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名前を呼ぶ声 ※R18
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ラウルのいない二日間を、エステルは庭園を散歩したりして過ごした。婚約者ができたのだから、パートナーなしに夜会に出ることもないし、王都には知り合いにいないから茶会に誘われることもない。そもそも病み上がりだから外出ははばかられた。引きこもっていたおかげというべきか、寝込んでいた間に落ちたエステルの体力はかなり戻ったようだった。
ラウルは夕暮れになって帰ってきた。夕餉をラウルと共にとり、湯あみを済ませた後には寝室に向かえば、二日前と同じように寝室でラウルが待っていた。そのせいで、エステルは寝間着の上に羽織ったガウンを脱ぐのを躊躇ってしまうが、そんなエステルの躊躇などラウルには関係がなかった。
「今夜も貴女に触れてもいいだろうか」
(あの一度で終わりではなかったのね……でも断るわけにはいかないわ。婚約者としての務めは果たさないといけないもの)
気は進まなかったが、断る理由はない。
「はい。大丈夫です」
そう答えたエステルは、ラウルに手を引かれガウンを脱がされたかと思えば、ベッドに押し倒された。
昨晩は裾が短すぎる寝間着だったが、今夜は足首まで覆うネグリジェだ。その代わりに肌が透けるほど生地が薄く、襟ぐりがやたらと深い。サイズを間違っているのではないかと思うほどで、少し屈めば胸が丸見えになってしまうだろう。しかし、組み敷かれて至近距離で見られてしまえば透けているのだから同じだ。
先日と同じように唇を重ね、服の上から胸をまさぐられ、丁寧に身体をさすられる。生地が薄い分だけ、まさぐる手の感触にエステルは敏感になってしまう。昨日は首筋や胸元近くばかりをラウルは口づけていたが、その唇が肩の方まで進んでじょじょに寝間着をずらしてきた。そのころにはエステルの身体は火照っている。
「今日は直に触れたいが、いいか?」
「じ、か……? だいじょうぶ、です。侯爵様……」
「ラウルだ」
言いながらラウルは寝間着をずらしてエステルの胸元を露わにする。布越しの愛撫で既に胸の中央はつんと上向いているが、そこにはすぐに触れずに、ラウルは肌の感触を確かめるように手で素肌をまさぐる。
(直に、って裸になる、ってことなのね)
「ん……」
くすぐったさを覚えながらされるがままにエステルは愛撫に耐える。
「貴女の肌は滑らかだな」
「ん……っ!?」
つうっと指が肌をなぞっていたかと思えば、不意に胸の尖りをかぷ、とはまれた。甘噛みして引っ張られ、そのままちゅくちゅく音をたてて舌先で転がされる。執拗に舐られて、胎の奥がむずむずとしたエステルはつい太ももを擦り合わせた。
「なんだ、もうここが触って欲しいのか」
「え?」
ずりおろされていた寝間着をそのまま脱がされてしまい、エステルは羞恥に声をあげた。さきほどまでからずっとほぼ全裸に近くても、いざ裸になるのはやはり恥ずかしい。下半身はドロワーズではなく、先日と同じ紐式の下着だった。
「心配するな。貴女の身体は綺麗だ」
ラウルが囁いてエステルの下着に手を伸ばす。しかし強引にはぎ取ることはせず、下着の上から股に指を這わせる。そこは既に染みを作っていた。
「ひあっ」
「ここが好きか?」
ラウルがくにっと指を押し込めば、胎に痺れるような刺激が走る。
「あっぁ、そ、こは……っ!」
「気持ちがいいだろう?」
「だ、め……」
(また、昨日のが……)
彼が指を動かすたびに、こりゅ、こりゅ、と肉の芽が動いて蜜壺がひくひくと揺れる。もう下着越しなのが意味がないほど濡れて、彼の指を汚してしまっている。走る衝動に達しそうになったエステルだったが、その直前に愛撫が止まり、すっとラウルの身体が離れた。
(今日は、もう終わりなのかしら……?)
ちらりと彼の方を見れば、身体を起こしたラウルが、自身のズボンの腰ひもを緩めているところだった。ここまでの行為で彼はずっと服を着たままだったが、ずりおろされたズボンからぶるりと太いものが現れた。
「……は」
短く息を吐いて、ラウルが手を添えたそれは、固く屹立した肉棒だった。薄暗いランプの明かりでさえ、それが大きいのが見て取れる。太い血管が浮き上がるほどに怒張してぴくんぴくんと脈打って、まるで凶悪な武器のようにエステルの目には映った。
「……っ」
(あんなに大きいものが……私の中に……!?)
瞬間に、身体が破瓜の痛みを思い出して身体がすくむ。初めての時は男性の象徴を見ることすらなかったが、ラウルの大きな手に添えられていてなお大きく見えるような肉棒がエステルの中を抉れば、あの痛みも仕方のないものだと思えた。今日のラウルの触れ方も優しいが、一度目の痛みを知っているからこそ、実際の肉棒の太さを目の当たりにすれば恐れが湧き上がってしまう。
「挿れても、いいか?」
言いながら、ラウルはエステルの下着を指先でずらす。わずかに秘所をかすめた指の感触で、エステルはまた震えてしまい、答えることができない。それをどう受け取ったのか、ラウルは小さく息を吐いた。
「……わかった」
刹那にラウルの身体が、エステルに密着して、その秘所に固いものが押し当てられる。
「侯爵様……!」
「嫌なら挿れない。だが、これは許してくれ」
ぬるり、と滑った肉棒は、そのままエステルの下着の内側に入り込んで、割れ目にぴったりと添うように密着した。それと同時に、両足をまとめて抱え上げられて、肉棒が秘部から離れないようにはさみこまれてしまう。
(何を)
エステルが行為の意図を問う前に、ラウルは腰を揺らした。その動きで肉棒がずるりと割れ目を擦ってその先にある肉の芽を弾いた。
「あっ」
ずりゅずりゅと繰り返し擦られる度に、エステルの口から高い声が上がってしまう。抗議しようとしたのか、助けを求めたのか、エステルの腕はラウルに向かって伸びたが、届かずにベッドに落ちた手は無意識にシーツをぎゅうっと握りこんだ。ラウルに見下ろされる形では、彼女の表情がよく見えたことだろう。与えられる刺激が、未だ快楽だと認識できていないエステルは、顔を歪めて嬌声をあげている。
「すまない。今日は……そんなに、長引かない、から」
腰を揺らして自身を擦りつけながら、息も荒くラウルはエステルに告げる。
「エステル」
低い声が名前を呼んだのに、どきりとする。
(名前なんてずっと、呼んでなかったのに)
思った途端に、きゅぅっと下腹が揺れて、肉棒から伝わる刺激がより強く感じられた。
「俺の星……名前を、呼んでくれ」
結局のところ、彼がどうしてエステルのことを『星』と呼ぶのか、まだエステルは聞けていない。けれど、前も今日も情事で気持ちが昂ったときに呼んでいるようだ。その答えは明白だろう。
「あっらう、るさま、あっだ、めぇ……!」
(また……またあれが、来ちゃう……!)
「エステル……!」
甘やかに名前を呼ばれながら、熱い棒が何度自身の割れ目を前後したのか、エステルは覚えていない。何かにのぼりつめていく身体に恐れを感じて、より強くシーツを掴んだ瞬間に、それは来た。ぎゅうっと下肢が強張り、びくんびくんと胎が揺れたエステルは人生で二度目の絶頂を迎える。その強張った足はラウルの肉棒をより強く挟み込み、強い快感を与えた。
「……っ」
ラウルが苦悶に似た表情を浮かべた刹那、エステルの股の間の肉棒がどくどくと脈打つ。それに合わせて、エステルの下生えのあたりにびゅくびゅくと熱いものが吐きだされた。抱えられていたエステルの両足がきゅう、と抱きしめるように力が込められていたのが、ふっと和らいで解放される。ずるりと股から熱いものが抜け落ちるのに身体は震えたが、エステルの目はラウルに釘付けだった。
けだるげなラウルはゆったりとした動作で、彼女の足をベッドに下ろしてから、汗で張り付いた自身の前髪をかきあげる。その動作が、絶頂でふわふわとしたエステルに何だか酷く目に焼き付いた。
服を着たままの彼が、腰を揺らし続けるのはきっと余計に汗をかいたことだろう。けれど、ずりおろしたズボン以外、彼が服を脱ぐ様子はない。思えば、先日の行為の時もそうだった。もっともあの時はエステルが一方的に触れられるだけだったからかもしれないが。
「エステル」
呼びかけながら、ラウルはかがんで彼女に軽く口づける。
(……そういえば名前を呼ばれたのは、プロポーズの時以外では、閨の中でだけなんだわ)
その事実に気付いてしまったエステルは、未だ絶頂の余韻で身体はふわふわしていたが、心が冷えていくのを感じた。
ラウルは夕暮れになって帰ってきた。夕餉をラウルと共にとり、湯あみを済ませた後には寝室に向かえば、二日前と同じように寝室でラウルが待っていた。そのせいで、エステルは寝間着の上に羽織ったガウンを脱ぐのを躊躇ってしまうが、そんなエステルの躊躇などラウルには関係がなかった。
「今夜も貴女に触れてもいいだろうか」
(あの一度で終わりではなかったのね……でも断るわけにはいかないわ。婚約者としての務めは果たさないといけないもの)
気は進まなかったが、断る理由はない。
「はい。大丈夫です」
そう答えたエステルは、ラウルに手を引かれガウンを脱がされたかと思えば、ベッドに押し倒された。
昨晩は裾が短すぎる寝間着だったが、今夜は足首まで覆うネグリジェだ。その代わりに肌が透けるほど生地が薄く、襟ぐりがやたらと深い。サイズを間違っているのではないかと思うほどで、少し屈めば胸が丸見えになってしまうだろう。しかし、組み敷かれて至近距離で見られてしまえば透けているのだから同じだ。
先日と同じように唇を重ね、服の上から胸をまさぐられ、丁寧に身体をさすられる。生地が薄い分だけ、まさぐる手の感触にエステルは敏感になってしまう。昨日は首筋や胸元近くばかりをラウルは口づけていたが、その唇が肩の方まで進んでじょじょに寝間着をずらしてきた。そのころにはエステルの身体は火照っている。
「今日は直に触れたいが、いいか?」
「じ、か……? だいじょうぶ、です。侯爵様……」
「ラウルだ」
言いながらラウルは寝間着をずらしてエステルの胸元を露わにする。布越しの愛撫で既に胸の中央はつんと上向いているが、そこにはすぐに触れずに、ラウルは肌の感触を確かめるように手で素肌をまさぐる。
(直に、って裸になる、ってことなのね)
「ん……」
くすぐったさを覚えながらされるがままにエステルは愛撫に耐える。
「貴女の肌は滑らかだな」
「ん……っ!?」
つうっと指が肌をなぞっていたかと思えば、不意に胸の尖りをかぷ、とはまれた。甘噛みして引っ張られ、そのままちゅくちゅく音をたてて舌先で転がされる。執拗に舐られて、胎の奥がむずむずとしたエステルはつい太ももを擦り合わせた。
「なんだ、もうここが触って欲しいのか」
「え?」
ずりおろされていた寝間着をそのまま脱がされてしまい、エステルは羞恥に声をあげた。さきほどまでからずっとほぼ全裸に近くても、いざ裸になるのはやはり恥ずかしい。下半身はドロワーズではなく、先日と同じ紐式の下着だった。
「心配するな。貴女の身体は綺麗だ」
ラウルが囁いてエステルの下着に手を伸ばす。しかし強引にはぎ取ることはせず、下着の上から股に指を這わせる。そこは既に染みを作っていた。
「ひあっ」
「ここが好きか?」
ラウルがくにっと指を押し込めば、胎に痺れるような刺激が走る。
「あっぁ、そ、こは……っ!」
「気持ちがいいだろう?」
「だ、め……」
(また、昨日のが……)
彼が指を動かすたびに、こりゅ、こりゅ、と肉の芽が動いて蜜壺がひくひくと揺れる。もう下着越しなのが意味がないほど濡れて、彼の指を汚してしまっている。走る衝動に達しそうになったエステルだったが、その直前に愛撫が止まり、すっとラウルの身体が離れた。
(今日は、もう終わりなのかしら……?)
ちらりと彼の方を見れば、身体を起こしたラウルが、自身のズボンの腰ひもを緩めているところだった。ここまでの行為で彼はずっと服を着たままだったが、ずりおろされたズボンからぶるりと太いものが現れた。
「……は」
短く息を吐いて、ラウルが手を添えたそれは、固く屹立した肉棒だった。薄暗いランプの明かりでさえ、それが大きいのが見て取れる。太い血管が浮き上がるほどに怒張してぴくんぴくんと脈打って、まるで凶悪な武器のようにエステルの目には映った。
「……っ」
(あんなに大きいものが……私の中に……!?)
瞬間に、身体が破瓜の痛みを思い出して身体がすくむ。初めての時は男性の象徴を見ることすらなかったが、ラウルの大きな手に添えられていてなお大きく見えるような肉棒がエステルの中を抉れば、あの痛みも仕方のないものだと思えた。今日のラウルの触れ方も優しいが、一度目の痛みを知っているからこそ、実際の肉棒の太さを目の当たりにすれば恐れが湧き上がってしまう。
「挿れても、いいか?」
言いながら、ラウルはエステルの下着を指先でずらす。わずかに秘所をかすめた指の感触で、エステルはまた震えてしまい、答えることができない。それをどう受け取ったのか、ラウルは小さく息を吐いた。
「……わかった」
刹那にラウルの身体が、エステルに密着して、その秘所に固いものが押し当てられる。
「侯爵様……!」
「嫌なら挿れない。だが、これは許してくれ」
ぬるり、と滑った肉棒は、そのままエステルの下着の内側に入り込んで、割れ目にぴったりと添うように密着した。それと同時に、両足をまとめて抱え上げられて、肉棒が秘部から離れないようにはさみこまれてしまう。
(何を)
エステルが行為の意図を問う前に、ラウルは腰を揺らした。その動きで肉棒がずるりと割れ目を擦ってその先にある肉の芽を弾いた。
「あっ」
ずりゅずりゅと繰り返し擦られる度に、エステルの口から高い声が上がってしまう。抗議しようとしたのか、助けを求めたのか、エステルの腕はラウルに向かって伸びたが、届かずにベッドに落ちた手は無意識にシーツをぎゅうっと握りこんだ。ラウルに見下ろされる形では、彼女の表情がよく見えたことだろう。与えられる刺激が、未だ快楽だと認識できていないエステルは、顔を歪めて嬌声をあげている。
「すまない。今日は……そんなに、長引かない、から」
腰を揺らして自身を擦りつけながら、息も荒くラウルはエステルに告げる。
「エステル」
低い声が名前を呼んだのに、どきりとする。
(名前なんてずっと、呼んでなかったのに)
思った途端に、きゅぅっと下腹が揺れて、肉棒から伝わる刺激がより強く感じられた。
「俺の星……名前を、呼んでくれ」
結局のところ、彼がどうしてエステルのことを『星』と呼ぶのか、まだエステルは聞けていない。けれど、前も今日も情事で気持ちが昂ったときに呼んでいるようだ。その答えは明白だろう。
「あっらう、るさま、あっだ、めぇ……!」
(また……またあれが、来ちゃう……!)
「エステル……!」
甘やかに名前を呼ばれながら、熱い棒が何度自身の割れ目を前後したのか、エステルは覚えていない。何かにのぼりつめていく身体に恐れを感じて、より強くシーツを掴んだ瞬間に、それは来た。ぎゅうっと下肢が強張り、びくんびくんと胎が揺れたエステルは人生で二度目の絶頂を迎える。その強張った足はラウルの肉棒をより強く挟み込み、強い快感を与えた。
「……っ」
ラウルが苦悶に似た表情を浮かべた刹那、エステルの股の間の肉棒がどくどくと脈打つ。それに合わせて、エステルの下生えのあたりにびゅくびゅくと熱いものが吐きだされた。抱えられていたエステルの両足がきゅう、と抱きしめるように力が込められていたのが、ふっと和らいで解放される。ずるりと股から熱いものが抜け落ちるのに身体は震えたが、エステルの目はラウルに釘付けだった。
けだるげなラウルはゆったりとした動作で、彼女の足をベッドに下ろしてから、汗で張り付いた自身の前髪をかきあげる。その動作が、絶頂でふわふわとしたエステルに何だか酷く目に焼き付いた。
服を着たままの彼が、腰を揺らし続けるのはきっと余計に汗をかいたことだろう。けれど、ずりおろしたズボン以外、彼が服を脱ぐ様子はない。思えば、先日の行為の時もそうだった。もっともあの時はエステルが一方的に触れられるだけだったからかもしれないが。
「エステル」
呼びかけながら、ラウルはかがんで彼女に軽く口づける。
(……そういえば名前を呼ばれたのは、プロポーズの時以外では、閨の中でだけなんだわ)
その事実に気付いてしまったエステルは、未だ絶頂の余韻で身体はふわふわしていたが、心が冷えていくのを感じた。
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