人質同然だったのに何故か普通の私が一目惚れされて溺愛されてしまいました

ツヅミツヅ

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 王の寝室。
 レイティアは大きな大きなベッドの上に余裕無げに押し倒される。

「まっ……待ってくだっ……!」

 懇願に耳も貸してもらえず、ねじ込む様に唇をキスで塞がれる。
 ふわりと身体が緩む感覚に陥る。

 恥じらいやら戸惑いやら、様々な感情に耐えきれずストップをかける為、少し身じろいで抵抗してみるが、こうなったベネディクト王が止まらない事は何処かでわかってはいた。

 逆に加虐心を煽られたベネディクト王は更にガッチリとレイティアを抱きとめ、呼吸も出来ない程の甘いねっとりとしたキスを続ける。
 鼻を塞ぐ様に唇を重ね、舌を絡められる。
 長く続くキス。

 抱き止められた逞しい胸を軽く叩いて甘い痺れと呼吸の限界を示す。
 するとベネディクト王は拘束を緩める。

 やっとの事でねっとりしたキスから顔を背けて逃れたレイティアは羞恥と酸素不足で顔を真っ赤にして涙を浮かべ息を切らしながら小さく囁く。

「……ア……アナ……バス様……」

 アナバスとはベネディクト王の幼名で、二人きりの時やお忍びで市井に出た時などはこう呼ぶ様に言いつけられている。
 破れば折檻と称して抱き潰される。

 レイティアの顎を優しく包む様に掴み、自分の方へ視線を向けさせる。
 羞恥でギュッと目を閉じるレイティアの耳元に囁く。

「儂を見ろ」

 命じられればもう逆らえない。
 ベネディクト王=アナバスの王妃になってひと月、抱かれなかった日はない。
 毎日毎日貪る様に求められて、その身体に快楽を叩き込まれた。
 それでもアナバスの欲望は治まる気配が一向にない。
 叩き込まれた快楽は、レイティアの身体を甘く蝕む。
 甘い甘い蜜の様な快楽の海に鎮められる。嬌声を上げ、泣き叫び懇願しても許してもらえない。

 羞恥でいっぱいになりながら、見つめ返す。
「毎日抱いているが、まだ恥らうか?」
 そう言いながらドレスに手をかけ、ゆっくり紐をほどき始める。
「……はい……。どうしても恥ずかしくて……慣れません……」
 解かれ始めた紐を見つめながら答える間に、胸が露わになる。
 ポロリと零れた双丘を思わず両腕で覆う。
「隠すな」

 命じられる通りに胸元から両腕を離す。

 顔を真っ赤にして、目に涙を浮かべ、必死に視線を向けるレイティアをじっくりと眺めたアナバスは愛おしいものを見る目を向けて囁いた。

「お前は可愛いな」

 レイティアはその言葉に射すくめられた様に身動き出来なくなる。これから起こる甘い予感に身体が抵抗出来ない。子宮に疼きを覚える。

 早速双丘の果実の様な先端を口に含んだアナバスはその感触をじっくり楽しむ。

「っん……あっ……あぁ……っ」

 アナバスの舌の動きに合わせて快楽を与えられる。
 揉みしだかれた双丘はそれに呼応してさくらんぼの様な先端を更に熟させた。

 その隙にレイティアの脚の間に自らの脚を滑り込ませ、開かせる。

 秘芯の疼きが知られてしまうかもしれないとレイティアは脚を閉じようとするけれど、開かれた脚は容易にアナバスの器用な指先の侵入を許した。

 胸に舌を這わせながら、指先の感触を確かめ、レイティアのよく感じる所を優しく弄る。
「あっ……! そ……そこは……ダメ……です……」
「何故だ?ここが好きなのは知っている」
「痺れるみたいに……へんになって……」
「感じるなら良いだろう?」
 更に激しく弄る。

 抵抗出来ない快楽がレイティアに与えられる。
「あ……っ! あぁ……! あぁっっっ……!」


 アナバスの指が秘部の更に奥へ進む。
「濡れているな」
 早々に達してしまい、更には自身の淫らさを突きつけられて、恥辱でどうにかなりそうだったレイティアは顔を両手で覆う。
「ああ……アナバス様……どうかイジワルしないでください……」

 アナバスは加虐的に微笑んで
「それは無理だな」
 とレイティアの要求を退けた。
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