底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜

ぽっちゃりおっさん

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異世界初心者

調査2

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 「はぁ……我々が流行病で村人が全滅するかもしれない危機の時には、何してくれないくせに、税だけは取ろうとするんですね。」

 口走った瞬間にしまったと思った……要らない事を言ってしまった……

 「流行病ですか?先ほど1年間で亡くなった村人は2人だったと記録しましたが?皆さん治ったのですか?」

 調査官の目が険しくなっている。

 「なんとか皆回復はしましたが……」

 「ほう…それはなによりです。薬などはどうされたのですか?」

 「まあ有り合わせというか……手持ちのものを……」

 「そうですか……よくそんな薬がありましたね……」

 調査官は完全に、疑いの目をしている。

 「他に何か仰る事はありませんか?」

 「いえ、ありません……」

 「そうですか……それでは畑の面積を調査しますのでこれで結構です。」

 調査官達は、紐で畑の面積を測って帳簿に記入している。全ての畑の計測を終え、建物の戸数を数え終わるとようやく帰って行った。

 「フォード様、村人達は何か隠していますね?」

 「ああ!シャロンもそう感じたか?しっかり作業をして村を発展させているのだが、何か気になるな……あの畑も見たか?あんなに作物が収穫出来たら、国の食料事情も解決するのにな。」

 「そうですね!村人から農作業のコツを聞き出しますか?」
 
 「聞き出すというか、教えを乞おうじゃないか!」

 「フォード様は良い人過ぎるというか、腰が低いというか……まあそれがフォード様の良い所なんですけどね。」

 「では、シャロン、先程の村に戻ろうではないか!」

 ◇ ◇ ◇ ◇

 トントントン!

 「はーい!」

 調査官がようやく帰り寛いでいたところであった。

 ミーヒャが扉を開けるとそこには帰ったはずの調査官がいた。

 「村長。是非お聞きしたい事があって引き返して来た。ん?お前はさっき顔を見ていないぞ!なぜ点呼に参加しておらん?お前は何者だ?」

 しまった……僕の存在がバレてしまった。

 「えっと、僕は旅の者でして……」

 「旅の者?こんな辺鄙へんぴな田舎の村に?どこの出身じゃ?」

 「名もなき田舎の村出身です……」

 「このザッカルニア領内か?名もなき村などないぞ。どの村にも名前はついているぞ?」

 ドンドンドン!

 その時またしても扉をノックする者がいる。

 「村長、先程の調査官が戻って来ております。アキラ様お隠れ下さい。」

 村人が親切心から報告に来てくれた……

 「ほう……これはどういう事かな?村長ちゃんと説明してもらうぞ。」

 しかし僕が異世界から来たと言っても簡単に信じられる話ではない。
 
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