傾国の遊女

曼珠沙華

文字の大きさ
上 下
16 / 47
第二章

快楽の華

しおりを挟む
ぱんっ ぱんっ ぱんっ

肌がぶつかり合う音、ベッドの軋む音と少女の嬌声。


赤黒い肉棒が何度もマナの入り口に出ては入ったりを繰り返す。
ナカを抉られるような快感にマナは声を一際高くする。

レイノルズの攻めは容赦なかった。


彼がマナをされていた時間は非常に長い物だったからだ。


ずっとこうしたかった。
彼女のナカを掻き乱して、孕んでしまう程種付けを繰り返す。

レイノルズはようやく腕の中に舞い戻ってきた少女を愛おしげに見つめ、腰を速めた。


「あんっ…!…あぁっ!」


何度もレイノルズに突かれ、オシリスにはぷっくりと芽を出した頂を弄られる。

どこに逃げても快楽地獄。

がくがくと腰が震える。
どうにかしてこの快楽を逃がそうと口をハクハクと動かす。


その隙にレイノルズがマナの口に舌を差し入れる。


ぐちゅ、ぐちゅ

快感でおぼろげな思考と力の入らない体。
マナの口の端から二人分の涎が伝う。

「んっ…、ふぁっ…ん」

止まらないレイノルズの律動。
大洪水と言っても過言ではないほど溢れ出す愛液。
それは余計にレイノルズのモノを奥へ奥へと誘い込んだ。


一方、
乱れに乱れるマナを見つめ、オシリスは自身の中の欲を抑え込むのに精いっぱいだった。

不思議なことに、彼女をみると異様なを感じる。
それは散々抱きつぶした日の後であっても、だ。
自身の上で腰を艶めかしく振り、快楽を請う姿は何とも妖艶でまるで色欲の権化アスモデウスのよう。




それだけならまだ良かった。

彼女が良き遊女なだけであれば、性欲の発散や女遊びにうってつけだ。
ただ、それだけの利点で彼女に近付いていただろう。


だが、違った。



彼女は

いくら『ジャスミン』とはいえ、祖先たちの目は恐怖を宿す。
何処の花魁だろうが、禿だろうが、ましてや同じ未来人でさえも。



だからこそ飢えていたのかもしれない。

未来人たちの、自分の醜い容姿を受け入れてくれる器の持ち主を。


それだけではない。
オシリスは彼女といるとまるで天使に抱かれた様な、そんな安心した心地になった。

この未来では、母親でさえ自分を畏怖の念で見てくる。

だからこそ、安心や信頼の対象は自分自身だけの筈だったのに。


そんな天使を組み敷き、快楽で喘がせる。
なんとも背徳的で甘美な行為。

そしてそれが許されるのは自分だけ。




しかし、目の前で天使を容赦なく犯すの男。




心中が穏やかでいられるわけがない。

しかも彼女のハジメテを奪ったのがその男だということも、オシリスは納得いかなかった。



ギリリと奥歯を噛みしめる。

オシリスは彼女の頂を刺激し続けていた手を止め、彼女の体を反転させる。


「あっ…!」


いきなりのことに驚き、震える体でなんとかベッドに両腕を付いた。

「いきなり何だ?オシリス…。」

レイノルズもオシリスの勝手な行動に文句を言おうと口を開ける。
しかし、目線の下にマナの柔らかな腰と臀部。
白い項が黒髪の隙間から見え隠れし、その下には真っ新なままの背中。

ズクリ…。
レイノルズ自身が興奮で疼く。


四つん這いになってレイノルズにお尻を向けるような格好になるマナ。


だが、マナはそんなことよりも少しの間だけでも快楽から逃れられ、一息吐いていた。
レイノルズの更にギラついた視線に気づかず。


ずちゅんっ!!!


レイノルズの肉棒がマナの最奥を一気に突く。

「ひゃぁんっ…!!」


驚いて自分でさえ聞いたことのない高い声をあげるマナ。

それすらも二人の雄を刺激する。



再びレイノルズは動き始める。
マナのイイトコロを確実に抉り、逃げれないようにしっかりと腰を掴む。

「あっ、あっ、あぁ!そこぉ…そこやらぁっ!!!」

あまりの快楽にとうとうマナは抗議の声を上げる。
しかし、そんなことをレイノルズが聞くはずがなかった。

絶対に逃がしてやるものか。

そう意思表示のつもりか、レイノルズはさらに腰のスピードを速める。


マナの入り口でレイノルズのカリ首が引っ掛かっては、無理矢理奥へと押し進んでくる。

自身の体を支えていた腕に力が入らなくなり、無意識に助けを求めようと、目線を上に上げる。



しかし、目の前に突きだされたに、マナはビクリと肩を震わせた。

黒く、カウパー汁でぬらぬら光るソレを顔の前に近付けさせられる。
むわりと香る雄の匂いにマナはドキドキと胸を高鳴らせた。


きゅっ きゅっとレイノルズのモノを締め付ける。


それほどマナはオシリスのソレに興奮していた。



「下の口の初めてがレイノルズなら、上の口の初めては俺が貰ってもイイよな?」


否定を受け入れない、問いだった。

快楽によって正常に回らない頭。
マナはオシリスをトロンとふやけきった顔で見つめた。

その様子に自身の逸る気持ちを抑えきれなかったのか、オシリスは問答無用でマナの口内へと自身を突っ込んだ。


じゅぷりと音を立て、マナの口内へと入って行くソレに、意識を覚醒させられたマナは頬を赤らめた。
あまりにも太くて、硬いそして熱いものに驚いたというのもある。
しかし、それ以上に初めての口淫に期待に似た感情を覚えたからでもあったのだ。


「んぶ…んぅ…。」


オシリスの亀頭を舌で舐め上げ、唾液に絡ます。
そして、一生懸命竿の方まで舌を這わしていく。

じゅるっと音を立て、マナがオシリスを吸い上げるとオシリスは唸った。



「くっ…そ…。ホントに初めてなのか?」



「はじめてにしては上手すぎ」そう言いながら、オシリスは丹念に自らのモノにしゃぶりつくマナの頭を撫でた。

オシリスがビクビクと脈打っているのが舌越しに伝わる。
その度にきゅんっと下半身が痺れ、それが再びレイノルズを締め付けた。

そんなマナの反応にレイノルズは欲を掻き立てられると同時に嫉妬で狂いそうだった。

今は自分と交わっている筈なのに、オシリスの方ばかり。


もっと私を見てくれ。


レイノルズはマナのナカへと勢いよく肉棒を押し進める。



「ふぅっっ……ん!」


口一杯にオシリスのモノを咥えながら、マナは甲高い声で鳴く。

レイノルズの動きはまるで余所見を許さないとでも言うかのようにマナのナカを突き上げる。
ぐちゅぐちゅとマナの愛液が音を立てる。

耳まで犯されたような感覚に浸りながらも、マナはオシリスを愛撫した。


じゅぷ、じゅるっ

決して短くない自身の舌でオシリスを器用に舐め上げる。
過去の日本で見たえっちなビデオに出てくる女優さんのように。

マナは経験が無いし、勿論技術だってない。
だけれど一生懸命オシリスのモノを慰める。


ちゅぷりと音を立ててオシリスのモノを離すと、銀色の糸が繋がる。

重力に逆らえないそそり立ったソレはマナの顔へと乗る。
まるでマナがオシリスのモノに頬擦りするかのようなその構図にゴクリとオシリスの喉が鳴る。

しかし、そんなことには気もくれずマナは、肉棒の裏筋に舌を這わす。
付け根の方まで舐め上げては亀頭の方まで戻る。
むわりと香るオシリスの匂いに頭の中が痺れそうになった。


「やべ…、これ止まんないわ…。」

低い声でそうオシリスが呟いたかと思うと、オシリスはマナの頭を掴んだ。

マナはチラリとオシリスを見上げた。



「苦しかったら、噛んでもいいからな。」

そう言って頭を撫でた後、オシリスは腰を動かし始める。


まるで下の口に入れたときのように動くオシリスの腰。




マナの頭の中では快楽と驚きで妙な感じだった。
しかし、苦しくはなかった。

やっぱり、オシリスさんも床上手だ…。
未来人は床上手なのかな?
そんなことを頭の片隅で考えながらマナは歯を立てないよう気を付けた。


前からはレイノルズ。
後ろからはオシリス。


双方から突き上げられ、マナはとうとう逃げられなくなってしまった。








いや、本当は未来ここに来てから、逃げ場何て言うものは既になかった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

ヤンデレ彼氏の扱い方

小梅
恋愛
ヤンデレ彼氏高橋くんと男前彼女真木さんの話。

冗談のつもりでいたら本気だったらしい

下菊みこと
恋愛
やばいタイプのヤンデレに捕まってしまったお話。 めちゃくちゃご都合主義のSS。 小説家になろう様でも投稿しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...