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中級冒険者

Bランク冒険者へ

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 疲れた僕は、[宿り木]でゆっくりと過ごした。

 翌朝、ギルマスに迷惑をかけた事の断りを入れようと思い、ギルドを訪れた。受付でギルマスの面会をお願いすると、すぐにギルマスが現れた。

 「くにどん君こっちに来てくれ!」と奥の個室に通された。

 個室のソファーに腰掛けるとギルド職員が紅茶を持って来てくれた。

 「昨日はご迷惑をお掛けしました。」

 「くにどんが謝る事は何もないよ。災難だったね。あれから昨日の2人を含めた3人組の取り調べがあってね。余罪が色々ありそうだが、まずは初心者冒険者狩りの証拠が何人分か見つかったそうだよ。」

 初心者冒険者狩り以外にも、悪い事をしてる奴らだったみたいだ。

 「それでくにどん君には、街の治安を守ったとして、領主様からコレが謝礼と。」袋を僕の前に置いた。

 「あとは、治安維持任務達成に当たるとして貢献度が足されたんだ。で、くにどん君はBランク冒険者に昇格出来るようになったんだ!」

 「え!?謝礼も貰えて、Bランク冒険者になれるのですか?」

 「そうだ!ギルドカードの書き換えをすれば、くにどん君はBランク冒険者だ。おめでとう!」

 僕は、ギルド職員に、プレートネックレスのギルドカードを渡した。

 「それでは、くにどん君には、これからの事を説明しないといけない。」

 「この街でなれる冒険者はBランクまでなんだ。次のAランク冒険者になるには、王都ローマンの街に行かないとなれないんだ。」僕はしっかりと理解しながら聞いている。

 「Aランク冒険者になるには、貢献度を上げるだけではなく、様々な種類の依頼を経験して達成しないといけない。これが難しいんだ。自分の得意な依頼だけでなく、苦手な分野でも達成しないといけないんだ。」

 「そして必要な貢献度と依頼に到達しても、戦闘評価があるんだ。Aランク冒険者ともあれば、戦闘が出来ないとは言えないからね。」

 Aランク冒険者になるには、今までより、かなり大変なんだなと理解した。

 「Aランク冒険者になってもSランク冒険者になるには、血が必要というか、貴族や王族の血統が必要なんだ。どんなに強くてもSランク冒険者にはなれないんだ。」

 「え!?じゃどんなに頑張っても僕はSランク冒険者になれないんですか?Sランク冒険者になる事が僕の夢だったのに………」

 「誰にも達成していない偉業を成し遂げた者は、Sランク冒険者になれると聞いた事はあるが前例は1人も居ない……」

 現状今の冒険者ランク分布は

 Sランク→1%
 Aランク→3%
 Bランク→12%
 Cランク→28%
 Dランク→36%
 Eランク→16%
 Fランク→4%

となっているようだ。

 「まぁでもSランク冒険者には、まずはAランク冒険者にならないとな!」

 ギルド職員が、ギルドカードを持ってきてくれた。

 今までの銅製のプレートネックレスのギルドカードから銀製のプレートネックレスのギルドカードになっている。

 「銀色のギルドカードになるんですね!」

 「そうだよ!Aランク冒険者は金色のギルドカードだよ。Sランク冒険者はプラチナらしいがな。」

 とギルマスの金色のギルドカードを見せてくれた!
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