甘々に夢中でいたい!―クールなアイツは両性具有を溺愛する―

湊戸アサギリ

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11.初夜がお付き合い一日目 ★

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三人称。リュウジ×シホの初夜。いつかちゃんと書きたい。


 リュウジに告白された日、シホは自分が普通の男ではなく両性具有の身体だと返した。人が見れば気味の悪い身体だ、と告白を拒否したがリュウジは『一度見て触れなきゃ分からないだろう? 気味が悪いかは見なきゃ分からない』とそれを聞き入れなかった。
シホは自分の部屋で裸になり、ベッドで横になる。今日はその「試す日」だ。
「……痛い時は必ず言えよ」
同じく裸になったリュウジはシホの足を広げさせ男性器とアナル、そして本来の男性には無い女性器を見せる体制にさせる。
「……」
「……やっぱり俺の身体、変か?」
シホはリュウジに下半身を見つめられ恥ずかしくなる。
「いや、めちゃくちゃエッチだなと思う」
「え?」
リュウジはどこか優しげな目線。ゆっくりと女性器に触れるとシホは反応する。
「ひぁ! ちょ……くすぐったい!」
「ああ、ちゃんと感じるんだな」
「ていうか何で触るんだよ!」
「触らなきゃセックス出来るか試せないだろ?」
リュウジはシホに顔を近づけ唇にキスを落とす。
「ひぅ!」
「セックスの時はキスするもんだ」
シホに戸惑いや恥じらいはあったが決して拒否は無かった。決して嫌ではなかった。

 ※

 「あああ……あっあ……」
ーーずぷぅっ
仰向けのシホの女性器、陰部にリュウジの大きく勃起した性器が挿入される。陰部はローションで十分に解されて受け入れている。
「すごいな、全部入った。ん?」
陰部から愛液混じりの少し血が出てくる。それは処女が散った合図。
「血が出たぞ、」
「あ、待って……」
血が出たので一旦抜こうとするリュウジをシホは止める。
「ちょっと痛いけど……なんかドキドキもするから、抜かずに続けてくれ……」
血は出ているがシホにはその痛みは耐えられるものかつ、挿入された事に陰部が喜んでいるのを感じている。シホの男性器は、陰茎は子宮に送られる刺激で触らなくとも勃起している。
「……初めてなのにしっかり感じるんだな。ホント、お前はエッチな身体してるな……」
リュウジはゆっくりと動き陰部に出し入れする。
「ああぅ! あああ! ひぅ!」
動かれたシホはゾクゾクしながら、陰部への刺激で絶頂する。その時陰茎も射精した。
「あああ! へ??」
初めて膣内の刺激で達したのにシホ自身も驚く。
「お、初めてなのにイッたのか?」
「み、みたい……」
戸惑うシホにリュウジはまたキスするのであった。

 ※


 「……」
一通りを終わらせると、シホは裸のままリュウジとベッドで寝ていた。
「お前の身体、エロくて神秘的だよ。気味が悪いなんて思えない」
リュウジはシホを抱き締める。言われ慣れない事を言われ、シホの心臓はドキドキとうるさい。
「……それでオレ達付き合うか?」
「お、俺。恋愛とか避けてきたからリュウジの言う『好き』が何なのか分からないんだよ」
シホは本音を正直に語る。
「なら、試しに付き合ってみないか?」
「え?」
「付き合うのは好きになれなくても、恋人っぽい事して楽しければそれでもいいんだ」
リュウジは提案する。
「今みたいにキスやセックスだけじゃなくてデートもしてさ。バイクで山走り回ったり」
「お、おぅ……」
ベッドの上でデートの話をしてるのは確かに恋人みたいに思えた。
「じゃあ、俺付き合ってみる。お前の恋人っぽい事は出来るかわからねえけど」
「構わない。お前は意識しなくていい」
シホはリュウジの提案に納得した。その日がお付き合いの一日目で、二人の初夜の日だった。
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