなんとか国の体裁を守っていた。
マグダラスと国交のある国々は同じ出自である原住の民の国シビディア、オルシロンであるが、大陸の中心を南北に走る険しいゼルジア山脈が、陸の交易ルートを完全に拒み、この大陸の西側に位置する二つの国々とは大きく船で迂回する海のルートでしか交易ができない。
マグダラスの唯一の交易品である、羊型の幻獣の羊毛で作られる毛織物は外貨を稼ぐたった一つの手段だ。
マグダラスで織られる幻獣の毛織物は、独特の伝統の紋様があり、その精巧な紋様は他国の織物とは一線を画す。
この紋様の入った衣装をシビディアもオルシロンも、地の神獣を祀る特定の儀式の際に用いねばならず、唯一紋様を織る事の出来るマグダラスから入手している。
その為、その二国とは国交がある。
しかし頻繁に交易出来るほどの航海技術がマグダラスには無く、その資金も無い。
マグダラス王家は元々巫女の血筋である。
マグダラスの北に位置するモトキスの侵攻と、それが終わったと安堵した所に、南からグリムヒルトの原型であるヴィスト海賊団の侵攻とがあり、度重なる侵攻に地の神獣を祀る巫女を頼って人が集まり、巫女が婿を取り、そして立国する事となった。
肥沃な土地からはモトキスとグリムヒルトに追われる形となり、結局ゼルジア山脈に連なり、東西に伸びる連峰に逃げ込む形で、マグダラス王国は立国した。
元々、地の神獣を祀っている信徒達であるマグダラスの国民性はその様な成り立ちであるので、実に穏やかで辛抱強く争いを好まない。
自分達が希う形で立国を求めたという意識が諸侯や官吏はもちろん、国民の側にも強い為、過酷な国営を強いられるマグダラス王国の王家を責める者は少ない。
寧ろ戦乱を逃げ惑ってようやく辿り着いたこの地に何くれとなく受け入れた王家に感謝している者の方が多い。
その傾向は特に苛烈を極めたグリムヒルト侵攻を逃げ延びた家系の者達に程強い。
南北は侵攻国家に挟まれ、支援を求められそうな西の原住の大国は険しいゼルジア山脈に阻まれ、充分な支援を受けられずにいる。
その憂い多き国であるマグダラスは、自ら過酷な土地に閉じこもる形で自らを守る事を選んだ。
少なくとも苛烈な侵攻を乗り切るには、力無き自分達が物理的な支援も期待出来ない地の利で、出来る事はそれしかなかった。
そんなお国事情を抱えるマグダラスが今回のグリムヒルトの軍船を受け入れる事はマグダラス国王の苦渋の選択であった。
マグダラス国王は、人一倍好奇心の強い第一王女である、レイティア姫を呼びつける。
「良いか?レイティア。グリムヒルトの軍船が来ておるが、失礼のない様に。出来るだけ関わるな」
「どうして関わってはいけないの?お父様」
今にも走り出しそうなレイティア姫を家臣達に命じて引き止めさせた。
レイティア王女は不満そうに父を睨め付ける。
「グリムヒルトの軍船なんて、なかなか見る事が出来ないのに、こんな機会を逃すなんて勿体無いじゃない」
「お前も知っておるであろう?
モトキス、グリムヒルトは我が国にとってはそもそも関わるべきではない国だ。
万が一にもグリムヒルトにつけ入る隙を与え、国政に関与される事態になれば、今度はモトキスが黙っておらんだろう。問題が起きてしまってからでは遅い」
レイティア姫は不服顔で反論する。
「お父様?怯えていては何事も始まりません。ここは一つ他国の事情を少しでも知る事の出来る機会だと思って、友好的に行きましょう」
「お前はまたその様に知った風な口を聞く」
マグダラス王、レイティアの父、アリスティド・アナトル・アールテンは娘のこの好奇心と行動力に毎度悩まされていた。
レイティア姫は王女としての勉強もそっちのけで弟を相手に剣を握り、城下に降りては民に混じりその真似事をし、将来は平民になると、頑として縁談を受け付けない。
確かに諸侯や官吏の誰かと結婚させたとしても、その継承権は有したままになる。
その諸侯や官吏の家は婚戚となり、順位はどうあれその子々孫々まで継承権が残ってしまう。
レイティア姫はその事を憂いて継承権の放棄の道を選ぶと明言している。
親としては継承権の事はさておき、少しでも裕福な諸侯や高級官吏に嫁いでもらって貧しさの憂き目に合わず暮らして欲しいと望んでいるのだが、レイティア王女は聞く耳を持たない。
15で成人であるこの大陸で、14になったばかりとは言えレイティア王女の縁談が未だ決まっていないのも両親としては心配事の一つであった。
「大体、人と人がただ会って話をするだけでしょ?そんなに怯えていたって仕方ないじゃない。そんなに怯えるならどうして受け入れたの?」
「時期に嵐が来るらしい。天候予測にかけてはグリムヒルトの言う事は正しかろう。グリムヒルトは忌避すべきだが……人命には代えられぬ」
「こんなにいい天気なのに? 嵐が来るの? どうしてそんな事がわかるのかしら?」
父の言葉に更に好奇心を膨らませる。
「レイティア……大人しく部屋に控えておれ」
「そんな! 絶対失礼のない様にするから! 偉い人には関わらない様にするから! お願い、お父様! 部屋にいろなんて言わないで!」
マグダラス王は深い深い溜息を吐く。
「……軍船には近づくな。遠目から見るだけにしておけ。良いな?」
結局娘に甘いマグダラス王は娘の好奇心に負けてしまう。
「やった! ありがとう、お父様!」
レイティア姫は飛び跳ねんばかりの勢いで歓声を上げた。
そして形ばかりのカーテシーを父に向け、足速に玉座の間から立ち去る。
それを見送るマグダラス王はもう一度深い深い溜息を吐いた。
その軍船は隣国グリムヒルトの巡洋船だ。
もうじき大きな嵐が来るので待避させて欲しいと予め打診があった。
本来、隣国グリムヒルトとマグダラスには国交がない。
地の利がないマグダラスは鎖国に等しい状態でなんとか国の体裁を守っていた。
マグダラスと国交のある国々は同じ出自である原住の民の国シビディア、オルシロンであるが、大陸の中心を南北に走る険しいゼルジア山脈が、陸の交易ルートを完全に拒み、この大陸の西側に位置する二つの国々とは大きく船で迂回する海のルートでしか交易ができない。
マグダラスの唯一の交易品である、羊型の幻獣の羊毛で作られる毛織物は外貨を稼ぐたった一つの手段だ。
マグダラスで織られる幻獣の毛織物は、独特の伝統の紋様があり、その精巧な紋様は他国の織物とは一線を画す。
この紋様の入った衣装をシビディアもオルシロンも、地の神獣を祀る特定の儀式の際に用いねばならず、唯一紋様を織る事の出来るマグダラスから入手している。
その為、その二国とは国交がある。
しかし頻繁に交易出来るほどの航海技術がマグダラスには無く、その資金も無い。
マグダラス王家は元々巫女の血筋である。
マグダラスの北に位置するモトキスの侵攻と、それが終わったと安堵した所に、南からグリムヒルトの原型であるヴィスト海賊団の侵攻とがあり、度重なる侵攻に地の神獣を祀る巫女を頼って人が集まり、巫女が婿を取り、そして立国する事となった。
肥沃な土地からはモトキスとグリムヒルトに追われる形となり、結局ゼルジア山脈に連なり、東西に伸びる連峰に逃げ込む形で、マグダラス王国は立国した。
元々、地の神獣を祀っている信徒達であるマグダラスの国民性はその様な成り立ちであるので、実に穏やかで辛抱強く争いを好まない。
自分達が希う形で立国を求めたという意識が諸侯や官吏はもちろん、国民の側にも強い為、過酷な国営を強いられるマグダラス王国の王家を責める者は少ない。
寧ろ戦乱を逃げ惑ってようやく辿り着いたこの地に何くれとなく受け入れた王家に感謝している者の方が多い。
その傾向は特に苛烈を極めたグリムヒルト侵攻を逃げ延びた家系の者達に程強い。
南北は侵攻国家に挟まれ、支援を求められそうな西の原住の大国は険しいゼルジア山脈に阻まれ、充分な支援を受けられずにいる。
その憂い多き国であるマグダラスは、自ら過酷な土地に閉じこもる形で自らを守る事を選んだ。
少なくとも苛烈な侵攻を乗り切るには、力無き自分達が物理的な支援も期待出来ない地の利で、出来る事はそれしかなかった。
そんなお国事情を抱えるマグダラスが今回のグリムヒルトの軍船を受け入れる事はマグダラス国王の苦渋の選択であった。
マグダラス国王は、人一倍好奇心の強い第一王女である、レイティア姫を呼びつける。
「良いか?レイティア。グリムヒルトの軍船が来ておるが、失礼のない様に。出来るだけ関わるな」
「どうして関わってはいけないの?お父様」
今にも走り出しそうなレイティア姫を家臣達に命じて引き止めさせた。
レイティア王女は不満そうに父を睨め付ける。
「グリムヒルトの軍船なんて、なかなか見る事が出来ないのに、こんな機会を逃すなんて勿体無いじゃない」
「お前も知っておるであろう?
モトキス、グリムヒルトは我が国にとってはそもそも関わるべきではない国だ。
万が一にもグリムヒルトにつけ入る隙を与え、国政に関与される事態になれば、今度はモトキスが黙っておらんだろう。問題が起きてしまってからでは遅い」
レイティア姫は不服顔で反論する。
「お父様?怯えていては何事も始まりません。ここは一つ他国の事情を少しでも知る事の出来る機会だと思って、友好的に行きましょう」
「お前はまたその様に知った風な口を聞く」
マグダラス王、レイティアの父、アリスティド・アナトル・アールテンは娘のこの好奇心と行動力に毎度悩まされていた。
レイティア姫は王女としての勉強もそっちのけで弟を相手に剣を握り、城下に降りては民に混じりその真似事をし、将来は平民になると、頑として縁談を受け付けない。
確かに諸侯や官吏の誰かと結婚させたとしても、その継承権は有したままになる。
その諸侯や官吏の家は婚戚となり、順位はどうあれその子々孫々まで継承権が残ってしまう。
レイティア姫はその事を憂いて継承権の放棄の道を選ぶと明言している。
親としては継承権の事はさておき、少しでも裕福な諸侯や高級官吏に嫁いでもらって貧しさの憂き目に合わず暮らして欲しいと望んでいるのだが、レイティア王女は聞く耳を持たない。
15で成人であるこの大陸で、14になったばかりとは言えレイティア王女の縁談が未だ決まっていないのも両親としては心配事の一つであった。
「大体、人と人がただ会って話をするだけでしょ?そんなに怯えていたって仕方ないじゃない。そんなに怯えるならどうして受け入れたの?」
「時期に嵐が来るらしい。天候予測にかけてはグリムヒルトの言う事は正しかろう。グリムヒルトは忌避すべきだが……人命には代えられぬ」
「こんなにいい天気なのに? 嵐が来るの? どうしてそんな事がわかるのかしら?」
父の言葉に更に好奇心を膨らませる。
「レイティア……大人しく部屋に控えておれ」
「そんな! 絶対失礼のない様にするから! 偉い人には関わらない様にするから! お願い、お父様! 部屋にいろなんて言わないで!」
マグダラス王は深い深い溜息を吐く。
「……軍船には近づくな。遠目から見るだけにしておけ。良いな?」
結局娘に甘いマグダラス王は娘の好奇心に負けてしまう。
「やった! ありがとう、お父様!」
レイティア姫は飛び跳ねんばかりの勢いで歓声を上げた。
そして形ばかりのカーテシーを父に向け、足速に玉座の間から立ち去る。
それを見送るマグダラス王はもう一度深い深い溜息を吐いた。
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