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本編
第六幕 友達?
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俺、川地孝雄が前世で愛した人の生まれ変わり、青原啓介。前世は女性だったけど今世では俺と同じ男だ。それでも気になる。
「やっぱり『TAYU』は青宮だった。間違いなかった」
「マジ? 相手はお前は武士の生まれ変わりだってわかってくれたの?」
「一応な。あんま信じてないのとちょっと警戒されたけど」
「そら警戒されるわ」
青原くんと解散した翌日、学校に行くとまず志郎に事後報告をしておく。
「とりあえず友達として仲良くすることにしたよ。今世であったのは昨日が初めてだったわけだから」
「ふうん」
志郎は昔から俺の前世の話を真面目に聞いてくれる。聞き流しているように見えるがこれが志郎の真剣な聞き方なのはわかっている。
「……孝雄は付き合いたいとか思うのか? 今の青宮と」
「うーん、付き合うかどうかかぁ。あんまそこ考えてなかったかも。とにかく会いたいって思っててその先は考えてなかった」
「やっぱアホだなお前」
志郎に呆れられるのだった。
「やっぱり『TAYU』は青宮だった。間違いなかった」
「マジ? 相手はお前は武士の生まれ変わりだってわかってくれたの?」
「一応な。あんま信じてないのとちょっと警戒されたけど」
「そら警戒されるわ」
青原くんと解散した翌日、学校に行くとまず志郎に事後報告をしておく。
「とりあえず友達として仲良くすることにしたよ。今世であったのは昨日が初めてだったわけだから」
「ふうん」
志郎は昔から俺の前世の話を真面目に聞いてくれる。聞き流しているように見えるがこれが志郎の真剣な聞き方なのはわかっている。
「……孝雄は付き合いたいとか思うのか? 今の青宮と」
「うーん、付き合うかどうかかぁ。あんまそこ考えてなかったかも。とにかく会いたいって思っててその先は考えてなかった」
「やっぱアホだなお前」
志郎に呆れられるのだった。
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