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中級冒険者
王都[ローマン]
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立派な御屋敷を借りた僕は、工房のリフォームに取り掛かる事にした。
実際には、ルイーダ商会の紹介の大工さんが、してくれるのだが。
納屋を工房にリフォームする事にした。まず必要なのは、テーブルと何脚かの椅子。
次に工房内に素材となる、[薬草][毒消し草][魔力草]と、それらを保管する棚。
作製した[ポーション類]を保管する棚。
入れ物となるガラス瓶と蓋のセットと、それらを置く棚。
煮込むための大きな鍋、混ぜ棒、柄杓など道具類。
素材と設備の発注を、番頭のフランチェスコさんに依頼した。素材は多めに在庫が欲しい。かつ在庫切れがないよう補充してもらいたいと要望した。
魔道具については、馬車で試作品として作製した、火、水、風、光、冷凍、回復の魔法付与は問題なく行える。
それらでいいならと、魔石と魔石を保管する棚、魔法付与した魔石を置く棚が必要だ。
冷蔵庫のように、木箱を作る事は出来ないので、魔石に魔法付与する作業が現実的なところだと思う。
魔道具の素材と設備も依頼した。
設備と素材が揃えば、順次作製していくという事でいいだろう。
工房の目処は立った。
屋敷内で、急ぎ必要なのは寝室であろう。
ベッドと冷蔵庫があれば有難い。
お金や僕の持ち物は、アイテムボックスに収納出来るので、屋敷内の掃除も今まで通りお願いする事にした。
数日は宿に泊まり、屋敷兼工房の準備が出来たら、引っ越そうと考えた。
ルイーダさん、フランチェスコさんは、僕の要求を実行するべく、商会に戻り手配してくれるらしい。
手持ち無沙汰になった僕は、王都[ローマン]を散策する事にした。
武器を新調したいので、武器防具屋と王都のギルドに行ってみたい。
1人になった僕は、街へ繰り出した。
街は石作りの道路である。
店の作りも、[ナホリ]や[ピレンチェ]と大差はないようだ。
圧倒的に違うのは、建物と人が多い事だ。びっくりするぐらいの豪邸も目立つ。
行き交う人々は綺麗なシルクやスッキリとした麻布の服などを着ている。
屋台も所々に出店しており、良い匂いがしている。
剣と盾が交差した絵が描かれた看板の店を発見した。武器防具屋であろう。
カランコロンカラン♪
ドアを開けて店に入ってみる。
上質な武器が整然と陳列されている。
所々刃こぼれしている僕の武器が惨めに見えてきた。
短剣が使い勝手が良いので、サイズは同じ様な物を選びたい。店主にその旨を伝えてみた。
「いらっしゃい!ちょっと使っている武器を見せとくれ!」
「[片刃の短剣]刃の長さは50cmというとこかな?同じ様なタイプの短剣がいいのかい?」
「こういうのはどうだい?長剣だけど、ミスリルの剣で斬れ味抜群。不壊の特性も付いてるよ?」
渡されたミスリルの剣を振ってみた。
[ナホリ]で短剣を選んだ時よりは、筋力がついているので、剣を振るうのに問題はなさそうだが、腰に刺すと剣が長く歩行の邪魔になるようだ。
「うーん、やっぱり同じ様な短剣が良いですね。ないですか?」
「そうかやっぱり短剣の方がいいか。冒険者には頑丈な武器が喜ばれるから見せたけど、余計な世話だったな。短剣ならこれはどうだ?」
「【鑑定】しても良いですか?」
実際には、ルイーダ商会の紹介の大工さんが、してくれるのだが。
納屋を工房にリフォームする事にした。まず必要なのは、テーブルと何脚かの椅子。
次に工房内に素材となる、[薬草][毒消し草][魔力草]と、それらを保管する棚。
作製した[ポーション類]を保管する棚。
入れ物となるガラス瓶と蓋のセットと、それらを置く棚。
煮込むための大きな鍋、混ぜ棒、柄杓など道具類。
素材と設備の発注を、番頭のフランチェスコさんに依頼した。素材は多めに在庫が欲しい。かつ在庫切れがないよう補充してもらいたいと要望した。
魔道具については、馬車で試作品として作製した、火、水、風、光、冷凍、回復の魔法付与は問題なく行える。
それらでいいならと、魔石と魔石を保管する棚、魔法付与した魔石を置く棚が必要だ。
冷蔵庫のように、木箱を作る事は出来ないので、魔石に魔法付与する作業が現実的なところだと思う。
魔道具の素材と設備も依頼した。
設備と素材が揃えば、順次作製していくという事でいいだろう。
工房の目処は立った。
屋敷内で、急ぎ必要なのは寝室であろう。
ベッドと冷蔵庫があれば有難い。
お金や僕の持ち物は、アイテムボックスに収納出来るので、屋敷内の掃除も今まで通りお願いする事にした。
数日は宿に泊まり、屋敷兼工房の準備が出来たら、引っ越そうと考えた。
ルイーダさん、フランチェスコさんは、僕の要求を実行するべく、商会に戻り手配してくれるらしい。
手持ち無沙汰になった僕は、王都[ローマン]を散策する事にした。
武器を新調したいので、武器防具屋と王都のギルドに行ってみたい。
1人になった僕は、街へ繰り出した。
街は石作りの道路である。
店の作りも、[ナホリ]や[ピレンチェ]と大差はないようだ。
圧倒的に違うのは、建物と人が多い事だ。びっくりするぐらいの豪邸も目立つ。
行き交う人々は綺麗なシルクやスッキリとした麻布の服などを着ている。
屋台も所々に出店しており、良い匂いがしている。
剣と盾が交差した絵が描かれた看板の店を発見した。武器防具屋であろう。
カランコロンカラン♪
ドアを開けて店に入ってみる。
上質な武器が整然と陳列されている。
所々刃こぼれしている僕の武器が惨めに見えてきた。
短剣が使い勝手が良いので、サイズは同じ様な物を選びたい。店主にその旨を伝えてみた。
「いらっしゃい!ちょっと使っている武器を見せとくれ!」
「[片刃の短剣]刃の長さは50cmというとこかな?同じ様なタイプの短剣がいいのかい?」
「こういうのはどうだい?長剣だけど、ミスリルの剣で斬れ味抜群。不壊の特性も付いてるよ?」
渡されたミスリルの剣を振ってみた。
[ナホリ]で短剣を選んだ時よりは、筋力がついているので、剣を振るうのに問題はなさそうだが、腰に刺すと剣が長く歩行の邪魔になるようだ。
「うーん、やっぱり同じ様な短剣が良いですね。ないですか?」
「そうかやっぱり短剣の方がいいか。冒険者には頑丈な武器が喜ばれるから見せたけど、余計な世話だったな。短剣ならこれはどうだ?」
「【鑑定】しても良いですか?」
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