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序章 鈍牛
四
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「親分、いったい親分はそのガキをどうするつもりですかい」
焦がれるような西陽の中、ダラダラと歩き続けた長い寄り道の後、くたびれる様子もなく長屋に帰った藤五郎に五平はうんざりといった風情で問うた。
寒川からここまでは、その気になれば四半刻もせずにたどり着く。
ところが藤五郎がたどった足取りは、これまで燕の仁平が襲った店の近所をぐるりと回り、しかも、わざわざそのあたりの店々に声をかけ、さらには八丁堀まで出かけて手札の主である相良新左衛門にまで会いに行く始末。
おかげで長屋にたどり着いたころにはとっぷり日が暮れていたというわけで。
「聞いてますかい、親分」
五平の声に不満がべとりとこびりついていてもおかしくはない。
まあ、五平が憤っているのはそのことばかりではないのだが。
「うっるせえな、おめえの思っている通りさ」
藤五郎はそう言いながらどかりと畳に腰を下ろし、やはりぴたりと寄り添う千勢の頭をなでながら大あくびをひとつかました。
それを見て、苦々しげに五平が再び尋ねる。
「本当に吉原に売っ払う気で?」
すっかりくつろいでいる藤五郎に五平がぶつけた問い。
「悪いかい?」
「いや、悪かないですけど、ただ……」
ったくどうしちまったんだい、このお方は。
五平は、藤五郎の皺顔と千勢のツルリとした顔を見比べる。
「ったくなんだってんだ、五平。てめぇ、えらくせっつくじゃねぇか」
「いや、まあ、そりゃ、あんなことされちゃぁ」
あんなこと、とは、この藤五郎が帰り道で重ねた不可解な動き。
道々訪ねた店の人間や同心の相良に対して、この千勢をこれ見よがしに見せびらかしながら「花魁にでもすりゃいい稼ぎになるだろう」などという、普段の藤五郎からは考えられないような台詞を言いまわってここまで帰ってきた、そのことだ。
そして、これが五平にはしくりとこない、というか、気に食わない。
「いやぁね、あっしはあんたの手下だ、恩人でもある。だからこそ、親分のやり方に口を挟みたかなんいですが、身寄りのねぇガキの行先はなにも吉原だけってことはないでしょうよ」
女のガキのいく先は、女中奉公だっていいはずだ。何も苦界に沈める必要はねぇ。
五平の思いは当然の理屈、しかし、そんな五平の思いとは裏腹に、藤五郎はまたしても彼らしくない、いや、本来であれば藤五郎が最も嫌うであろう一言を口走った。
「金がな、いるんだよ」
なんの感慨もない、そっけない口ぶり。
「こんな子汚いガキでも、それ相応に売れるはずだ」
その一言、その態度に、さすがの五平もとうとう声を荒げる。
「ふざけんじゃねぇぞ、おい!」
そう言って、額に蓴菜のような青筋を立てる五平は、今でこそ浅草一の大親分の手下としてそれなりに顔の効く男だが、その前は悪党、そしてその前は、この江戸の一番底で泥水をすすりながら生きている孤児の一人だった男。
今まで、数え切れないほどの子供の命が消えるのを、つぶさに見てきた男なのだ。
兄と慕った男が、ほのかに惚れた女が、友と誓った、兄弟と契った仲間が、風に木の葉が飛ばされるように、塵芥が小川に流されるように、じつにあっけなく、成す術なく、この世から消えていくさまを。ただの土塊に帰るさまを。
それだけに。
こと子供が関わる話になると、五平は相手が藤五郎であろうと黙っちゃいない。
「てめぇ藤五郎、聞いてんのか!」
五平は土足のまま片足を畳にかけ、食い殺すような眼光を光らせて啖呵を切った。
「黙って聞いてりゃいい気になりやがって!じゃぁなにかい、てめぇはそのガキを廓に売っ払ったその金で自分だけ旨々しようって、そういう算段だってのか!」
確かに、五平という男の格では藤五郎には遠く及ばない。
しかし、五平も元悪党。
しかも、豪商や豪農はもとより、旗本ですら相手にして、強請集りで飯を食っていた男だ。いっときは朱引きの内に名のとどろいた「駱駝の五平」のその名は捨てたとしても、その芯のところに変わりはない。
引けないときは、引かない。
相手が大親分だろうと、啖呵を切るにやぶさかではない。
「おう藤五郎!わりいが、この五平、女衒の下働きになった覚えなんざねぇ!いいか、忘れんなよ藤五郎、おらぁな、薄汚え金で旨々する野郎、子供食い物にして肥え太る野郎、そんな野郎が毛虫より嫌いなんだよ!」
悪党の時分、五平は金持ちからしか金を奪ってはいなかった。
切った啖呵のその言葉通り、もともとは貧乏人を食い物にする奴らへの面当てで強請屋家業を始めたような男だ。だからこそ、市井に生きるとるに足らない人間のために、役人相手にでも平気で筋を通し切るこの藤五郎を慕ってついてきているというのに。
子供売って儲けようなんざ、見損なったぜ藤五郎!
「おうおう、なんとか言いやがれ鈍牛!」
「そこまでだぜ、五平」
「なにぃ?!」
「吠えるな馬鹿野郎」
「ああん!」
「声出すなってんだ、棒子摺り野郎」
「……あっ」
言われて、五平は一瞬にして素に戻って、声を抑える。
たしかに、今は喧嘩の最中。しかし、そこはそれ、これまで何度も藤五郎とともに修羅場をかいくぐってきた五平だ、相手の投げた緊張の糸を見つけて掴むことさえできれば、あとはピンと張り合うだけで、心は通じる。その、意図がわかる。
声を立てるなって……もしや、誰か来る?
そして、五平は察した。
「ああ、もう、ったく、釣りするならちゃんと誘ってくだせえよ」
「うるせえだまれ」
藤五郎はそう五平をたしなめ、そして、押し殺した小さな声でつぶやいた。
「……あててみな」
言われて五平が戸口に気を遣ると、確かに二件ほど先に、こちらに向かって歩いてくる人の気配を感じた。
しかも、これは。
サクサクという、仕立ての良さそうな雪駄の足音。
しかも、規則正しくまっすぐに歩き、商人のごとくパタパタと音を立てるでなく、また職人のように地面を蹴り引きずるような音も立てない。
剣に心得がある、男の足音。
つまりは。
「侍……ですかい?」
「ああ、俺の当て推量が正しければ、おめぇの良く知っている男だ」
そう答えると、藤五郎は五平をぎろりと睨み、そのまま自分の後ろにある押し入れへと目を遣った。
「親分ひとりで平気ですかい」
「てめぇいってぇ誰の心配をしてるんだ」
「おっと、こいつは失礼」
そう言うと五平はそそくさと四畳半に上がり込み、千勢の手を引いて押し入れの中へと入ろうとした。が、それを藤五郎が止める。
「千勢はそこでいい」
「ガキ出したまんまですか……いや」
藤五郎の言葉に五平は一瞬ためらったものの、経験上、こういった時に藤五郎が選択を間違うはずはないと決め込み、吐きかけた言葉を飲み込むと「へい」と短く答えて、押し入れに飛び込んだ。
そして、半寸ほどの隙間から外を覗く。
と、同時に、長屋の破れ障子の前に、スッと黒い影がさしてピタリと足跡が止まった。
そして、それを見た藤五郎は心胆寒からしめるような野太くも響く濁声を地の底から引きずり出すようにゆっくりと絞り出した。
「へぇってきな」
その声を待っていたかのように、長屋の表障子が音もなく横に開く。
そして、声がした。
「侍にへぇってきなとは、たいそうな言い振りよな、大親分」
「そりゃどうも、しかし、遅かったですねぇ」
藤五郎はそう言うと、ゆっくりと間を取ってその名を口にした。
「ねえ、秋川様」
「ぬかせ」
そう、その男こそ、北町の同心、秋川小十郎その人だったのである。
焦がれるような西陽の中、ダラダラと歩き続けた長い寄り道の後、くたびれる様子もなく長屋に帰った藤五郎に五平はうんざりといった風情で問うた。
寒川からここまでは、その気になれば四半刻もせずにたどり着く。
ところが藤五郎がたどった足取りは、これまで燕の仁平が襲った店の近所をぐるりと回り、しかも、わざわざそのあたりの店々に声をかけ、さらには八丁堀まで出かけて手札の主である相良新左衛門にまで会いに行く始末。
おかげで長屋にたどり着いたころにはとっぷり日が暮れていたというわけで。
「聞いてますかい、親分」
五平の声に不満がべとりとこびりついていてもおかしくはない。
まあ、五平が憤っているのはそのことばかりではないのだが。
「うっるせえな、おめえの思っている通りさ」
藤五郎はそう言いながらどかりと畳に腰を下ろし、やはりぴたりと寄り添う千勢の頭をなでながら大あくびをひとつかました。
それを見て、苦々しげに五平が再び尋ねる。
「本当に吉原に売っ払う気で?」
すっかりくつろいでいる藤五郎に五平がぶつけた問い。
「悪いかい?」
「いや、悪かないですけど、ただ……」
ったくどうしちまったんだい、このお方は。
五平は、藤五郎の皺顔と千勢のツルリとした顔を見比べる。
「ったくなんだってんだ、五平。てめぇ、えらくせっつくじゃねぇか」
「いや、まあ、そりゃ、あんなことされちゃぁ」
あんなこと、とは、この藤五郎が帰り道で重ねた不可解な動き。
道々訪ねた店の人間や同心の相良に対して、この千勢をこれ見よがしに見せびらかしながら「花魁にでもすりゃいい稼ぎになるだろう」などという、普段の藤五郎からは考えられないような台詞を言いまわってここまで帰ってきた、そのことだ。
そして、これが五平にはしくりとこない、というか、気に食わない。
「いやぁね、あっしはあんたの手下だ、恩人でもある。だからこそ、親分のやり方に口を挟みたかなんいですが、身寄りのねぇガキの行先はなにも吉原だけってことはないでしょうよ」
女のガキのいく先は、女中奉公だっていいはずだ。何も苦界に沈める必要はねぇ。
五平の思いは当然の理屈、しかし、そんな五平の思いとは裏腹に、藤五郎はまたしても彼らしくない、いや、本来であれば藤五郎が最も嫌うであろう一言を口走った。
「金がな、いるんだよ」
なんの感慨もない、そっけない口ぶり。
「こんな子汚いガキでも、それ相応に売れるはずだ」
その一言、その態度に、さすがの五平もとうとう声を荒げる。
「ふざけんじゃねぇぞ、おい!」
そう言って、額に蓴菜のような青筋を立てる五平は、今でこそ浅草一の大親分の手下としてそれなりに顔の効く男だが、その前は悪党、そしてその前は、この江戸の一番底で泥水をすすりながら生きている孤児の一人だった男。
今まで、数え切れないほどの子供の命が消えるのを、つぶさに見てきた男なのだ。
兄と慕った男が、ほのかに惚れた女が、友と誓った、兄弟と契った仲間が、風に木の葉が飛ばされるように、塵芥が小川に流されるように、じつにあっけなく、成す術なく、この世から消えていくさまを。ただの土塊に帰るさまを。
それだけに。
こと子供が関わる話になると、五平は相手が藤五郎であろうと黙っちゃいない。
「てめぇ藤五郎、聞いてんのか!」
五平は土足のまま片足を畳にかけ、食い殺すような眼光を光らせて啖呵を切った。
「黙って聞いてりゃいい気になりやがって!じゃぁなにかい、てめぇはそのガキを廓に売っ払ったその金で自分だけ旨々しようって、そういう算段だってのか!」
確かに、五平という男の格では藤五郎には遠く及ばない。
しかし、五平も元悪党。
しかも、豪商や豪農はもとより、旗本ですら相手にして、強請集りで飯を食っていた男だ。いっときは朱引きの内に名のとどろいた「駱駝の五平」のその名は捨てたとしても、その芯のところに変わりはない。
引けないときは、引かない。
相手が大親分だろうと、啖呵を切るにやぶさかではない。
「おう藤五郎!わりいが、この五平、女衒の下働きになった覚えなんざねぇ!いいか、忘れんなよ藤五郎、おらぁな、薄汚え金で旨々する野郎、子供食い物にして肥え太る野郎、そんな野郎が毛虫より嫌いなんだよ!」
悪党の時分、五平は金持ちからしか金を奪ってはいなかった。
切った啖呵のその言葉通り、もともとは貧乏人を食い物にする奴らへの面当てで強請屋家業を始めたような男だ。だからこそ、市井に生きるとるに足らない人間のために、役人相手にでも平気で筋を通し切るこの藤五郎を慕ってついてきているというのに。
子供売って儲けようなんざ、見損なったぜ藤五郎!
「おうおう、なんとか言いやがれ鈍牛!」
「そこまでだぜ、五平」
「なにぃ?!」
「吠えるな馬鹿野郎」
「ああん!」
「声出すなってんだ、棒子摺り野郎」
「……あっ」
言われて、五平は一瞬にして素に戻って、声を抑える。
たしかに、今は喧嘩の最中。しかし、そこはそれ、これまで何度も藤五郎とともに修羅場をかいくぐってきた五平だ、相手の投げた緊張の糸を見つけて掴むことさえできれば、あとはピンと張り合うだけで、心は通じる。その、意図がわかる。
声を立てるなって……もしや、誰か来る?
そして、五平は察した。
「ああ、もう、ったく、釣りするならちゃんと誘ってくだせえよ」
「うるせえだまれ」
藤五郎はそう五平をたしなめ、そして、押し殺した小さな声でつぶやいた。
「……あててみな」
言われて五平が戸口に気を遣ると、確かに二件ほど先に、こちらに向かって歩いてくる人の気配を感じた。
しかも、これは。
サクサクという、仕立ての良さそうな雪駄の足音。
しかも、規則正しくまっすぐに歩き、商人のごとくパタパタと音を立てるでなく、また職人のように地面を蹴り引きずるような音も立てない。
剣に心得がある、男の足音。
つまりは。
「侍……ですかい?」
「ああ、俺の当て推量が正しければ、おめぇの良く知っている男だ」
そう答えると、藤五郎は五平をぎろりと睨み、そのまま自分の後ろにある押し入れへと目を遣った。
「親分ひとりで平気ですかい」
「てめぇいってぇ誰の心配をしてるんだ」
「おっと、こいつは失礼」
そう言うと五平はそそくさと四畳半に上がり込み、千勢の手を引いて押し入れの中へと入ろうとした。が、それを藤五郎が止める。
「千勢はそこでいい」
「ガキ出したまんまですか……いや」
藤五郎の言葉に五平は一瞬ためらったものの、経験上、こういった時に藤五郎が選択を間違うはずはないと決め込み、吐きかけた言葉を飲み込むと「へい」と短く答えて、押し入れに飛び込んだ。
そして、半寸ほどの隙間から外を覗く。
と、同時に、長屋の破れ障子の前に、スッと黒い影がさしてピタリと足跡が止まった。
そして、それを見た藤五郎は心胆寒からしめるような野太くも響く濁声を地の底から引きずり出すようにゆっくりと絞り出した。
「へぇってきな」
その声を待っていたかのように、長屋の表障子が音もなく横に開く。
そして、声がした。
「侍にへぇってきなとは、たいそうな言い振りよな、大親分」
「そりゃどうも、しかし、遅かったですねぇ」
藤五郎はそう言うと、ゆっくりと間を取ってその名を口にした。
「ねえ、秋川様」
「ぬかせ」
そう、その男こそ、北町の同心、秋川小十郎その人だったのである。
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