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中級冒険者

目指せダンジョン

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 ダンジョンには、王都[ローマン]から徒歩で10時間くらいかかるらしい。

 ダンジョンのすぐ近くには、冒険者が作った街[フォロ・ロマーノ]があるという。まずは、[フォロ・ロマーノ]まで行き、情報収集を行ない、ダンジョンに入るというのがいいかな?

 全員の当面の食事が必要かな?全員で弁当を買いに行った。

 僕は、何食か弁当をアイテムボックスに収納しているが、収納している間は、腐らないので、余計に買い込んでおこうと思った。

 とりあえず1人10食分の弁当を購入した。荷物になるので、全員分の弁当を僕のアイテムボックスに収納する事にした。

 「ちょっとちょっと!くにどん何その能力?」

 「それ幾らでも入るのか?スゲーな?」

 アイテムボックスの便利さに驚いている。

 「普通は、長期の探検なんかじゃ荷物が多くなるから、荷物持ちをわざわざ雇うんだぜ?羨ましいなあ。」

 「ちょっとちょっと!じゃ後は飲み物がいるわね。」

 僕は、水魔法で水なら出せる事を伝えた。

 「それなら、今持ってる水筒があれば大丈夫かな?後はポーションかな?」

 僕は、ポーションもアイテムボックスに結構な数収納しているし、[回復魔法]も使える事を教えた。

 「ちょっとちょっと!くにどんの能力凄いんだけど?Bランク冒険者ってこんなに凄いの?」

 「多分、くにどんは別格だ。こりゃ俺達いい人とパーティ組めたな?」

 テントもひと張りなら、持っている事を伝えると準備は完了のようだ。

 「じゃ出発しようか?10時間歩くのキツくない?馬車にしない?」

 外見は15歳でも、中身はぽっちゃりおっさんなので、出来るだけ歩きたくない……

 「ちょっとちょっと!馬車でもいいけど、お金がかかるじゃない?」

 僕が言い出しっぺなんで、馬車代は僕が持つ事になった。

 馬車に乗り込み、いざ出発だ!街道をガタガタ進んでいく。

 馬車に揺られながら、僕はクロードと武器の話をした。クロードは代々の鍛冶屋のようだ。修業のため、15歳の時に王都[ローマン]に来たという。

 1年経ったが、駆け出し鍛冶屋は、作品が売れず、冒険者でなんとか食べているみたいだ。

 [くにどんハウス]に鍛冶場を作ったので、依頼達成した後、クロードに鍛冶スキルを教えて貰う約束をした。

 僕の防具が、皮の装備なので、もっと良い防具が出来ないかとクロードに聞いた。

 「重い装備は嫌いなんだ。動きやすくて軽いのが良い。魔法も使うから、手が空かないと嫌だし」

 と僕の希望を伝えていた。

「そうだな。俺でいいなら、くにどんの身体に合わせて防具を作ってやるぜ?武器屋に出しても駆け出し鍛冶屋の作品はなかなか置いてもくれないからな。」

 防具を作って貰う約束も出来た。
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