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上書きされる記憶 ※R18

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 呆然としていたラウルはやがて溜め息を吐くと、彼を見上げるエステルの目元にそっと指を寄せた。わずかに溢れた涙を親指で拭うと、そのまま頬を手のひらで包む。

「……俺も、愛している」

 ベッド以外で囁かれたその言葉に、エステルは驚いてしまう。けれど、もうそれをリップサービスだと疑うのを、エステルは辞めたのだ。添えられた大きな手のひらに頬を擦り寄せて目を閉じると、「嬉しいです」と囁いた。その動作に動作に、ラウルの手がぴくりと揺れて、わずかに緊張したように強張る。

「……貴女は、まだ初恋の相手が好きなのだと思っていた。酷いことをされても、ダミアンがまだ心にいるのだと……」

「え……?」

 驚いて目を開けば、苦しみをこらえたように顔を歪めるラウルがいた。そんなわけない、とエステルが言う前に、ラウルは彼女の唇を親指で、ふに、と押した。

「貴女が、俺に言葉をくれたことはなかったからな」

「そう……ですね」

 今までずっと、ラウルの気持ちを信じて想いを寄せるのが怖くて、エステルは彼に愛を囁かれても、それに応えることはなかった。それについてラウルから指摘されたことはなかったが、実は気にしていたらしい。それが判って、エステルはちくんと胸が痛んだ。

「あの人……ヴァロワ卿のことは、弄ばれていたことが判った時点で、気持ちなんてありませんでした」

「だが貴女は」

「ラウル様に想いを返せなかったのは、怖かったからです。あんなことがあった後だったから、あなたのことを好きになってしまうのが怖くて」

 まだ涙は乾かない。それどころか、新しい涙が溢れてくる。さっきまで流していた涙は、ダミアンに与えられた恐怖とラウルに助けられたことの安堵での落差のせいだ。けれど、今の涙は素直に心のうちを吐露できたことによる喜びだった。

「ラウル様、愛しています。あなたが下さった優しさを、これからずっと隣で返させてください」

 微笑んでもう一度気持ちを告げたエステルに、ラウルは息を飲む。穏やかな告白は、彼女の心からの言葉だった。婚約者としての務めを果たすためだとか、そんなことを度外視して、エステルはラウルと一緒に居たいと、素直に思える。そう口にできるのが、エステルは嬉しかった。

 しかし、ラウルは眉間に皺を寄せた。

「エステル……俺は卑怯な男だ」

 ぐっと腰を抱き寄せると、ラウルは柱の影に引き込むようにして、エステルの唇を奪う。

「貴女が他の男に気持ちがあると思っていたのに、身体を求め続けていた。今も、貴女が怖い想いをしてきたと判っているのに……」

「ラウルさ」

 エステルの呼びかけは、最後まで言えずに再び唇を奪われる。先ほどが重ねるだけだったものなのに、今度は舌を絡めた情欲を誘う口づけだ。

「ん……」

 腰を拘束していたラウルの手が、太ももを撫でたせいで背中にぞくりと震えが走る。身体の奥に、じゅん、と期待に揺れたのを感じとって、エステルはぎくりとした。瞬間に、ラウルの胸を叩いて抗議する。

「……もっと、貴女に触れたくなってしまう」

「だめです!」

 思っていたよりも強い拒絶の声が出て、エステルは焦るが、それでもラウルの胸を押す手は外さない。

(なんとか、やめてもらわないと……)

「……その……ここは、私が……操を散らされた場所、なので……」

 やっとのことでそう言うと、エステルは目を逸らした。

 パニックになっていて気付かなかったが、このテラスはダミアンに犯された場所だった。柱の影に引き込まれたことで、ようやくそのことを思い出したエステルだったが、ここでラウルに触れられるのは、どうしても嫌だった。

「……そうか」

 低い声が唸るように相槌を打ったかと思えば、途端に噛みつくように唇を奪われる。舌を蹂躙して暴くような、荒々しいキスだ。

「んっ……んぅ」

 ラウルの胸を必死で叩くが、エステルの無言の抗議を無視して、彼は舌を絡め続ける。ようやく離してくれたと思った頃には、唇に惹かれた紅がぐずぐずだ。

「どうしてそんなに嫌がる?」

 エステルを覗き込む赤い瞳は、明らかな嫉妬に揺れている。欲情の灯はダミアンがエステルの肌に触れたという事実で、更に燃え上がってしまっていた。

(どうしよう、ラウル様と初めて最後までした時と、同じ顔をしてる……)

 本気で抵抗しないと、このままここで抱かれてしまいそうで恐ろしい。普段は優しいのに、独占欲を覗かせたラウルは、暴走が酷い。

「誰かに、見られでもしたら……」

「ここなら影になって見えることはない」

「声が聞かれてしまいます!」

 スカートの上から、腰を撫でる手つきにぞくぞくとしながら、エステルは言い募る。

「あいつとできたなら、俺とだってここでできるだろう?  貴女にあいつを思い出したりなんかできないように、上書きをするだけだ」

「だめです! ラウル様にされると、気持ちよすぎて声が抑えられないんです!」

 今にももう一度口づけをしようとしていたラウルは、そこでびくん、と固まって止まる。

「……あいつの時は、我慢できた、のか?」

「あの時は痛いだけでしたから……ラウル様とここでしたら、絶対に誰かに声を聞かれてしまいます……」

 かあ、と頬を赤らめたエステルに、ラウルは大きな溜め息を吐く。エステルはとんでもない殺し文句を吐いていることを自覚していないのだろう。ただ、ここで抱かれないために必死に事実を述べているだけなのだが。

「ラウル様?」

 おそるおそる、ラウルの顔をうかがうエステルに、ラウルがもう一度口づける。ちゅくちゅくと口を吸ったが、先ほどと違ってすぐに口を離し、深く溜め息を吐いた。しかしそれ以上は唇を重ねずに、ラウルはエスコートの位置に腕を変え、さっと柱の影から出た。

「帰ろう」

「え?」

(大丈夫になったの、かしら?)

 急な態度の変化に戸惑ったエステルに、ラウルは眉間に皺をぎゅっと寄せて苦笑する。

 欲情を抑えてくれたのは良かったが、国王との謁見を済ませたばかりで夜会はまだまだ続く。こんんなに早く帰るのは失礼というものだろう。そのエステルの疑問を悟ったかのように、ラウルは彼女の頬をするりと撫でて室内に入るべくエステルを伴って歩き始める。

「貴女の訴えに免じて、ここではやめておく。だが、貴女が散々に煽ってくれたからな。今すぐ帰って、貴女を抱く」

 エステルが反論の言葉を挟むまでもなく、ラウルは帰りの馬車にエステルを押し込んでしまった。

 ラウルは馬車に乗って帰宅を指示するなり、自身の膝にエステルを座らせて、先ほどの続きとばかりに唇を重ね始めた。

「らう、るさ、ま……ここ、馬車の中……ん」

 腰をしっかりと拘束されたまま、エステルは何度も唇を奪われる。そうして抗議を受け入れてもらえないままに、するするとスカートがたくしあげられて、ドロワーズに手が添えられる。

「やっ」

 太ももを滑って股の間に辿りついたラウルの手は、下生えに隠された秘部に直接触れる。

「……嫌だと言う割りに、どうしてこんな触りやすい服を着ているんだ?」

 揶揄を含んだ声で問われて、エステルは顔を赤らめる。今履いているドロワーズは、普段屋敷内で寝る時に身に着けているズボン型のドロワーズと異なり、股の部分に穴が空いている。その穴から、ラウルの手が侵入して、秘部を直接触れているのだ。

「これは外出用のドロワーズです! こんなことするための服ではありません……!」

「そうか? その割に……ずいぶんと濡れているようだが」

 ぐちゅ、と音をたてて、ラウルの指が中に侵入する。

「あっだめ……っ! んっんん……っ」

 ラウルの言葉通り、エステルの身体はもう期待で熱くなっている。繰り返された口づけで、毎夜のように快楽を植え付けられている彼女は、その気持ち良さを思い出して中を埋めるものをすぐに求めてしまう。ラウルの太い指が入ってきても、蜜壺から溢れた愛液が拒むことなく迎え入れて、新しい蜜がまたこぼれる。

 馬車は動いている。車輪ががらがらと鳴る音でうるさい上、まだ帰るには早い時間だから他の馬車とすれ違うこともないから、エステルの嬌声は他の人には聞こえないだろう。この馬車を操る御者を除けば。

 窓のカーテンはぴったりと閉められているから、姿を見られることはない。しかし、今万が一にでもカーテンを開けられたら、スカートをたくしあげられ、股を開かされ、女の感じる部分に指をいれて嬌声をあげるあられもないエステルの姿が、誰かに見られてしまうかもしれない。

 声を必死に抑えてはいるが、御者には彼女の喘ぎ声が聞こえてしまっているだろう。

 ドレスを脱がされているわけではないから、触れられていない胸がもどかしい。口づけで舌は絡め合うだけでなく、いつものように胸を舌や指先で責めて欲しいと心の底では思ってしまうのが、エステルは恥ずかしかった。

 だから、こんな羞恥を煽りたてるようなことをさせられているのに、ラウルに身体を委ねてしまっている。

「声を抑えるな。どうせ聞こえない」

「やぁ……っだめ、です……! さっき、しない、って言ったじゃ……ぁっ」

 甲高く声を出してしまったエステルは口をおさえるが、ラウルに中をぐぐっと圧されてまた声が出る。

「今は解すだけだ。部屋に戻ったら、たっぷり突かせてもらう。貴女が、あいつのことを一生思い出せないくらいに」

「あ……っ!」

 太いもので貫かれる。その想像をした途端に、中がきゅぅんと鳴って、そのままラウルの指を締め付けてエステルは達した。もうこの時点で、エステルの頭の中にダミアンのことなどなく、ラウルとの情事のことで埋まっていたなどとは、彼は思いもよらなかっただろう。
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