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駆け出し冒険者
冒険者登録
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ナホリの街中は、石が敷かれた道路が整備されている。
通りの両側には、木製の建物が整然と並んで建てられている。
行き交う人々は、みんな布製の簡素な服を着ており、人通りも多く活気がある。
時折、街の入り口から入ってきた馬車が、カコンカコンと音を鳴らしながら、石道路を通っている。
僕は、街の入り口で守衛に教えてもらった、ギルドに行き、登録をする事にした。
《ナホリギルド》
真鍮製の大きな看板を掲げた、多層作りの大きな木製の建物を見つけた。
僕は、恐る恐る大きな木製のドアをくぐり、ギルドの中に入っていく。
中には、テーブルと椅子が何セットかあり、屈強そうな男達が腰掛け、会話をしている。
その奥には《受付》と書かれたカウンターがあり、受付嬢がいる。
カウンターの横には《依頼掲示板》と書かれた木の板があり、紙が何枚か貼り付けてある。
僕は受付に行って話しかけてみた。
「この街は初めてなんですが、ギルド登録って出来ますか?」
「こんにちは!初めてですか?登録は無料で出来ますよ。まずはこちらに記入をお願いします。」
街の入り口で書いた内容と同じ事を記入した。
「くにどん様ですね?それでは、まずはこちらに手を乗せてください。」
街の入り口で審査した時と同じだ。
「はい、大丈夫です。それでは、こちらにも手を乗せてください。」
同じ様な水晶にも、手を乗せると
「濃い青ですね!?魔法特性ありです。こんなに濃い色は珍しいですね。」
1つ目の水晶は、街の入り口と同じ指名手配を判別する魔道具。
2つ目の水晶は、魔法特性の有無を測る魔道具だそうだ。魔法特性があれば青く発色し、魔力の強さに応じて色が濃くなるらしい。
「それでは、この内容で、ギルド登録させて頂きます。間違いはないでしょうか?」
登録名[くにどん]
年齢[15歳]
職業[旅人]
魔法[あり]
犯罪歴[なし]
冒険者ランク[F]
全員最初はFランクからスタートするようだ。
「はい、これでお願いします。」
「かしこまりました。ではこの内容で登録させて頂きます。ギルドカードは身分証明者になりますので、紛失しない様にネックレスのように首に掛けられるのをオススメ致します。」
[くにどん][F]と書かれた銅製のプレートネックレスを受け取った。
「これで冒険者として登録されました。初めての冒険者には、受講料として銀貨5枚掛かりますが、初心者講習を受ける事が出来ます。いかがしますか?」
僕は何も持っていない……
「受けたいのですが、手持ちがなくて……」
「それでは、後日でも受ける事が出来ますので、都合の良い時に受講ください。初心者の方は受講しておいた方が良いと思います。」
「それから、冒険者はギルド2階にある資料室は無料で利用出来ます。本の貸し出しは出来ませんので、資料室内で閲覧してくだい。」
「あとは、依頼掲示板にある依頼を受注して、依頼を達成する事で、報酬と貢献度が発生します。貢献度が必要数貯まりますと、上位の冒険者ランクに上がりますので、頑張ってランクアップしていってください。」
「以上で簡単な説明を終わります。何かご不明な所はございますか?」
「説明は理解できました。手持ちのお金がないので、危険が少なく稼げる依頼があれば教えて欲しいのですが……」
「初心者の方には、薬草の採取をオススメしています。高額な依頼ではありませんが、危険が少なく達成出来るかと思います。」
「ギルド2階の資料室に、薬草の群生地、薬草の特徴、採取方法など資料がありますので、見られてから依頼を受注するといいかと思います。」
「色々とありがとうございます。何も知らないので助かります」
「冒険者を手助けするのが、ギルドの仕事ですので、何かご不明な所があれば、いつでもお尋ねください。」
稼ぐ方法の目処が立った事で、足取りも軽くなり、僕は資料室に向かった。
通りの両側には、木製の建物が整然と並んで建てられている。
行き交う人々は、みんな布製の簡素な服を着ており、人通りも多く活気がある。
時折、街の入り口から入ってきた馬車が、カコンカコンと音を鳴らしながら、石道路を通っている。
僕は、街の入り口で守衛に教えてもらった、ギルドに行き、登録をする事にした。
《ナホリギルド》
真鍮製の大きな看板を掲げた、多層作りの大きな木製の建物を見つけた。
僕は、恐る恐る大きな木製のドアをくぐり、ギルドの中に入っていく。
中には、テーブルと椅子が何セットかあり、屈強そうな男達が腰掛け、会話をしている。
その奥には《受付》と書かれたカウンターがあり、受付嬢がいる。
カウンターの横には《依頼掲示板》と書かれた木の板があり、紙が何枚か貼り付けてある。
僕は受付に行って話しかけてみた。
「この街は初めてなんですが、ギルド登録って出来ますか?」
「こんにちは!初めてですか?登録は無料で出来ますよ。まずはこちらに記入をお願いします。」
街の入り口で書いた内容と同じ事を記入した。
「くにどん様ですね?それでは、まずはこちらに手を乗せてください。」
街の入り口で審査した時と同じだ。
「はい、大丈夫です。それでは、こちらにも手を乗せてください。」
同じ様な水晶にも、手を乗せると
「濃い青ですね!?魔法特性ありです。こんなに濃い色は珍しいですね。」
1つ目の水晶は、街の入り口と同じ指名手配を判別する魔道具。
2つ目の水晶は、魔法特性の有無を測る魔道具だそうだ。魔法特性があれば青く発色し、魔力の強さに応じて色が濃くなるらしい。
「それでは、この内容で、ギルド登録させて頂きます。間違いはないでしょうか?」
登録名[くにどん]
年齢[15歳]
職業[旅人]
魔法[あり]
犯罪歴[なし]
冒険者ランク[F]
全員最初はFランクからスタートするようだ。
「はい、これでお願いします。」
「かしこまりました。ではこの内容で登録させて頂きます。ギルドカードは身分証明者になりますので、紛失しない様にネックレスのように首に掛けられるのをオススメ致します。」
[くにどん][F]と書かれた銅製のプレートネックレスを受け取った。
「これで冒険者として登録されました。初めての冒険者には、受講料として銀貨5枚掛かりますが、初心者講習を受ける事が出来ます。いかがしますか?」
僕は何も持っていない……
「受けたいのですが、手持ちがなくて……」
「それでは、後日でも受ける事が出来ますので、都合の良い時に受講ください。初心者の方は受講しておいた方が良いと思います。」
「それから、冒険者はギルド2階にある資料室は無料で利用出来ます。本の貸し出しは出来ませんので、資料室内で閲覧してくだい。」
「あとは、依頼掲示板にある依頼を受注して、依頼を達成する事で、報酬と貢献度が発生します。貢献度が必要数貯まりますと、上位の冒険者ランクに上がりますので、頑張ってランクアップしていってください。」
「以上で簡単な説明を終わります。何かご不明な所はございますか?」
「説明は理解できました。手持ちのお金がないので、危険が少なく稼げる依頼があれば教えて欲しいのですが……」
「初心者の方には、薬草の採取をオススメしています。高額な依頼ではありませんが、危険が少なく達成出来るかと思います。」
「ギルド2階の資料室に、薬草の群生地、薬草の特徴、採取方法など資料がありますので、見られてから依頼を受注するといいかと思います。」
「色々とありがとうございます。何も知らないので助かります」
「冒険者を手助けするのが、ギルドの仕事ですので、何かご不明な所があれば、いつでもお尋ねください。」
稼ぐ方法の目処が立った事で、足取りも軽くなり、僕は資料室に向かった。
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