錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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異世界転生

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 さすが歴戦の商売人である。カミヤさんはケロッと態度を変えて僕と和やかな雰囲気で会話を再開した。

 途中、何度も街により、数日後ようやく古都ギオンに到着した。

 歴史ある街並みである。年代を感じる建物ばかりであるが、決して古い、汚いわけではない。

 ギオンの厳重な入場審査を通過した僕達は、乗り合い馬車を降り、徒歩でカミヤさんの店に到着した。

 店に到着すると、帳簿を確認しながら、アイテムボックスから商品を取り出し、場所場所に置いていく。荷降ろしは問題なく終了した。

 「それではケイタ様これが今回の報酬です。おかげ様で格安で商品を運び終える事が出来ました。感謝致します。今回の依頼はこれで終了となりますが、商品を卸す時には是非我が商会をよろしくお願い致します。」

 最後まで商売人の気概を見せるカミヤさんに感心した。金貨を受け取った僕は、古都ギオンの街を歩いて散策してみる。

 高い!どの店も商品の質は良いのであろうが、値段がどこも高い。店構えも年代を感じる立派な造りであり、店員の服装、佇まい、言葉使いが上品である。なるほど、これが古都という事か。

 確かに魅力的な街である事には間違いはない。だけど僕には合わない気がした。僕はもっと気楽な街が好みだ。

 数日、古都ギオンを堪能した後、商人の街と言われているサカイに行く事にした。

 ハクタから古都ギオンまでは、距離があったが、ギオンとサカイは、それほど離れていない。ちょうどサカイへの馬車があり僕はそれに飛び乗った。夕暮れにはサカイの街に到着するという。

 街道を観察しているが、この辺りは人が多い。街道を歩く人、馬車が常に街道を行き交っている。冒険者と思われるパーティも何組も見た。

 サカイの川の周辺には、船が何隻も停められている。川や海での漁や海上輸送が行われているらしい。サカイが近付くにつれ、僕はワクワクしていた。
 
 川添いに作られた大きな街が見えてきた。

 サカイの街に到着した。祭でもあっているのか?と思うほど、とにかく人が多い。建物だけではなく、路地には露店も出ており大きな声で賑わっている。

 日が暮れかかっているので、今日の泊まれる宿を探しておきたい。あてもなく彷徨っているといい匂いにつられて露店に立ち寄ってみた。

 串焼きの露店だ。焼きたての串焼きを販売している。[どれでも銀貨1枚]と貼り紙がされている。

 「1本下さい。」

 銀貨を渡し、串焼きを1本受け取った。

 香ばしく焼かれた串焼きを頬張る。美味い。高級とはいえない食べ物であるが、僕の好みだ。

 
 

 
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