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第四章
血の華
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「池井マナはどこにいる!!!?」
幽玄遊郭についてすぐ、サリエルは楼主に詰め寄っていた。
楼主の着物はサリエルによって掴まれているからか、ぐちゃぐちゃだ。
しわしわの男、もとい楼主は、サリエルの威圧感に泡を吹く寸前だった。
「わ、私たちもなんのことだか…っ」
「惚けるな!!!」
サリエルの鉤爪が楼主の頬を掠める。
ブヨブヨの楼主の肌に切り込みが入り、鮮血が流れる。
その様子に、周りの若い衆たちが息を呑んだ。
「いいか、お前たちがしていることは遊郭独占法に違反している!」
そうサリエルが高らかに叫ぶと、空中にホログラムたちが現れる。
そこには、未来の文字がびっしりと写し出されている。
『遊郭は、如何なる権力下にも属さない。』
それを読んだ若い衆たちは徐々に顔を青くさせた。
中には、サリエルへ許しを乞う若い衆も現れ始める。
サリエルは、ブルーサファイアの瞳を楼主から離すことはなかった。
「お前の楼主人生を失いたくなければ、居場所を吐け。」
楼主は青い顔のまま、目を瞑った。
その時。
「おい!!!」
どこからか、声がする。
聴覚のいいサリエルにのみ、拾えることのできる程の小さな声。
「マナなら知っている!!」
サリエルの瞳が見開かれる。
サリエルは、掴んでいた楼主の胸ぐらを離すと、声の方へと向かうべく、部屋を飛び出した。
*****
「こっちだ」
姿は見えないが、声は順調にサリエルを遊郭の奥へと案内している。
途中で若い衆に止められたりもしたが、武力においてサリエルが若い衆数人に劣ることはない。
ましてや裏世界のトップ。
彼に牙を剥こうとする若い衆などいない。
ほとんど機能していない若い衆を突破しながら、奥へ進んでいく。
その時。
嫌な音がサリエルの耳を痛くさせた。
高い周波数。
そして笑い声。
何かを貫く音。
そして、
マナの微かな悲鳴。
サリエルの頭に血がのぼる。
勢いをあげ、廊下を駆けるサリエル。
道案内の声の主は、そんなサリエルのスピードについて行けなくなったのか、
「そこの角を曲がってすぐだ!」
と、叫んだ。
すぐに道案内の声が後ろへ遠のく。
突き破るように、言われた場所の扉を開ける。
そこの光景に、サリエルは息を呑んだ。
むせ返るような血の匂い。
此方を怯えたような目で見る、4人の禿。
そして、彼女たちの足元に転がる黒髪の…。
「マナッッ…!!!!!」
禿たちを突き飛ばす勢いで、サリエルはマナを抱き上げる。
血に濡れたマナは、以前出会った時よりも軽く、そしてやつれていた。
抱き上げられたマナは、痛みに眉根を潜めるだけで意識はなかった。
サリエルの全身の血が一気に引いて行く。
「…クソッ!」
サリエルはマナを横抱きに抱え、走り出した。
いじめていた禿達になど目もくれずに。
できるだけ傷に触らないように、揺らさないようにサリエルはマナを抱えて走った。
青い顔でまるで眠っているようなマナに、サリエルは自分の人生の中で一番絶望を感じていた。
彼女の温もりを感じない。
声が聞こえない。
血の匂いしかしない。
全てがサリエルの胸中を引っ掻いた。
「…マナッ!」
*****
血まみれのマナを医務室に運んだサリエル。
どこにレイノルズの刺客がいるか分からないため、サリエルはマナの治療に同伴した。
マナの怪我は酷いものだった。
身体中にはたくさんの切り傷や殴打痕。
骨は所々割れ、折れている所もあった。
何より酷かったのは膣内の怪我だ。
所々切れ、しばらく出血が止まらなかった。
祖先の人間は生理といったものが来るらしいが、それは遊女育成施設で止める薬を打っているから可能性としてはありえない。
明らかに、内部を傷つけられた影響だろう。
サリエルはすぐに自身の部下を呼ぶと、例の禿四人を捕えるよう命じた。
あの一瞬で顔を覚えていたサリエルは、幽玄遊郭のデータベースから彼女達のデータを部下に送ったのだ。
その間、自身はずっとマナの隣にいた。
マイケルにも後に連絡した。
ツクヨもどうやら無事だったらしい。
「よくやったな…。目が覚めたらまた連絡する。
ツクヨと一緒に来てやってくれ。」
「勿論だよ、兄さん。」
マイケルの通話を切った時だった。
「………サリエル、さん……?」
治療の末あってか、マナがゆっくりと瞼を上げた。
この時ほど、未来の医学の発展を喜んだことはない。
「よかった…っ!!!」
サリエルは、マナの手を掴んだ。
そして大切そうに、そして優しく握りしめた。
マナは、そんなサリエルの様子に目を見開き、あたりを見渡した。
そしてようやく、此処が自分の居た倉庫の中ではないことに気づいたのだった。
「……ありがとうございます。」
マナにしては小さい声だった。
そしてその声は揺れ、湿り気を帯びている。
こんな時だからこそ、我慢してほしくなかった。
しかしサリエルは分からなかった。
どうやって彼女を慰めればいいのか。
自分が何かをした所で、本当に彼女の役に立てるのだろうか。
心の傷を癒せるのだろうか。
無意識に、伸ばそうとした手は空を切った。
「ウチ…、話せます…。」
マナは唐突にサリエルへと告げた。
そしてサリエルの言葉を待たず、マナは隠すことなくことの顛末を話した。
シレネ達のいじめ、楓のこと、助けてくれた吸血鬼のような男のことを。
「無事でよかった」それで終わる話だ。
そう、マナは思っていた。
しかし、徐々に頭を抱えて行くサリエルにマナは戸惑った。
話終わった後、サリエルもマナも互いに喋らなかった。
マナは困惑した。
心配させすぎてしまったのかもしれない。
サリエルの優しさを知っているからこそ、マナはサリエルに申し訳なさを感じていた。
「何故…何故なんだ…」
沈黙を破ったのは、サリエルの怒りだった。
ブルーサファイアの瞳は釣り上げられ、まるで炎の様に光った。
「……」
マナはサリエルが何故怒っているのか分からなかった。
そんなマナをサリエルは更に怒鳴りつける。
「どうしてお前は…!」
サリエルは歯痒く思いながらも、マナを問い詰める。
「いいか、これはお前が犠牲になって済む話では…」
「済む話です。」
サリエルの言葉を遮り、マナはそう言った。
はっきりと、そしてしっかりとサリエルの瞳を見つめて。
「ウチがアイツらの標的になれば…、もう虐められる人は居ないんです!ツクヨも、楓先輩もっ…!!!」
マナの瞳がゆらゆらと動く。
涙を溜め込んでいるからか、キラキラと輝いた。
「だからっ…!」
「じゃあ、お前はどうする?!」
マナの瞳が大きく見開かれる。
サリエルの悲痛な叫びによって。
「お前は…どうなるんだ…?
誰よりも…直向きに努力しているお前は…?」
サリエルの瞳が哀しみで揺らぐ。
それと同時に、サリエルはマナの目前に迫った。
そしてマナに懇願する様に言った。
「頼むから…、お前をもう蔑ろにしないでくれ…!」
マナはそんなサリエルの言葉に首をゆっくりと振る。
しかし、首を振っていても大きな瞳からは涙が一粒…二粒と流れ落ちる。
「ウ、ウチがっ…犠牲になったら…皆…幸せに…っ!」
そうマナが叫ぶと同時に、サリエルがマナを抱きしめた。
「言うな…。皆が幸せになるなど…言うな。」
キツく、キツくサリエルはマナを抱きしめる。
「お前の犠牲で成り立つ幸せなど…、消えて仕舞えば良い…。」
ポロポロとマナの涙がサリエルのベストを濡らす。
それでもサリエルはマナを抱きしめた。
鉤爪がマナに当たらない様に、両手で。
「マナ…、お前の不幸せは私の不幸せなんだ…。私を幸せにはしてくれないのか?」
優しいサリエルの声。
マナはそんなサリエルの言葉を聞き、堰を切ったように泣き出した。
「ぁあっ…、ぁぁあっ、!」
マナはサリエルの胸元に顔を疼くめた。
そして思いっきり泣いた。
サリエルはマナを愛おしげに抱きしめ、そして背中を撫でた。
幽玄遊郭についてすぐ、サリエルは楼主に詰め寄っていた。
楼主の着物はサリエルによって掴まれているからか、ぐちゃぐちゃだ。
しわしわの男、もとい楼主は、サリエルの威圧感に泡を吹く寸前だった。
「わ、私たちもなんのことだか…っ」
「惚けるな!!!」
サリエルの鉤爪が楼主の頬を掠める。
ブヨブヨの楼主の肌に切り込みが入り、鮮血が流れる。
その様子に、周りの若い衆たちが息を呑んだ。
「いいか、お前たちがしていることは遊郭独占法に違反している!」
そうサリエルが高らかに叫ぶと、空中にホログラムたちが現れる。
そこには、未来の文字がびっしりと写し出されている。
『遊郭は、如何なる権力下にも属さない。』
それを読んだ若い衆たちは徐々に顔を青くさせた。
中には、サリエルへ許しを乞う若い衆も現れ始める。
サリエルは、ブルーサファイアの瞳を楼主から離すことはなかった。
「お前の楼主人生を失いたくなければ、居場所を吐け。」
楼主は青い顔のまま、目を瞑った。
その時。
「おい!!!」
どこからか、声がする。
聴覚のいいサリエルにのみ、拾えることのできる程の小さな声。
「マナなら知っている!!」
サリエルの瞳が見開かれる。
サリエルは、掴んでいた楼主の胸ぐらを離すと、声の方へと向かうべく、部屋を飛び出した。
*****
「こっちだ」
姿は見えないが、声は順調にサリエルを遊郭の奥へと案内している。
途中で若い衆に止められたりもしたが、武力においてサリエルが若い衆数人に劣ることはない。
ましてや裏世界のトップ。
彼に牙を剥こうとする若い衆などいない。
ほとんど機能していない若い衆を突破しながら、奥へ進んでいく。
その時。
嫌な音がサリエルの耳を痛くさせた。
高い周波数。
そして笑い声。
何かを貫く音。
そして、
マナの微かな悲鳴。
サリエルの頭に血がのぼる。
勢いをあげ、廊下を駆けるサリエル。
道案内の声の主は、そんなサリエルのスピードについて行けなくなったのか、
「そこの角を曲がってすぐだ!」
と、叫んだ。
すぐに道案内の声が後ろへ遠のく。
突き破るように、言われた場所の扉を開ける。
そこの光景に、サリエルは息を呑んだ。
むせ返るような血の匂い。
此方を怯えたような目で見る、4人の禿。
そして、彼女たちの足元に転がる黒髪の…。
「マナッッ…!!!!!」
禿たちを突き飛ばす勢いで、サリエルはマナを抱き上げる。
血に濡れたマナは、以前出会った時よりも軽く、そしてやつれていた。
抱き上げられたマナは、痛みに眉根を潜めるだけで意識はなかった。
サリエルの全身の血が一気に引いて行く。
「…クソッ!」
サリエルはマナを横抱きに抱え、走り出した。
いじめていた禿達になど目もくれずに。
できるだけ傷に触らないように、揺らさないようにサリエルはマナを抱えて走った。
青い顔でまるで眠っているようなマナに、サリエルは自分の人生の中で一番絶望を感じていた。
彼女の温もりを感じない。
声が聞こえない。
血の匂いしかしない。
全てがサリエルの胸中を引っ掻いた。
「…マナッ!」
*****
血まみれのマナを医務室に運んだサリエル。
どこにレイノルズの刺客がいるか分からないため、サリエルはマナの治療に同伴した。
マナの怪我は酷いものだった。
身体中にはたくさんの切り傷や殴打痕。
骨は所々割れ、折れている所もあった。
何より酷かったのは膣内の怪我だ。
所々切れ、しばらく出血が止まらなかった。
祖先の人間は生理といったものが来るらしいが、それは遊女育成施設で止める薬を打っているから可能性としてはありえない。
明らかに、内部を傷つけられた影響だろう。
サリエルはすぐに自身の部下を呼ぶと、例の禿四人を捕えるよう命じた。
あの一瞬で顔を覚えていたサリエルは、幽玄遊郭のデータベースから彼女達のデータを部下に送ったのだ。
その間、自身はずっとマナの隣にいた。
マイケルにも後に連絡した。
ツクヨもどうやら無事だったらしい。
「よくやったな…。目が覚めたらまた連絡する。
ツクヨと一緒に来てやってくれ。」
「勿論だよ、兄さん。」
マイケルの通話を切った時だった。
「………サリエル、さん……?」
治療の末あってか、マナがゆっくりと瞼を上げた。
この時ほど、未来の医学の発展を喜んだことはない。
「よかった…っ!!!」
サリエルは、マナの手を掴んだ。
そして大切そうに、そして優しく握りしめた。
マナは、そんなサリエルの様子に目を見開き、あたりを見渡した。
そしてようやく、此処が自分の居た倉庫の中ではないことに気づいたのだった。
「……ありがとうございます。」
マナにしては小さい声だった。
そしてその声は揺れ、湿り気を帯びている。
こんな時だからこそ、我慢してほしくなかった。
しかしサリエルは分からなかった。
どうやって彼女を慰めればいいのか。
自分が何かをした所で、本当に彼女の役に立てるのだろうか。
心の傷を癒せるのだろうか。
無意識に、伸ばそうとした手は空を切った。
「ウチ…、話せます…。」
マナは唐突にサリエルへと告げた。
そしてサリエルの言葉を待たず、マナは隠すことなくことの顛末を話した。
シレネ達のいじめ、楓のこと、助けてくれた吸血鬼のような男のことを。
「無事でよかった」それで終わる話だ。
そう、マナは思っていた。
しかし、徐々に頭を抱えて行くサリエルにマナは戸惑った。
話終わった後、サリエルもマナも互いに喋らなかった。
マナは困惑した。
心配させすぎてしまったのかもしれない。
サリエルの優しさを知っているからこそ、マナはサリエルに申し訳なさを感じていた。
「何故…何故なんだ…」
沈黙を破ったのは、サリエルの怒りだった。
ブルーサファイアの瞳は釣り上げられ、まるで炎の様に光った。
「……」
マナはサリエルが何故怒っているのか分からなかった。
そんなマナをサリエルは更に怒鳴りつける。
「どうしてお前は…!」
サリエルは歯痒く思いながらも、マナを問い詰める。
「いいか、これはお前が犠牲になって済む話では…」
「済む話です。」
サリエルの言葉を遮り、マナはそう言った。
はっきりと、そしてしっかりとサリエルの瞳を見つめて。
「ウチがアイツらの標的になれば…、もう虐められる人は居ないんです!ツクヨも、楓先輩もっ…!!!」
マナの瞳がゆらゆらと動く。
涙を溜め込んでいるからか、キラキラと輝いた。
「だからっ…!」
「じゃあ、お前はどうする?!」
マナの瞳が大きく見開かれる。
サリエルの悲痛な叫びによって。
「お前は…どうなるんだ…?
誰よりも…直向きに努力しているお前は…?」
サリエルの瞳が哀しみで揺らぐ。
それと同時に、サリエルはマナの目前に迫った。
そしてマナに懇願する様に言った。
「頼むから…、お前をもう蔑ろにしないでくれ…!」
マナはそんなサリエルの言葉に首をゆっくりと振る。
しかし、首を振っていても大きな瞳からは涙が一粒…二粒と流れ落ちる。
「ウ、ウチがっ…犠牲になったら…皆…幸せに…っ!」
そうマナが叫ぶと同時に、サリエルがマナを抱きしめた。
「言うな…。皆が幸せになるなど…言うな。」
キツく、キツくサリエルはマナを抱きしめる。
「お前の犠牲で成り立つ幸せなど…、消えて仕舞えば良い…。」
ポロポロとマナの涙がサリエルのベストを濡らす。
それでもサリエルはマナを抱きしめた。
鉤爪がマナに当たらない様に、両手で。
「マナ…、お前の不幸せは私の不幸せなんだ…。私を幸せにはしてくれないのか?」
優しいサリエルの声。
マナはそんなサリエルの言葉を聞き、堰を切ったように泣き出した。
「ぁあっ…、ぁぁあっ、!」
マナはサリエルの胸元に顔を疼くめた。
そして思いっきり泣いた。
サリエルはマナを愛おしげに抱きしめ、そして背中を撫でた。
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