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媚薬となるは秘めた願い2※
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「わかりません。あなた様に触れられれば、僕はどこでも気持ちよくなれるのです」
「そういうべんちゃらはよせ。お前の本音が聞きたいのだ。美しく清純で、誰よりも淫乱な私の妃……」
乳首を捏ね回していた手を差し出され、指で唇をなぞられる。
「お前を、……一番深くまで愛してやれる男でありたいのだ。弟もお前の夫となった。それでも第一の夫は私。お前を誰よりも骨抜きにできる夫でいなければ」
タリアスは酔いのせいもあるのか機嫌が良いようだが、瞳の奥は暗く燃えている。いつもはユノンに意地悪を働いても優しい光を湛えているのに、まるでこれでは談話室でのライルのようだ。
「僕はもうすでに、初夜からずっとあなた様に骨抜きにされています。おわかりでしょう?」
ユノンに甘い言葉を囁き、柔らかな部分をじっくり舌で蕩かせ、傷つけたくないと接合を避けた。
麗しい顔貌やたくましい体躯だけでなく、温かな心でもってユノンを包んでくれた。
いつものタリアスとはやや違う様子に、ユノンの胸はざわつく。
なおも唇を撫でる指を、ユノンは口の中に導いた。唾液を絡め、舌先で触れて弄ぶ。
「……あの後宴席で、皆が口々にお前のことを褒めていた。男だと聞いていたが、想像異常に蠱惑的だと。清純な容姿で、それなのにむせるような色香があると」
「ふ……んっ……」
裏でそんな風に男たちの話題に上るとは。驚きの気持ちと、戸惑う気持ちがある。
ユノンの顔は熱くなり、照れを隠したくて咥えた指を甘く噛んだ。
ユノン自身は自分の容姿を取り立てて優れていると思ったことはない。
ただ、がっしりとした筋肉質な身体に生まれなかったことは幸いだと感じている。
「私は誇らしかったぞ。お前への賛辞は我がことのように嬉しい。それと同時に、思ったのだ。……お前は褥の中で一番美しく咲き誇る。一糸纏わぬ姿のお前を見せびらかしてやりたい、とな」
「や……っん、や……」
口腔内に指を含み、まともな言葉も出せないまま涙目でタリアスに訴えた。
夫以外の男たちに裸を見せるのは絶対に嫌だ。こんな、抱かれることに特化した淫らな身体を。
タリアスはそっと指を抜き、それをユノンの後孔に当てた。
くにくにと襞を広げて入って来る感覚に、ユノンはまた背を反らし悦んだ。
「はあっ……ん……」
「もちろんそんなことはしないさ。私は夜だ。お前がデンフィアのように最も強く香るのは、私の前でだけでいい。もっともっと、お前を暴きたいのだ。誰もが羨む麗しい妻が、私なしでは生きていけぬように」
「あ、……んう……!」
ぼうっと夢見るような瞳に見下ろされ、唇を重ねられた。
舌を吸われ、甘噛みされる。そしてまるで獣のように荒々しく粘膜をすみずみまで舐められ、ユノンの頭は霞がかかったように思考力が鈍ってしまう。
(すごい、気持ちいい……)
ユノンも必死に舌を突き出し、タリアスの深い愛撫に応えようとした。与えられる唾液は大切に嚥下し、口の端を伝う感覚さえも甘美だった。
くちゅくちゅと結合部が擦れるような音を立ててから、タリアスの唇が離れていく。
すでにライルにより蕩かされた奥の穴の中を、感触を確かめるようにぐちぐちとタリアスの指が探っていく。
「ひゃん……あっ、あん……」
たまらず股を大きく開いたまま激しく腰をくねらせるユノンの様子に、タリアスは喉の奥で小さく笑った。
ユノンはいつもより興奮している。
何も言わなければ知られないとわかっているのに、今回褥へ臨む前にライルに身体を可愛がられた。
(タリアス様に抱かれようとしているのに、今日この身体に触れたのは、ライル様が先だ――)
二人の男に交互に身体を愛でられているという事実が、なぜか身体の芯を熱くさせる。
けれど同時に緊張もする。頭のてっぺんは冷たく冷えている。
おそらくあまりよくないことだ。一方に抱かれながら、頭の隅にもう一方を居座らせるのは。
男の妻である自分を快く迎え入れてくれ、心を砕いてくれたタリアス。その優しい夫に報いたいという忠誠心は、今も変わらず胸の中にある。
それでも今、確かに彼が与えてくれる愉悦を増幅させているのは、他でもない第二の夫の存在なのだ。
「タリアス様……僕は、あなたとの接合まで我慢できずに中を弄ってしまったのです。あなたの性器を早く迎え入れたくて、はしたないのを承知でこのようなことをしてしまいました」
「我慢できなかったのか。悪い子だが……愛い男だ」
タリアスはわざとらしく息を吐き、ぎらつく笑顔を見せた。
嘘をついた。大切な人に、初めて嘘をついてしまった。
罪悪感が心臓をぎゅっと掴むのに、奥の襞は淫猥に蠢いて背徳を愉しんでいる。
中から指を抜かれ、身体を起こされた。荒々しく乳首に吸い付かれ、ユノンは優しくタリアスの頭に手を乗せた。
「あ、あん……!」
こり、と乳首を噛まれユノンは高い声で鳴いた。この場所に関しては、少々の痛みも快楽と認識してしまうようだ。
「お前は本当に良い声で鳴く」
「あ、あ……、僕は、あなた様に、抱かれるために生まれた人間。他でもない、あなた様に可愛がっていただくことが、僕の幸せ」
ユノンは喘ぎ混じりに言い、できるだけ優しく微笑んだ。タリアスに自分も同じ気持ちだと伝え、安心させてやりたい。そして、心に秘めた願望も守りたい。
本当は今も、心もと望んでくれた人間に出会えて胸が弾んでいる。そして今一度彼とも繋がりたいと、この瞬間も強く願っている。
……秘めた願望など、たったそれだけのことだけれども。
タリアスは心から満足しているような笑顔を浮かべた。
髪を撫でられながらもう一度接吻を受け、ユノンはタリアスのほんの少し硬度が弱まっていた幹を掴んだ。そしてそれをぐちゅぐちゅと入り口に擦り付ける。
熱い粘膜同士が触れ合い、離れる唇からは自然とため息が漏れた。
「……ユノン」
「はあ……。ああ、熱い……。も、我慢できません」
膝を大きく開き、タリアスにすべてを晒け出す。タリアスの硬度はみるみる間に蘇り、柔らかな小さな穴を貫こうと黒々と照っている。
ユノンの性器も限界まで立ち上がり、透明な蜜を垂らしている。それをタリアスがくるくると指で撫でた。
「素晴らしい眺めだ」
「ああ……ん、や……。ください……」
タリアスが舌で自らの上唇を舐めた。ユノンの好きな仕草だ。
腰を前後にうねらせて後孔から会陰までをタリアスの性器で擦って自慰をする。恥ずかしい。でも、たまらない。
「そういうべんちゃらはよせ。お前の本音が聞きたいのだ。美しく清純で、誰よりも淫乱な私の妃……」
乳首を捏ね回していた手を差し出され、指で唇をなぞられる。
「お前を、……一番深くまで愛してやれる男でありたいのだ。弟もお前の夫となった。それでも第一の夫は私。お前を誰よりも骨抜きにできる夫でいなければ」
タリアスは酔いのせいもあるのか機嫌が良いようだが、瞳の奥は暗く燃えている。いつもはユノンに意地悪を働いても優しい光を湛えているのに、まるでこれでは談話室でのライルのようだ。
「僕はもうすでに、初夜からずっとあなた様に骨抜きにされています。おわかりでしょう?」
ユノンに甘い言葉を囁き、柔らかな部分をじっくり舌で蕩かせ、傷つけたくないと接合を避けた。
麗しい顔貌やたくましい体躯だけでなく、温かな心でもってユノンを包んでくれた。
いつものタリアスとはやや違う様子に、ユノンの胸はざわつく。
なおも唇を撫でる指を、ユノンは口の中に導いた。唾液を絡め、舌先で触れて弄ぶ。
「……あの後宴席で、皆が口々にお前のことを褒めていた。男だと聞いていたが、想像異常に蠱惑的だと。清純な容姿で、それなのにむせるような色香があると」
「ふ……んっ……」
裏でそんな風に男たちの話題に上るとは。驚きの気持ちと、戸惑う気持ちがある。
ユノンの顔は熱くなり、照れを隠したくて咥えた指を甘く噛んだ。
ユノン自身は自分の容姿を取り立てて優れていると思ったことはない。
ただ、がっしりとした筋肉質な身体に生まれなかったことは幸いだと感じている。
「私は誇らしかったぞ。お前への賛辞は我がことのように嬉しい。それと同時に、思ったのだ。……お前は褥の中で一番美しく咲き誇る。一糸纏わぬ姿のお前を見せびらかしてやりたい、とな」
「や……っん、や……」
口腔内に指を含み、まともな言葉も出せないまま涙目でタリアスに訴えた。
夫以外の男たちに裸を見せるのは絶対に嫌だ。こんな、抱かれることに特化した淫らな身体を。
タリアスはそっと指を抜き、それをユノンの後孔に当てた。
くにくにと襞を広げて入って来る感覚に、ユノンはまた背を反らし悦んだ。
「はあっ……ん……」
「もちろんそんなことはしないさ。私は夜だ。お前がデンフィアのように最も強く香るのは、私の前でだけでいい。もっともっと、お前を暴きたいのだ。誰もが羨む麗しい妻が、私なしでは生きていけぬように」
「あ、……んう……!」
ぼうっと夢見るような瞳に見下ろされ、唇を重ねられた。
舌を吸われ、甘噛みされる。そしてまるで獣のように荒々しく粘膜をすみずみまで舐められ、ユノンの頭は霞がかかったように思考力が鈍ってしまう。
(すごい、気持ちいい……)
ユノンも必死に舌を突き出し、タリアスの深い愛撫に応えようとした。与えられる唾液は大切に嚥下し、口の端を伝う感覚さえも甘美だった。
くちゅくちゅと結合部が擦れるような音を立ててから、タリアスの唇が離れていく。
すでにライルにより蕩かされた奥の穴の中を、感触を確かめるようにぐちぐちとタリアスの指が探っていく。
「ひゃん……あっ、あん……」
たまらず股を大きく開いたまま激しく腰をくねらせるユノンの様子に、タリアスは喉の奥で小さく笑った。
ユノンはいつもより興奮している。
何も言わなければ知られないとわかっているのに、今回褥へ臨む前にライルに身体を可愛がられた。
(タリアス様に抱かれようとしているのに、今日この身体に触れたのは、ライル様が先だ――)
二人の男に交互に身体を愛でられているという事実が、なぜか身体の芯を熱くさせる。
けれど同時に緊張もする。頭のてっぺんは冷たく冷えている。
おそらくあまりよくないことだ。一方に抱かれながら、頭の隅にもう一方を居座らせるのは。
男の妻である自分を快く迎え入れてくれ、心を砕いてくれたタリアス。その優しい夫に報いたいという忠誠心は、今も変わらず胸の中にある。
それでも今、確かに彼が与えてくれる愉悦を増幅させているのは、他でもない第二の夫の存在なのだ。
「タリアス様……僕は、あなたとの接合まで我慢できずに中を弄ってしまったのです。あなたの性器を早く迎え入れたくて、はしたないのを承知でこのようなことをしてしまいました」
「我慢できなかったのか。悪い子だが……愛い男だ」
タリアスはわざとらしく息を吐き、ぎらつく笑顔を見せた。
嘘をついた。大切な人に、初めて嘘をついてしまった。
罪悪感が心臓をぎゅっと掴むのに、奥の襞は淫猥に蠢いて背徳を愉しんでいる。
中から指を抜かれ、身体を起こされた。荒々しく乳首に吸い付かれ、ユノンは優しくタリアスの頭に手を乗せた。
「あ、あん……!」
こり、と乳首を噛まれユノンは高い声で鳴いた。この場所に関しては、少々の痛みも快楽と認識してしまうようだ。
「お前は本当に良い声で鳴く」
「あ、あ……、僕は、あなた様に、抱かれるために生まれた人間。他でもない、あなた様に可愛がっていただくことが、僕の幸せ」
ユノンは喘ぎ混じりに言い、できるだけ優しく微笑んだ。タリアスに自分も同じ気持ちだと伝え、安心させてやりたい。そして、心に秘めた願望も守りたい。
本当は今も、心もと望んでくれた人間に出会えて胸が弾んでいる。そして今一度彼とも繋がりたいと、この瞬間も強く願っている。
……秘めた願望など、たったそれだけのことだけれども。
タリアスは心から満足しているような笑顔を浮かべた。
髪を撫でられながらもう一度接吻を受け、ユノンはタリアスのほんの少し硬度が弱まっていた幹を掴んだ。そしてそれをぐちゅぐちゅと入り口に擦り付ける。
熱い粘膜同士が触れ合い、離れる唇からは自然とため息が漏れた。
「……ユノン」
「はあ……。ああ、熱い……。も、我慢できません」
膝を大きく開き、タリアスにすべてを晒け出す。タリアスの硬度はみるみる間に蘇り、柔らかな小さな穴を貫こうと黒々と照っている。
ユノンの性器も限界まで立ち上がり、透明な蜜を垂らしている。それをタリアスがくるくると指で撫でた。
「素晴らしい眺めだ」
「ああ……ん、や……。ください……」
タリアスが舌で自らの上唇を舐めた。ユノンの好きな仕草だ。
腰を前後にうねらせて後孔から会陰までをタリアスの性器で擦って自慰をする。恥ずかしい。でも、たまらない。
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