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 「どうだいメリッサ?新しく入った奴隷達は?」

 「良さそうね。アタイもあの子達と組みたくなったわ!」

 視察を終え後日、メリッサと新しく購入した奴隷達でクランを組む事にした。冒険者ギルドにもクラン設立の届け出を出し、本拠地は僕の屋敷の隣、つまり元のポーション屋の跡を使う事にする。

 意図した訳ではないが構成員全員が女性である。

 「訓練を見ていると弓矢を使うメメが、1番冷静に指示を出していたように思うけど。メメをクランリーダーとして任命したいけど、どうかな?」

 「良いと思うわ!アタイみたいな脳筋がリーダーよりもね。副リーダーには、これまた冷静で回復が得意なセシルがいいと思う!」とメリッサの言だ。

 「よし決まりだ!みんな集まってくれ!リーダーはメメ!副リーダーはセシルに任せる!これからもクラン構成員を増やしていくつもりだ。僕達のクラン名は【さそり】だ!みんな一致団結してクランを発展させてくれ!」

 「私がリーダー!?責任重大だけど、みんなよろしくね!」

 メメとセシルが固く手を重ねている。

 クランでは、各々の特技を磨きながら、冒険者として報酬を稼ぎ、素材や魔石の回収を行って貰う予定だ。

 いざと言う時には僕達の警護も重要な任務だ。

 武術や戦術について素人の僕が口を出さずとも彼女らに任せていた方がいいだろう。

 「君達には、必要かどうか分からないが、装備品を支給する予定だ。意見があれば言ってくれ!」

 僕は彼女達の前に道具を並べた。

 「これをそれぞれ腕に装着してくれ!腕輪型のアイテムボックス、と言って色々な道具を収納出来る魔道具だ。どのぐらい効果が持つのかまだ実験段階だけど、使ってみてくれ!」

 腕輪型アイテムボックスへの収納の仕方、取り出し方をレクチャーする。

 「こんな便利な道具初めて見たわ!これがケイタ様の錬金術師としての実力ですか!」

 【さそり】のみんなは軒並み驚嘆の声をあげていた。

 「この魔道具は強力すぎて、市場に売り出す予定はまだない。人目につかないように使用してくれ!」

 「アイテムボックスの中には、中級ポーション、中級毒消しポーション、上級ポーション、上級毒消しポーションがそれぞれ5本ずつ入っている。それから1本しか入っていないのは、君達の怪我を癒したエリクサーだ。材料が少ないため一人一本のみの支給だ。ここぞという場面で使ってくれ!」

 みんな腕輪型アイテムボックスから、ポーション類を取り出し確認している。
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