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「まぁ、そんな事言って名刺交換した全員を招待したんでしょ?すっかりリョウみたいな口調になってるわよ!」
すっかり打ち解けた僕達は笑い合った。
「そうか……Sランクになると領地を貰えるけど、その領地を運営しないといけないみたいだもんな……運営実績が良ければ、さらに昇格するんだろ?」
「そうみたいだけど、まだ良く分からないよ。僻地に行かされても困らない様にサカイでの拠点をしっかり残しておこうと思ってさ。」
「そうか。それで商売以外にもクラン運営もか。ケイタはすげー事考えるんだな。俺はクラン運営だけでいっぱいいっぱいだぜ。」
「なにがいっぱいいっぱいよ。面倒くさい事は大体アチェがやってるじゃない。あ!アチェっていうのは【エイジス】のサブリーダーでしっかりしてる人なの。さっきまでここに居たんだけどね?」
「ナオちん分かってねーな。俺までしっかりしてたら息が詰まるだろ?しっかりしたサブリーダーのアチェと、空気をほぐす俺でバランス取れてんのよ。」
「何とでも口じゃ言えるからね。」
二人のやり取りを見てるだけでも、このクランの雰囲気が良いのが見てとれる。
「ナオちんもこう見えて凄腕の賢者見習いなんだ。【エイジス】には育成クランもあって、ナオちんは育成クランからの出身だけど、あっという間に本団に入ってきたんだよ。うちの期待の新人さ!」
本クランの他に育成クランも持っているのか!という事はかなりの人員が居るのだろう。
「【エイジス】には何人冒険者が居るの?」
「ああ……うちは専属だけじゃなく掛け持ちも認めてるからね。専属が20人ぐらい?掛け持ちしてる団員が別に30人ぐらいかな?」
掛け持ち制度もあるのか?思っていたより複雑なようだ。
「クラン掛け持ちはあまり聞いた事ないだろ?大規模な魔物狩りやダンジョン潜りの時に掛け持ち団員も参加するんだよ。普段は自分のホームクランに所属して、デカい仕事の時にエイジス所属として行くんだよ。【エイジス】には力量がないと参加出来ないけどね。【エイジス】に所属出来る冒険者ってのは力量が認められたって証にもなるから、結構売り込みに来るんだけど、基本は紹介制にしてるんだ。」
なるほど、強者のみが、ホームクランの垣根を越えて結集したのが【エイジス】というクランか!
「その中でも実力者が、専属構成員となってるんだね?」
「まぁ俺を筆頭にね(笑)ホームクランを持つ冒険者でも凄い実力者は居るよ。【エイジス】で合流する事によってお互い有益な情報交換をしたり、実力を磨けたり出来るしね。若くて伸びそうな冒険者は育成クランに所属して貰って先輩達から指導を受けて成長させるシステムをとってるんだ。ナオちんが育成クランから上がったようにね!」
すっかり打ち解けた僕達は笑い合った。
「そうか……Sランクになると領地を貰えるけど、その領地を運営しないといけないみたいだもんな……運営実績が良ければ、さらに昇格するんだろ?」
「そうみたいだけど、まだ良く分からないよ。僻地に行かされても困らない様にサカイでの拠点をしっかり残しておこうと思ってさ。」
「そうか。それで商売以外にもクラン運営もか。ケイタはすげー事考えるんだな。俺はクラン運営だけでいっぱいいっぱいだぜ。」
「なにがいっぱいいっぱいよ。面倒くさい事は大体アチェがやってるじゃない。あ!アチェっていうのは【エイジス】のサブリーダーでしっかりしてる人なの。さっきまでここに居たんだけどね?」
「ナオちん分かってねーな。俺までしっかりしてたら息が詰まるだろ?しっかりしたサブリーダーのアチェと、空気をほぐす俺でバランス取れてんのよ。」
「何とでも口じゃ言えるからね。」
二人のやり取りを見てるだけでも、このクランの雰囲気が良いのが見てとれる。
「ナオちんもこう見えて凄腕の賢者見習いなんだ。【エイジス】には育成クランもあって、ナオちんは育成クランからの出身だけど、あっという間に本団に入ってきたんだよ。うちの期待の新人さ!」
本クランの他に育成クランも持っているのか!という事はかなりの人員が居るのだろう。
「【エイジス】には何人冒険者が居るの?」
「ああ……うちは専属だけじゃなく掛け持ちも認めてるからね。専属が20人ぐらい?掛け持ちしてる団員が別に30人ぐらいかな?」
掛け持ち制度もあるのか?思っていたより複雑なようだ。
「クラン掛け持ちはあまり聞いた事ないだろ?大規模な魔物狩りやダンジョン潜りの時に掛け持ち団員も参加するんだよ。普段は自分のホームクランに所属して、デカい仕事の時にエイジス所属として行くんだよ。【エイジス】には力量がないと参加出来ないけどね。【エイジス】に所属出来る冒険者ってのは力量が認められたって証にもなるから、結構売り込みに来るんだけど、基本は紹介制にしてるんだ。」
なるほど、強者のみが、ホームクランの垣根を越えて結集したのが【エイジス】というクランか!
「その中でも実力者が、専属構成員となってるんだね?」
「まぁ俺を筆頭にね(笑)ホームクランを持つ冒険者でも凄い実力者は居るよ。【エイジス】で合流する事によってお互い有益な情報交換をしたり、実力を磨けたり出来るしね。若くて伸びそうな冒険者は育成クランに所属して貰って先輩達から指導を受けて成長させるシステムをとってるんだ。ナオちんが育成クランから上がったようにね!」
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