アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん

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 「この階も完全に僕のおかげですね?本田さんもマジで武器を考えて下さいよ?これじゃ寄生ですよ?」

 肩で息をしながら、笹川は次第に僕に悪態をつき始めていた。しかし僕自身もガス銃の限界を感じていた。

 完全に魔石拾い雑用係りとなった僕と笹川三冠王は地下五階に到達した。地下五階中心部には入り口へと戻る転移石があるらしい。多くのダンナーは、転移石で帰還しており、攻略サイトのダンジョンMAPには転移石の場所も記されていた。

 この階に現れる魔物はスケルトンである。ドッククロウガイコツ犬と同じく、骨の魔物だ。人形をしたスケルトンは、両手に剣と盾を装備している。ただ噛もうと襲ってくるドッククロウガイコツ犬とは格段の難易度だ。

 「本田さん最初のスケルトンから、剣を奪って手助けして下さいよ?盾も剣も持った魔物とタイマンは流石にキツいっすよ?」
 あの従順だった笹川はどこに行った?と思うぐらい横柄な口調になっている。自分一人で魔物を倒している笹川の不満も理解出来るのだが……

 いつ曲がり角からスケルトンが出てくるか?と警戒しながら歩く。ひっそりとした通路は肌寒く感じていた。

 スケルトンに遭遇しないまま、通路に朽ちた木の扉が現れた。

 「ちょっと待って下さいよ?あれ?おかしいな?ダンジョンMAPには、こんな扉の場所は書かれて無いけどな……本田さんどうしますか?」

 「ササ、お前が頼りなんだから、ササが決めてくれ!僕は従うよ。」
 僕は不本意ながら下手に出ていた。

 「じゃ入ってみましょう!お宝がある隠し部屋かもしれないし!じゃ本田さん先に入って下さい。」

 「え!?僕!?」
 
 「当たり前じゃないですか!?僕はいつスケルトンが出ても良いように、しっかりと金属バットを握ってなきゃいけないでしょ?僕だけじゃなく、本田さんも守ってるんだから!」
 反論するのも面倒だ。実際その通りなのだから……

 「分かったよ……じゃあ開けるぞ?」

 朽ちた木の扉を壊さない様に、ゆっくりと引き開けた。
 ギッギッギーーー……

 錆びた蝶番の音が静寂の階層に響く。

 「何もない?暗くてよく見えないけど。」

 今までの通路には一定間隔で街灯が灯っていた親切な設計だった。この部屋の中には灯りが全く無く、開けられた木の扉から差し込んで来る通路の街灯が唯一の光であった。

 「ヘッドライトと懐中電灯があったよね?」
 ポケットからアイポンを取り出すと、画面の明かりが周囲を照らす。アイポンの明かりを頼りに、リュックの中からヘッドライトと懐中電灯を取り出した。
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