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【フラグ折りも楽じゃない】
腕が鳴りますわ
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「お話は判りましたわ。でも、それって本当にアビゲイルさんが悪いのかしら?」
「そうだよね、聞く限り、アビゲイルが悪い訳じゃなくない?」
テレンシアが言うのに私も頷いた。しかし、アビゲイルはそれには頷けないらしい。ふるふると首を振った。
「でででも、私がこ、転んだりしなければ……傷物の責任を、ぐ、グランツが取らされることも……」
彼女の言葉で、しん、と部屋が静まる。
「ねえ、失礼ですけれど、傷跡を見せて下さる?」
「……い、いいですよ」
不躾と言えるテレンシアの要求に、アビゲイルはぴくりと震えたが、素直に頷いた。彼女は眼鏡を外してから、そっと額が見えるように前髪をかきあげた。
額の右側からこめかみにかけて、うっすらとではあるが大きな傷跡がある。だがそれ以上に目立つのは、彼女の美貌だ。
「あら……」
テレンシアが口に手をあてて声をあげる。それは、アビゲイルの美しさについてあげられた感嘆の声だろう。でもアビゲイルはそうは取らなかったらしい。
「すすすみません、み、見苦しいものをお見せして」
「貴女、とても綺麗な顔をしてたのね」
アビゲイルが慌てて顔を隠したのと、テレンシアが言うのは同時だった。
「え?」
「テレンシアもやっぱりそう思う? 綺麗だよね、アビゲイルの顔!」
意見が同じなのが嬉しくなって、私の声が弾む。
「前にちらっと見えただけだったんだけど、絶対顔出したほうがいいと思うんだよね!」
拳を握って力説すると、テレンシアもコクリと頷く。
「な、何をおっしゃってるんです、お、おふたりとも」
「失礼しますわね」
アビゲイルの前髪をかき分けて、テレンシアはまじまじと傷跡を見つめる。
「この程度の傷でしたら、お化粧で隠せますわよ。随分薄いですもの」
「え……?」
信じられない、という顔でアビゲイルは声をあげる。
「もしかして鏡、見てないの? 待ってね」
私はドレッサーから手鏡を取ってきて、アビゲイルに見せる。
「ほら」
鏡に映った自分を見て、アビゲイルは驚いたように目を見開いた。
きっと、彼女は自分の顔についた傷跡を受け入れられなくて、鏡を見ることをやめてしまったのだろう。前髪を降ろしておけば、うっかり鏡を見てしまってもその傷を見ることはない。長年そうして過ごしてきたから、傷跡が薄くなっていることに気付かなかったに違いない。
「おしろいを少し塗れば隠れるんじゃないかしら」
私はドレッサーの引き出しから、おしろいを持ってくる。
「そうですわね」
とんとん、と軽くアビゲイルの額に乗せただけで、傷跡はほとんど見えなくなる。間近で見れば判るだろうが、遠目ならほとんど気付かないだろう。
「どう? アビゲイル」
「……こ、こんな……」
じわじわとアビゲイルの目に涙が溜まっていく。泣かせたいわけじゃないんだけどなあ。
「傷が気になって隠してるなら、化粧でどうにかできるんだし、顔出そうよ」
「だめです!」
アビゲイルは前髪を乱暴に戻して、顔を隠してしまった。手を振り払われたテレンシアは、「あら」と小さな声をあげて手をさする。
「わわ、私の、か、顔が見えるようにするなんて……み、見えづらくても、き、傷が……ぐ、グランツに見られ、たら……また、グランツを、き、傷つけ……」
アビゲイルは、グランツのために顔を隠してたのか……。
「そんなにその傷を隠したいなら、前髪で野暮ったく隠す以外の方法をしたらいかがかしら」
突如として、呆れたようにテレンシアが言う。
「な、なんでテレンシア様に、そ、そんなこと……」
「アビゲイルさん、貴女、幼馴染さんのことを随分気にしていらっしゃるようですけれど、幼馴染さんのことを好きではないんでしょう?」
「そ、そうですけど……」
滲みかけていた涙が止まって、アビゲイルは戸惑っている。
「それに、貴女は幼馴染さんをその傷で縛り付けるのは申し訳なく思っていて、できれば解放して差し上げたいと願っている。そうではありませんの?」
「は、いや、え……?」
おどおどとしながら、アビゲイルは歯切れの悪い返事をする。
「でしたら、アビゲイルさんは別の結婚相手を探すべきではなくて?」
「そ、そんなこと、で、できません」
「あら、どうして? 貴女の顔は美しいもの、きちんと髪を整えてその顔を見せれば、いくらでも求婚者は現れるはずよ。貴女が別の方と婚約できれば、幼馴染さんは晴れて自由の身なのではなくて?」
にっこりと微笑んだテレンシアは、とても意地悪そうに言う。
「で、でも……」
「何がだめなのかしら?」
高圧的に言うテレンシアに、アビゲイルは俯いた。
「幼馴染さんのことについて、傷跡のことで迷惑をかけてると思ってらっしゃるみたいですが、わたくしからすれば、どっちもどっちですわね。きっかけは従者を連れずに出かけたグランツさんは悪いですし、注意を払わず走った貴女も悪いんでしょう。でもどれもこれも幼い子供にありがちな、不幸な事故ですわ。まあ、わたくしたちは貴族の子女ですし、身体に傷があれば、縁談を結びにくいというのも理解できます。ですから、その幼馴染さんが縁談に縛られるのは仕方のないことですわ。ですけれど、その後、彼がお世辞にも品行方正に振舞えなかったのは、別に貴女の責任ではなくてよ。もちろん、彼がご両親に厳しくされていることも。だってそうでしょう? 政略結婚は貴族の務め、それに従えない人の方がおかしいのですわ。貴女は悪くないのですから、貴女が彼と結婚するつもりがないのでしたら、彼との関わりなんて絶っておしまいなさい。そして、婚約者を探せばいいんですわ」
応えようとしないアビゲイルに、テレンシアは一方的にまくしたてる。それはヒロインを虐める悪役令嬢そのままの表情だ。けれど、違和感がある。
「……ねえ、テレンシア。わざとそういう言い方するのやめようよ」
はあ、と溜め息を吐いて私が言うと、テレンシアはふふっと笑いだした。
「あら、クレア様にはバレていましたの?」
テレンシアは面白そうに笑って言う。
「いや、だっていつもと雰囲気違いすぎるし……」
「どう違ったかしら? わたくし、いつもと同じだと思うのだけれど……」
「もっとフワっとしてるかな、いつもは」
「そんな風にわたくしのことを評する方は、クレア様だけね」
クスクスと笑い合っていると、アビゲイルがぽかんとしてこちらを見ていた。
「ああ、ごめんごめん。アビゲイル。でも、あんまりアビゲイルが素直じゃないから」
「そうですわ、全身で好きだって訴えておきながら、幼馴染さんのこと好きじゃないなんておっしゃるから、ついからかいたくなったんですの」
「え、え……?」
私とテレンシアを見比べながら、アビゲイルは訳が判らないという風だ。
「……アビゲイルはさ、縛り付けるのは申し訳ないと思ってても、それでも彼の側にいたいんでしょう? 本当は」
私が聞くと、アビゲイルはびくりと震えた。
「わ、私は……好きなんか、じゃ……」
「本当に?」
「……グランツのこと……す、好きです……」
「うん……」
そうこぼしたアビゲイルの手を、私はそっとなでる。何か尋問をして無理やり吐かせたみたいで申し訳ないな。いやその通りなんだけど。
「なら、なおさら綺麗になさいな」
「ど、どうしてですか?」
「好いた相手には一番きれいな自分を見てもらうべきよ」
テレンシアは優しく微笑んだ。悪役令嬢の高圧説教から、天使のスマイルの落差凄い、ドキドキしちゃうね。
「そ、そんな……わ、私がそんなことして、も……」
「口答えは許しませんわ、貴女は綺麗になってもらうことにします」
一転して、再び悪役令嬢顔に戻ったテレンシアはぴしゃりと言う。
「貴女、長年容姿を磨くことに気を使ってなかったでしょう。安心なさって? 美しく見せるのには自信があります。まずはその野暮ったい前髪……それからださい眼鏡をどうにかいたしましょう」
容赦なくアビゲイルの容姿にだめだしをするアビゲイル。そうそう、これがしたくてこの部屋に案内したんだよね!
「テレンシア、ドレッサーの道具は好きに使って!」
「腕が鳴りますわ」
そう言ったテレンシアは、悪役令嬢と呼ぶにふさわしい悪そうな笑顔だった。
「そうだよね、聞く限り、アビゲイルが悪い訳じゃなくない?」
テレンシアが言うのに私も頷いた。しかし、アビゲイルはそれには頷けないらしい。ふるふると首を振った。
「でででも、私がこ、転んだりしなければ……傷物の責任を、ぐ、グランツが取らされることも……」
彼女の言葉で、しん、と部屋が静まる。
「ねえ、失礼ですけれど、傷跡を見せて下さる?」
「……い、いいですよ」
不躾と言えるテレンシアの要求に、アビゲイルはぴくりと震えたが、素直に頷いた。彼女は眼鏡を外してから、そっと額が見えるように前髪をかきあげた。
額の右側からこめかみにかけて、うっすらとではあるが大きな傷跡がある。だがそれ以上に目立つのは、彼女の美貌だ。
「あら……」
テレンシアが口に手をあてて声をあげる。それは、アビゲイルの美しさについてあげられた感嘆の声だろう。でもアビゲイルはそうは取らなかったらしい。
「すすすみません、み、見苦しいものをお見せして」
「貴女、とても綺麗な顔をしてたのね」
アビゲイルが慌てて顔を隠したのと、テレンシアが言うのは同時だった。
「え?」
「テレンシアもやっぱりそう思う? 綺麗だよね、アビゲイルの顔!」
意見が同じなのが嬉しくなって、私の声が弾む。
「前にちらっと見えただけだったんだけど、絶対顔出したほうがいいと思うんだよね!」
拳を握って力説すると、テレンシアもコクリと頷く。
「な、何をおっしゃってるんです、お、おふたりとも」
「失礼しますわね」
アビゲイルの前髪をかき分けて、テレンシアはまじまじと傷跡を見つめる。
「この程度の傷でしたら、お化粧で隠せますわよ。随分薄いですもの」
「え……?」
信じられない、という顔でアビゲイルは声をあげる。
「もしかして鏡、見てないの? 待ってね」
私はドレッサーから手鏡を取ってきて、アビゲイルに見せる。
「ほら」
鏡に映った自分を見て、アビゲイルは驚いたように目を見開いた。
きっと、彼女は自分の顔についた傷跡を受け入れられなくて、鏡を見ることをやめてしまったのだろう。前髪を降ろしておけば、うっかり鏡を見てしまってもその傷を見ることはない。長年そうして過ごしてきたから、傷跡が薄くなっていることに気付かなかったに違いない。
「おしろいを少し塗れば隠れるんじゃないかしら」
私はドレッサーの引き出しから、おしろいを持ってくる。
「そうですわね」
とんとん、と軽くアビゲイルの額に乗せただけで、傷跡はほとんど見えなくなる。間近で見れば判るだろうが、遠目ならほとんど気付かないだろう。
「どう? アビゲイル」
「……こ、こんな……」
じわじわとアビゲイルの目に涙が溜まっていく。泣かせたいわけじゃないんだけどなあ。
「傷が気になって隠してるなら、化粧でどうにかできるんだし、顔出そうよ」
「だめです!」
アビゲイルは前髪を乱暴に戻して、顔を隠してしまった。手を振り払われたテレンシアは、「あら」と小さな声をあげて手をさする。
「わわ、私の、か、顔が見えるようにするなんて……み、見えづらくても、き、傷が……ぐ、グランツに見られ、たら……また、グランツを、き、傷つけ……」
アビゲイルは、グランツのために顔を隠してたのか……。
「そんなにその傷を隠したいなら、前髪で野暮ったく隠す以外の方法をしたらいかがかしら」
突如として、呆れたようにテレンシアが言う。
「な、なんでテレンシア様に、そ、そんなこと……」
「アビゲイルさん、貴女、幼馴染さんのことを随分気にしていらっしゃるようですけれど、幼馴染さんのことを好きではないんでしょう?」
「そ、そうですけど……」
滲みかけていた涙が止まって、アビゲイルは戸惑っている。
「それに、貴女は幼馴染さんをその傷で縛り付けるのは申し訳なく思っていて、できれば解放して差し上げたいと願っている。そうではありませんの?」
「は、いや、え……?」
おどおどとしながら、アビゲイルは歯切れの悪い返事をする。
「でしたら、アビゲイルさんは別の結婚相手を探すべきではなくて?」
「そ、そんなこと、で、できません」
「あら、どうして? 貴女の顔は美しいもの、きちんと髪を整えてその顔を見せれば、いくらでも求婚者は現れるはずよ。貴女が別の方と婚約できれば、幼馴染さんは晴れて自由の身なのではなくて?」
にっこりと微笑んだテレンシアは、とても意地悪そうに言う。
「で、でも……」
「何がだめなのかしら?」
高圧的に言うテレンシアに、アビゲイルは俯いた。
「幼馴染さんのことについて、傷跡のことで迷惑をかけてると思ってらっしゃるみたいですが、わたくしからすれば、どっちもどっちですわね。きっかけは従者を連れずに出かけたグランツさんは悪いですし、注意を払わず走った貴女も悪いんでしょう。でもどれもこれも幼い子供にありがちな、不幸な事故ですわ。まあ、わたくしたちは貴族の子女ですし、身体に傷があれば、縁談を結びにくいというのも理解できます。ですから、その幼馴染さんが縁談に縛られるのは仕方のないことですわ。ですけれど、その後、彼がお世辞にも品行方正に振舞えなかったのは、別に貴女の責任ではなくてよ。もちろん、彼がご両親に厳しくされていることも。だってそうでしょう? 政略結婚は貴族の務め、それに従えない人の方がおかしいのですわ。貴女は悪くないのですから、貴女が彼と結婚するつもりがないのでしたら、彼との関わりなんて絶っておしまいなさい。そして、婚約者を探せばいいんですわ」
応えようとしないアビゲイルに、テレンシアは一方的にまくしたてる。それはヒロインを虐める悪役令嬢そのままの表情だ。けれど、違和感がある。
「……ねえ、テレンシア。わざとそういう言い方するのやめようよ」
はあ、と溜め息を吐いて私が言うと、テレンシアはふふっと笑いだした。
「あら、クレア様にはバレていましたの?」
テレンシアは面白そうに笑って言う。
「いや、だっていつもと雰囲気違いすぎるし……」
「どう違ったかしら? わたくし、いつもと同じだと思うのだけれど……」
「もっとフワっとしてるかな、いつもは」
「そんな風にわたくしのことを評する方は、クレア様だけね」
クスクスと笑い合っていると、アビゲイルがぽかんとしてこちらを見ていた。
「ああ、ごめんごめん。アビゲイル。でも、あんまりアビゲイルが素直じゃないから」
「そうですわ、全身で好きだって訴えておきながら、幼馴染さんのこと好きじゃないなんておっしゃるから、ついからかいたくなったんですの」
「え、え……?」
私とテレンシアを見比べながら、アビゲイルは訳が判らないという風だ。
「……アビゲイルはさ、縛り付けるのは申し訳ないと思ってても、それでも彼の側にいたいんでしょう? 本当は」
私が聞くと、アビゲイルはびくりと震えた。
「わ、私は……好きなんか、じゃ……」
「本当に?」
「……グランツのこと……す、好きです……」
「うん……」
そうこぼしたアビゲイルの手を、私はそっとなでる。何か尋問をして無理やり吐かせたみたいで申し訳ないな。いやその通りなんだけど。
「なら、なおさら綺麗になさいな」
「ど、どうしてですか?」
「好いた相手には一番きれいな自分を見てもらうべきよ」
テレンシアは優しく微笑んだ。悪役令嬢の高圧説教から、天使のスマイルの落差凄い、ドキドキしちゃうね。
「そ、そんな……わ、私がそんなことして、も……」
「口答えは許しませんわ、貴女は綺麗になってもらうことにします」
一転して、再び悪役令嬢顔に戻ったテレンシアはぴしゃりと言う。
「貴女、長年容姿を磨くことに気を使ってなかったでしょう。安心なさって? 美しく見せるのには自信があります。まずはその野暮ったい前髪……それからださい眼鏡をどうにかいたしましょう」
容赦なくアビゲイルの容姿にだめだしをするアビゲイル。そうそう、これがしたくてこの部屋に案内したんだよね!
「テレンシア、ドレッサーの道具は好きに使って!」
「腕が鳴りますわ」
そう言ったテレンシアは、悪役令嬢と呼ぶにふさわしい悪そうな笑顔だった。
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