錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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 「失礼ですが、お客様は?」

 「古都ギオンで500年続く老舗料亭の次期当主センバ吉右衛門だ!お前と同じ日に騎士ナイトの叙勲を授与された者だ。良く見知っておけ!」

 「老舗の跡取りですか。たいしたものです。私は成り上がり者ですので、至らない所をご指摘くださりありがとうございます。これからもお引き立て下さい。」

 「ふん、心にもない事を白々しい。何で庶民の食べ物を出したのか?と聞いているんだ。私の料亭で出るような高貴な食べ物を出すのが礼儀ではないか?」

 「もちろん場にふさわしい格というものがある事は承知しております。が、縁あってサカイの地で商売をさせて頂いている身。サカイの街の名物を皆様に知って頂きたい想いから本日お出し致しました。サカイの街の名物と冷たい冷やしたエールやシャンパンなど。素晴らしい相性だと分かって頂いたのではないかと存じますが?」

 会場からは一斉に大きな拍手が起きた。高級料亭の次期当主は何も言い返せず、地団駄を踏んでいる。

 「ケイタ様、しばらくのうちに御立派になられて……」

 ハクタの街から、古都ギオンまで一緒に旅をしたカミヤさんであった。

 「恥ずかしながら、このセンバさんのお店を懇意にしているということで、同行させて頂いておりました。ケイタ様の叙勲パーティーとお聞きしましたので、是非とも参加したいと我がままを言いまして……」

 カミヤ商会は、広く名が知られているようで、会場のあちこちから、驚きの声があがっている。

 「何だ!カミヤじゃないか?お前もケイタと知り合いだったのかい?」

 声の方を振り返ると大地主の婆さんであった。

 「ああ!?お婆さん来てたの?」

 「ケイタお前が招待したんじゃないかい!お前カミヤ商会のカミヤとも知り合いだったのかい?」

 僕は久しぶりに会ったカミヤさんと握手しながら、婆さんの質問に答えた。

 「僕がサカイに来たのもカミヤさんに同行したのがきっかけなんです。僕がいたハクタの街で知り合い、荷物持ちとして古都ギオンまで同行しました。古都ギオンは上品過ぎて僕には合わずにサカイに来たのが、今に至るという訳です。」

 「いやー、ケイタ様の能力には気付いていましたが、こんな短期間に騎士ナイトはおろか、男爵バロンの爵位まで授与されていたとは驚きました。」

 「カミヤさんに馬車で見せたポーションのおかげです。ここサカイには冒険者が大勢いますのでポーションが良く売れて、助かりました。」
 
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