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5.山道デート

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※シホ視点。エロ無し


 リュウジは中学時代結構な不良だったらしい、いや高校生の今も不良カテゴリーだ。今はかなり大人しくなったみたいだけど中学時代はかなり喧嘩もしていたそうだ(俺は噂でしか知らない)。
「シホ、デート行こうか」
放課後、俺の部活が終わるとリュウジに呼ばれた。ここだけ見ると喧嘩させられてるようにしか見えないかも。
「デートってどこ行くの? てかあと一時間くらいで寮の門閉まるって」
「バイクだよ」
「?」
俺は学校の外にあるレンタルガレージに連れて行かれ、リュウジのバイクの後ろに載せられる。
ぼふっ
「おわ!」
「しっかり掴まってろよ」
リュウジにヘルメットを被らされ、俺達はバイクで出かける事になった。

 ※

 「……リュウジ、本当に……行って帰ってきただけだな」
「だから言っただろ? バイクで走るって」
リュウジはただ俺を乗せて走った、ただそれだけだった。レンタルガレージにバイクを戻すと俺達は寮に向かって歩く。
「バイクは移動のためだけじゃなくて、ただ乗るのも良いんだよ。この辺田舎だけど、バイク乗るには丁度いい距離してんだよ」
「めちゃくちゃヤンキーしてんな」
「ヤンキーじゃなくてもバイク乗るだろ」
リュウジは俺の手に触れて繋ぐ。
「……」
「シホは手繋いでる時が一番緊張してるよな」
「当たり前だろ、付き合ってるって感じで恥ずかしいんだよ」
「そっかー」
リュウジは何だかずっと嬉しそう。俺はさっきまでバイクの上でリュウジに掴まってたり今は手繋いだりで緊張してばっかりだ。
「お前エロい事は積極的なのにデートだと照れてばっかりだな。それも可愛いけど」
「うるせぇなぁ……」
セックスしてる時も今みたいにただ二人でいる時もずっとドキドキしてる。リュウジはずっと涼しい顔してるから、なんだかズルい。
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