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中級冒険者

必須依頼受注

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 しばらく歩くと、ギルドに到着した。

 ルイーダ商会のおかげで、収入は充分あるので、依頼から足が遠のいている。

 依頼掲示板をチェックしに行く。

 色々あるが、何を受注すれば、効率良くA級冒険者になれるかが分からない。分からないなら、聞いて教えてもらおうと受付嬢に質問した。

 「くにどん様はなりたてのBランク冒険者ですね?Aランク冒険者になるには、様々な種類の依頼を達成しないといけません。えーと今出ている依頼では、[犯罪者の捕縛][初心者冒険者の指導]なんかが良さそうです。」

 「どちらも必須依頼ですが、どうされますか?」

 「うーん、[犯罪者の捕縛]は怖そうですね。[初心者冒険者の指導]というのは、どの様な依頼ですか?」

 「[初心者冒険者の指導]というのは、主にE、Fランクの冒険者とパーティを組み、動物や低級魔物を討伐するという依頼です。依頼中に狩りに必要な知識や経験を伝えるのです。」

 「僕は初心者冒険者に知り合いが居ないのですが大丈夫でしょうか?」

 「パーティメンバーはギルドが斡旋しますので、大丈夫ですよ。あと報酬、素材はパーティメンバーで等しく分ける事になります。初心者冒険者には、知識や経験、報酬が手に入り、指導する冒険者には、Aランク冒険者に昇格する必須依頼を果たせるという、お互いにメリットがある依頼なのです。」

 「今から出来るのですか?」

 「今日は無理です。今日依頼受注すれば、めぼしい初心者冒険者にギルドが斡旋して、早くても明日の朝から依頼を行う事が出来ます。パーティメンバーが集まらなければ、数日かかる事もあります。」

 「分かりました。それでは[初心者冒険者の指導]を受注しますので、パーティメンバーの斡旋をよろしくお願いします。」

 「承りました。それでは、くにどん様は明日の朝1番に当ギルドまでお越し下さい。パーティメンバーが揃えば、明日から依頼を行う事が出来ます。」

 今から他の依頼を受注するにも、中途半端な時間であるし、[くにどんハウス]に戻る事にした。

 [くにどんハウス]の前に、馬車が停まっている。

 「ああ~良かった。お会い出来た!」

 「こんにちは!ルイーダさん。慌ててどうしたんですか?」

 「先程、番頭のフランチェスコから報告があり、私も是非見学させて頂きたくお伺いしたのです。素晴らしい作品を我がルイーダ商会と提携して頂けると聞き、是が非とも御礼も言わなければと思いまして。」

 「改めてくにどん様これからもルイーダ商会をよろしくお願いします。」

 恭しく頭を下げられた。

 「頭をお上げください。僕は、ルイーダ商会と協力していきたいので、こちらこそよろしくお願いします。」

 頭を上げたルイーダさんに抱きしめられた!

 「くにどん様ありがとうございます。」
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