57 / 85
新たなスタート
31
しおりを挟む
「ご主人様……なぜこのようなアタイを?」
半獣半人のメリッサが初めて声をあげた。
「君が僕にとって重要な役目を果たす様な気がしたんだよ。4人ともさ。みんな気になったんで僕の所に来てもらったんだ。」
老エルフのクルゴンは訳知り顔で、にやついている。
「僕の事はご主人様じゃなくてケイタと呼んでください。僕達はこれからファミリーになるんだから。」
「ケイタ様じゃダメですか?」
しっかり者のエフィルが口を開いた。それに呼応して老エルフのクルゴンも口を開いた。
「私も雇われの身になったのであれば主人に対しての口ぶりを変えんといかんのう!呼び捨ては、主人……ケイタ様の威厳を落としかねんのう。主従の一線は保つべきじゃ。」
「そうですか……ではクルゴンさんの言われる通りにしましょう……」
「私共に敬称・敬語は不要です。クルゴンと呼ぶべきじゃろう。」
「分かりました…分かったよ。じゃあみんなの役割を決めよう。クルゴンは、主に商売などの相談役になって欲しい。参謀役として期待したい。エフィルは屋敷内の責任者。ネルはエフィルの補佐。メリッサは当面怪我の治療をして欲しい。」
「「「かしこまりました。」」」
一同声を合わせて返答した。
「アタイは何をすればいいの?」
「今言っただろう?怪我の治療に専念してくれ。」
「もうこれ以上治んないよ……眼も足もずっとこのままだよ……」
「いや、そうでもないんだ。勝手ながらメリッサ、君を[鑑定]したんだ。君にエリクサーを飲ませれば、眼も足も回復出来ると思うんだ。けどエリクサーの材料や製造情報はまだ分からないだけど……けどクルゴンが何か知っているんだよね?」
「ええ、まあ……しかし材料を取りに探しに行かなければならん。さらに材料があるとしても、それを製造出来るかどうか……」
「クルゴンはエリクサーの材料を知っているの?」
「ああ、エルフなら知っておる。が……エルフであっても製造出来る物はそうそうおらんのじゃ。」
「材料を教えてくれない?」
「材料ならすでに持っているのではないか?ケイタ様のポーションじゃ。」
「ええ!?ポーション?」
「性格には上級ポーション、上級毒消し草、それに痺れリキッドを作る時に出る蒸留水じゃのう。」
「上級?僕は中級しか作った事がないよ?」
「製造方法を知らないだけじゃろう。今から作ってみるか?」
僕と老エルフのクルゴンは、工房に入った。
「ポーションの材料である薬草はあるかな?」
「はい、たっぷりとあります。」
半獣半人のメリッサが初めて声をあげた。
「君が僕にとって重要な役目を果たす様な気がしたんだよ。4人ともさ。みんな気になったんで僕の所に来てもらったんだ。」
老エルフのクルゴンは訳知り顔で、にやついている。
「僕の事はご主人様じゃなくてケイタと呼んでください。僕達はこれからファミリーになるんだから。」
「ケイタ様じゃダメですか?」
しっかり者のエフィルが口を開いた。それに呼応して老エルフのクルゴンも口を開いた。
「私も雇われの身になったのであれば主人に対しての口ぶりを変えんといかんのう!呼び捨ては、主人……ケイタ様の威厳を落としかねんのう。主従の一線は保つべきじゃ。」
「そうですか……ではクルゴンさんの言われる通りにしましょう……」
「私共に敬称・敬語は不要です。クルゴンと呼ぶべきじゃろう。」
「分かりました…分かったよ。じゃあみんなの役割を決めよう。クルゴンは、主に商売などの相談役になって欲しい。参謀役として期待したい。エフィルは屋敷内の責任者。ネルはエフィルの補佐。メリッサは当面怪我の治療をして欲しい。」
「「「かしこまりました。」」」
一同声を合わせて返答した。
「アタイは何をすればいいの?」
「今言っただろう?怪我の治療に専念してくれ。」
「もうこれ以上治んないよ……眼も足もずっとこのままだよ……」
「いや、そうでもないんだ。勝手ながらメリッサ、君を[鑑定]したんだ。君にエリクサーを飲ませれば、眼も足も回復出来ると思うんだ。けどエリクサーの材料や製造情報はまだ分からないだけど……けどクルゴンが何か知っているんだよね?」
「ええ、まあ……しかし材料を取りに探しに行かなければならん。さらに材料があるとしても、それを製造出来るかどうか……」
「クルゴンはエリクサーの材料を知っているの?」
「ああ、エルフなら知っておる。が……エルフであっても製造出来る物はそうそうおらんのじゃ。」
「材料を教えてくれない?」
「材料ならすでに持っているのではないか?ケイタ様のポーションじゃ。」
「ええ!?ポーション?」
「性格には上級ポーション、上級毒消し草、それに痺れリキッドを作る時に出る蒸留水じゃのう。」
「上級?僕は中級しか作った事がないよ?」
「製造方法を知らないだけじゃろう。今から作ってみるか?」
僕と老エルフのクルゴンは、工房に入った。
「ポーションの材料である薬草はあるかな?」
「はい、たっぷりとあります。」
0
お気に入りに追加
276
あなたにおすすめの小説

✖️✖️の薬を作ったら牢に入れられました。ここで薬を作れ? それは嫌かなー。って事でさよならします
との
恋愛
「その薬は王子殿下からの依頼で私が調合致しました」
はい、確かに調合しました。
ですが・・その薬のせいで幽閉されるのは納得がいきません。
と言うわけで、逃げ出しちゃいます。
殿下は後で大恥をかくと思いますよ。
だってその薬は・・。
最初はちょっとシリアス
途中からは路線変更で、必ずぷちっと潰します。
ざまあ迄ちょっと長いです。のんびり楽しんで頂けたら嬉しいです。
精霊・妖精・女神?・悪魔・・てんこ盛りで、勿論定番のフェンリルも
「うーんとね、ぼーってしがでりゅ」
「まっまじか、もしかしてだけど火が出る?」
「うん。でもちょっとこあいの」
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
長編に変更しました。
R15は念の為・・

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)
たぬころまんじゅう
ファンタジー
小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。
しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。
士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。
領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。
異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル!
☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

時空の魔女と猫の蓼科別荘ライフ ~追放されたので魔道具作って生計立ててたら、元の世界で女神扱いされてる件~
じごくのおさかな
ファンタジー
勇者パーティから釈然としない理由で追放された魔女エスティは、自暴自棄になり、酔った勢いで時空魔法の秘宝を使用してしまう。そして転移された先は、なんと長野県茅野市の蓼科高原だった。
そこでエスティは気が付いてしまった。
なんか思っていた人生と違う。戦いや恋愛じゃない。もっとこう、悠々自適な生活を送りたい。
例えば……自宅は美しい森の中にあるような平屋のログハウスで、庭には露天風呂を完備。家電やネット環境はもちろんの事、なんと喋る猫も同―居してくれる。仕事も家で出来るような……そうだ、魔道具作りがいい。あとはアニメや特撮やポテチ。まずは家が必要だ、ちょっと楽しくなってきた。
これは、マイペースな魔女が蓼科で夢の別荘スローライフを叶えにいく物語。
――でも、滅びゆく世界から逃げたのに、果たしてそんな生活が許されるのか?
「……あれ、何か女神扱いされてません?」
※フィクションです。
※恋愛、戦闘はほぼありません。魔女と猫が山の中でぐうたらする現実逃避系です。
※女主人公ですが、男性の方でも読みやすいように軽めの三人称視点にしています。
※小説家になろう様で先行して更新しています。

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。

テンプレを無視する異世界生活
ss
ファンタジー
主人公の如月 翔(きさらぎ しょう)は1度見聞きしたものを完璧に覚えるIQ200を超える大天才。
そんな彼が勇者召喚により異世界へ。
だが、翔には何のスキルもなかった。
翔は異世界で過ごしていくうちに異世界の真実を解き明かしていく。
これは、そんなスキルなしの大天才が行く異世界生活である..........
hotランキング2位にランクイン
人気ランキング3位にランクイン
ファンタジーで2位にランクイン
※しばらくは0時、6時、12時、6時の4本投稿にしようと思います。
※コメントが多すぎて処理しきれなくなった時は一時的に閉鎖する場合があります。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる