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中級冒険者

あったか汁そば

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 「いやー凄い物を見せて頂けてました。」

 「くにどん様。今見せて頂いた魔道具を私共ルイーダ商会と提携させて頂けると思って問題ないでしょうか?」

 「元よりそのつもりです。ルイーダ商会と協力して、より良い物に改良して、一般家庭の生活が便利になればなと思っています。」

 「ありがとうございます。ルイーダ商会を代表して心から感謝を申し上げます。ルイーダ様の喜ぶ姿が目に浮かびます。」

 「すぐに商会に帰ってルイーダ様に報告したいのですが、よろしいでしょうか?」

 「大丈夫ですよ!あっそうだ。実は昨日運んでもらった[薬草類]の素材で作れる限り[ポーション類]を作ってます。僕が不在でも取りに来てもらえるように工房の棚に保管しますので、取りに来てくれると有難いのですが?」

 「了解致しました。馬車で受け取りに伺います。[薬草類]や魔石の補充もさせて頂きます。工房が完成したので、工房に素材などを搬入させて頂きますね。」

 「それから、鍛冶場で使うヤットコや鉄鋼素材、鉄などを打つ金槌。木工細工に使う接着剤や釘、金槌、木槌などの木工用具があればお願いしたいです。」

 「了解致しました。くにどん様が作業しやすい様にこちらでも考えて色々準備させて頂きます。」

 これからは定期的に、[ポーション類]の回収、素材の搬入、報酬の計算を行ってくれる手配をしてもらえた。

 工房作業は、軌道に乗りそうだ。

 僕との会話が済むとフランチェスコさんは飛ぶように商会に帰っていった。

 昼頃になっていたので、空腹な僕は、昼食も食べに街中に行く事にした。

 街中に向かう途中、フランチェスコさんにパンの材料である小麦粉やイースト菌を質問することを忘れていた事に気付いた。

 「バタバタしてからな。」と自分を納得させた。

 美味しそうな匂いがしている屋台を見つけた。麺類のお店だ。

 出汁の味が効いたスープに、手作りなのか不揃いの麺。その上に煮込まれた肉と緑の葉っぱが載っている。

 ズルズル!あっさり味だが、旨味が強い。

 ん?麺?

 「すいません!この麺は小麦粉で作ってるんですか?」

 「そうだよ!手打ちの自家製麺だよ。美味いだろ?」

 「イースト菌ってご存知ですか?」

 「なんじゃそりゃ?くだらねー事言わねーで伸びる前に食べておくれよ。」

 小麦粉はあった。イースト菌はないのか?有名ではないのかかな?僕は、残りの麺をすすりスープを飲み干した。

 これ何杯かアイテムボックスに収納しておこうと考えた。

 「大将あと5杯お願いします。」

 「お客さんそんなに食うのかい?たまげたなぁ。」

 「持ち帰りたいんですが、大丈夫ですか?」

 「ああそうかい。じゃ器を持ち帰れるヤツにしとくかね。」

 アイテムボックスに収納してみる。汁が溢れる事もなく

 [あったか汁そば✖️5]と収納出来た。

 当分は、[くにどんハウス]に帰っても、食事がないので、この際に弁当類を保管しておこうと考えた。

 都合良く屋台には色々なお店がある。

 [焼肉弁当✖️5]
 [ウサギの照り焼き弁当✖️5]
 [黒パンサンド✖️5]

 このぐらいでいいかなと街中を進んでいった。
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