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【運命に抵抗したいのは私だけじゃない】
またその話か
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馬車が学園に着くまでにはもう少しだけある。話がひと段落して、私は清々しい気分だ。数日ぶりの授業だから、判らないところがあるかもしれないなどという不安はとりあえず放っておこう!
「ところで、素朴な疑問なのですが」
話は終わったとばかりに黙り込んでいたけれど、アウレウスはまだ話すことがあったらしい。
「うん? 何?」
「テレンシア嬢やアビゲイル嬢を死なせたくないというのは判りますが、クレア様はその『攻略対象』の男性と深い仲になるつもりはないのですか?」
「はあ?」
アウレウスの酷い質問に対して、思わず声を荒げてしまう。なんなら頬がピクピクとして、顔がひきつってしまった。これはちょっと、とりつくろえませんね。アウレウス相手にとりつくろうとも思わないけどさ。
「……お茶会の時に言ったでしょう? 私、一途な人が好きって」
「あれはバシレイオス殿下を振るための口実なのでは?」
私の前世の話を聞いた上で、お茶会での会話をそう解釈したのか。
「それはそうだけど、冷静に考えて、婚約者のいる人となんか、付き合いたくないよ、私」
不快感を隠せずにそう言うと、アウレウスは「どうでしょうか」ととぼけた風に言う。
「聖女は重婚を許されていますし、略奪愛だって咎められませんよ」
「……呆れた。本気で言ってるの?」
さっきよりも言葉に、険が籠ってしまうのは仕方がない。だって、こんな質問、あんまりにも酷い。
「いえ。どう思ってらっしゃるのか知りたくて聞いただけです」
私が睨みつけるのに対して、アウレウスはちっとも響いていない風に、さらりとそう言う。そんな意地悪な確認、ある?
「……嫌だよ、友達の好きな人奪うとか」
アウレウスは私の方をまっすぐに見ているけど、その目線が、何だか嫌だった。
私は、私だ。さっき、確認しばっかりじゃないか、この世界はゲームじゃない。だから私は、ゲームみたいに逆ハーレムをして当然と思ったり、略奪愛でなんか喜んだりなんか、絶対にできない。そんな風に思うなら、それは『はぁれむ・ちゃんすのヒロイン』だ。
「では、攻略対象者の方、いずれともお付き合いされるつもりはないと?」
「そう言ってるじゃん」
しつこい確認に対して、私はふてくされたような声を出してしまう。
「なるほど……ちなみに、攻略対象者は……貴女と恋愛関係になるとゲームに出てくる男性は、バシレイオス殿下、グランツさん、ルーナ先生の3名のみですか?」
「そうだけど……」
なおも質問してくるアウレウスに、どういうつもりなのかという目線で睨みつける。しかし、あくまでアウレウスは事務的に聞いてくる。いやな聞き方してくるけど、これもこの先のシナリオに抗うための作戦会議の一つなのかな、もしかして……そうだとしたら、苛立ってる私が馬鹿みたいじゃん。
「攻略対象者以外で、婚約者も恋人も居ない男性なら、クレア様はお付き合いされるおつもりがあるんですか?」
「え、いやまあ……そう、なるかな?」
思ってもない方向の質問に、一瞬私は考える。けど、普通の恋愛がしたいんだから、後略対象じゃなきゃいい、は当てはまるよね? うん。まあ今は、この状況がどうにかならない限り、どうにもこうにも、って感じだけど……。
「そうですか」
私の答えに満足したのか、アウレウスは目尻を下げて満面の笑みを向けてくる。
「さっきから何でそんな質問するの?」
後略対象と付き合う話は、今後の対策に必要な話のような気もするけど、最後の質問は関係ないような?
「私にクレア様とお付き合いするチャンスがあるのかどうかの確認です」
「何て?」
アウレウスのニコニコとした笑顔に、頬がひきつる。
「シナリオの関係で、お付き合いできないと言われたら困りますからね。勿論、私がもしもゲームの攻略対象であってクレア様が付き合うつもりがないとおっしゃっても、諦めませんが。私は本夫になりますので」
「……ああ、その話か」
言いながら私のアウレウスを見る目がジト目になってしまうのも仕方がないと思う。アウレウスがいつも通りの主張をしているだけだったんだね。しかも、『本夫を目指す』じゃあなくていつの間にか『本夫になります』になってるし。図々しいな。
「今までちゃんと否定したことなかったような気がするけど、私アウレウスと結婚するつもりなんかないよ」
ため息交じりにそう言うと、アウレウスは肩眉を上げた。
「おや、どうしてですか?」
「これは前にも言ったけど、アウレウスは私のことを好きじゃないじゃん。私は普通の恋愛結婚がしたいの。政略結婚じゃなくて。私を好きだって言ってくれる人と結婚したい」
私の言葉に、アウレウスは「ああ」と頷いて微笑んで見せた。
「なら、問題ありませんよ」
「どうしてよ」
「クレア様のこと、好きですから」
赤面しそうになるけど、これは知ってる、もう学習してるんだからね。
「面白いって意味でしょ」
「それも否定しませんが、恋愛的な意味で、愛おしい、ということですよ」
さらりと言われて、一瞬言葉を失う。私は一瞬にして、顔が熱くなってしまったのに、当のアウレウスは涼やかな顔で微笑んでいる。
「な、なんで……だって、こないだは……」
「あの時は自覚してなかったんです」
笑いながら言い、何故かアウレウスは正面から私の隣に移動してくる。そして、私の手を取って口づけた。
「婚約者がおらず、攻略対象者でもなく、心から貴女を愛する男ならいいのでしょう? では、私はこの上ない条件なのでは?」
言いながら、また手に口づけ、アウレウスは私に顔を近づけてくる。いつも喋る時に顔は近いけど、何かいつもと雰囲気が違う! 心臓がドクドクと早くなって、苦しい。何、なんで顔がどんどん近づいてくるの!?
「……っ知らない!」
ぐいっとアウレウスの顔を遠くに押しやって、私は叫ぶ。それと同時に馬車が止まった。窓の外を見れば、いつの間にか学園に着いてしまっている。
「時間切れですか……」
残念です、と言いながらアウレウスが離れたのに、私は胸を撫でおろす。
「ちゃんと覚えておいてくださいね? 私が貴女を好きだっていうことを」
「なっ」
叫びそうになったのを、アウレウスの人差し指がそっと私の唇を抑えて、留める。
「さ、降りましょう」
何でもない風にそう言って、アウレウスは馬車を降りていく。先に降りたアウレウスは、いつものように私にエスコートのための手を差し出してきた。その手を取るのを迷って、結局いつも通り掴む。すると、アウレウスが柔らかに微笑んだ。
その時に、どきりと心臓が鳴ったように思えるのは、気のせいだと思いたい。
「ところで、素朴な疑問なのですが」
話は終わったとばかりに黙り込んでいたけれど、アウレウスはまだ話すことがあったらしい。
「うん? 何?」
「テレンシア嬢やアビゲイル嬢を死なせたくないというのは判りますが、クレア様はその『攻略対象』の男性と深い仲になるつもりはないのですか?」
「はあ?」
アウレウスの酷い質問に対して、思わず声を荒げてしまう。なんなら頬がピクピクとして、顔がひきつってしまった。これはちょっと、とりつくろえませんね。アウレウス相手にとりつくろうとも思わないけどさ。
「……お茶会の時に言ったでしょう? 私、一途な人が好きって」
「あれはバシレイオス殿下を振るための口実なのでは?」
私の前世の話を聞いた上で、お茶会での会話をそう解釈したのか。
「それはそうだけど、冷静に考えて、婚約者のいる人となんか、付き合いたくないよ、私」
不快感を隠せずにそう言うと、アウレウスは「どうでしょうか」ととぼけた風に言う。
「聖女は重婚を許されていますし、略奪愛だって咎められませんよ」
「……呆れた。本気で言ってるの?」
さっきよりも言葉に、険が籠ってしまうのは仕方がない。だって、こんな質問、あんまりにも酷い。
「いえ。どう思ってらっしゃるのか知りたくて聞いただけです」
私が睨みつけるのに対して、アウレウスはちっとも響いていない風に、さらりとそう言う。そんな意地悪な確認、ある?
「……嫌だよ、友達の好きな人奪うとか」
アウレウスは私の方をまっすぐに見ているけど、その目線が、何だか嫌だった。
私は、私だ。さっき、確認しばっかりじゃないか、この世界はゲームじゃない。だから私は、ゲームみたいに逆ハーレムをして当然と思ったり、略奪愛でなんか喜んだりなんか、絶対にできない。そんな風に思うなら、それは『はぁれむ・ちゃんすのヒロイン』だ。
「では、攻略対象者の方、いずれともお付き合いされるつもりはないと?」
「そう言ってるじゃん」
しつこい確認に対して、私はふてくされたような声を出してしまう。
「なるほど……ちなみに、攻略対象者は……貴女と恋愛関係になるとゲームに出てくる男性は、バシレイオス殿下、グランツさん、ルーナ先生の3名のみですか?」
「そうだけど……」
なおも質問してくるアウレウスに、どういうつもりなのかという目線で睨みつける。しかし、あくまでアウレウスは事務的に聞いてくる。いやな聞き方してくるけど、これもこの先のシナリオに抗うための作戦会議の一つなのかな、もしかして……そうだとしたら、苛立ってる私が馬鹿みたいじゃん。
「攻略対象者以外で、婚約者も恋人も居ない男性なら、クレア様はお付き合いされるおつもりがあるんですか?」
「え、いやまあ……そう、なるかな?」
思ってもない方向の質問に、一瞬私は考える。けど、普通の恋愛がしたいんだから、後略対象じゃなきゃいい、は当てはまるよね? うん。まあ今は、この状況がどうにかならない限り、どうにもこうにも、って感じだけど……。
「そうですか」
私の答えに満足したのか、アウレウスは目尻を下げて満面の笑みを向けてくる。
「さっきから何でそんな質問するの?」
後略対象と付き合う話は、今後の対策に必要な話のような気もするけど、最後の質問は関係ないような?
「私にクレア様とお付き合いするチャンスがあるのかどうかの確認です」
「何て?」
アウレウスのニコニコとした笑顔に、頬がひきつる。
「シナリオの関係で、お付き合いできないと言われたら困りますからね。勿論、私がもしもゲームの攻略対象であってクレア様が付き合うつもりがないとおっしゃっても、諦めませんが。私は本夫になりますので」
「……ああ、その話か」
言いながら私のアウレウスを見る目がジト目になってしまうのも仕方がないと思う。アウレウスがいつも通りの主張をしているだけだったんだね。しかも、『本夫を目指す』じゃあなくていつの間にか『本夫になります』になってるし。図々しいな。
「今までちゃんと否定したことなかったような気がするけど、私アウレウスと結婚するつもりなんかないよ」
ため息交じりにそう言うと、アウレウスは肩眉を上げた。
「おや、どうしてですか?」
「これは前にも言ったけど、アウレウスは私のことを好きじゃないじゃん。私は普通の恋愛結婚がしたいの。政略結婚じゃなくて。私を好きだって言ってくれる人と結婚したい」
私の言葉に、アウレウスは「ああ」と頷いて微笑んで見せた。
「なら、問題ありませんよ」
「どうしてよ」
「クレア様のこと、好きですから」
赤面しそうになるけど、これは知ってる、もう学習してるんだからね。
「面白いって意味でしょ」
「それも否定しませんが、恋愛的な意味で、愛おしい、ということですよ」
さらりと言われて、一瞬言葉を失う。私は一瞬にして、顔が熱くなってしまったのに、当のアウレウスは涼やかな顔で微笑んでいる。
「な、なんで……だって、こないだは……」
「あの時は自覚してなかったんです」
笑いながら言い、何故かアウレウスは正面から私の隣に移動してくる。そして、私の手を取って口づけた。
「婚約者がおらず、攻略対象者でもなく、心から貴女を愛する男ならいいのでしょう? では、私はこの上ない条件なのでは?」
言いながら、また手に口づけ、アウレウスは私に顔を近づけてくる。いつも喋る時に顔は近いけど、何かいつもと雰囲気が違う! 心臓がドクドクと早くなって、苦しい。何、なんで顔がどんどん近づいてくるの!?
「……っ知らない!」
ぐいっとアウレウスの顔を遠くに押しやって、私は叫ぶ。それと同時に馬車が止まった。窓の外を見れば、いつの間にか学園に着いてしまっている。
「時間切れですか……」
残念です、と言いながらアウレウスが離れたのに、私は胸を撫でおろす。
「ちゃんと覚えておいてくださいね? 私が貴女を好きだっていうことを」
「なっ」
叫びそうになったのを、アウレウスの人差し指がそっと私の唇を抑えて、留める。
「さ、降りましょう」
何でもない風にそう言って、アウレウスは馬車を降りていく。先に降りたアウレウスは、いつものように私にエスコートのための手を差し出してきた。その手を取るのを迷って、結局いつも通り掴む。すると、アウレウスが柔らかに微笑んだ。
その時に、どきりと心臓が鳴ったように思えるのは、気のせいだと思いたい。
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