26 / 84
【フラグ折りも楽じゃない】
これは眼鏡を外すと美少女というパターン
しおりを挟む
謎の告白イベントのせいで、危うく昼食を取り損ねるところだったけど、何とか大急ぎで食堂に滑りこむことができた。
「もう人がまばらね……」
昼休憩も後半に入った食堂は閑散としている。あと少し遅かったら、食事の提供も終わってた筈だから、危なかった。
ここの食堂は、『日本』の学校の食堂そのもので、食事を提供する所で食べ物を受け取って、席で食べるという形式である。自宅で食べる時は、給仕が食事を運ぶのに慣れているのに、学園だとこの食堂形式に疑問を持たないんだよね。何というか、日本メイドなゲームの世界って感じがする。中世ヨーロッパ風なのに、ほとんど日本なんだもん。
「昼休憩に呼び出しを受けるのはやめましょう」
トレイに食事を乗せながら、アウレウスが言う。
「うん、そうだね……」
私は苦笑いして答える。そもそもこれ以上呼び出しなんてないと思うんだけどなあ……。
アウレウスと一緒に、トレイを持って席に移動する。前方に立って喋っている女の子たちが見える。横をすり抜けようとした時に、会話が聞こえた。
「いい加減にしなさいよ!」
「で、でも……」
「邪魔だって言ってるの!」
「きゃっ」
どん、と端の女の子が押されて私の目の前に出てくる。
「えっ」
「クレア様!」
ガシャンッと音をたてて、私とその女の子はぶつかってしまった。アウレウスが手を伸ばしてくれたけど間に合わず、私は食事を持ったトレイごとしりもちを着いてしまう。
「いたた……」
うめきながら顔をあげると、女の子を押したらしい子が、青ざめた顔でこちらを見ていた。
「ひっあ、あんたが悪いんだからね! 私は悪くないから! 謝っときなさいよ!」
そう叫んで、その子は他の子を連れてばたばたと走り去ってしまった。
「だ、大丈夫ですか?」
自分もしりもちをついているのに、押されていた女の子は私を気遣う声をあげる。
「私は大丈夫」
と答えたものの、制服にはランチがぶちまけられ、酷い有様になっていた。
「ごごごめんなさい、私のせいで!」
「貴女のせいじゃないでしょう、さっきの子が」
「すみません、すみません、すぐ片付けますから!」
私の言葉も聞かず、ぺこぺこと謝りながら彼女はさっと立ち上がって走っていく。そして食堂のおばちゃんに声をかけて雑巾を貰ってきたかと思えば、すぐに片付けを始める。まるで歴戦のメイドさながらの手さばきだ。
「クレア様」
アウレウスに助け起こされた後に、私も手伝おうとしたときには、床は綺麗になっている。
「ああ、すみません、制服が……綺麗にしますから、こちらへいらしてください」
側に落ちていたバスケットを持って、彼女は私の手を引いて食堂の奥の方へと進む。
「う、裏入りますね!」
食堂のおばちゃんにそう声を掛けると、彼女は慣れた風に職員の控室らしき場所に私を連れてきた。
「男性は外で待っててください!」
後ろからついてきていたアウレウスは扉の前で締め出しを食らう。
「私のせいですす、すみません! これ、き、着替えに使ってください。サイズがああ合うか判らないですが……そこにシャワールームがあるので、どうぞ、お、お使いください」
言いながら、ロッカーから彼女は制服を取り出した。
「あの……ありがとう、でも、貴女は……」
圧倒されてついてきてしまったが、私はこの子の名前すら知らない。制服を差し出されて戸惑っている私を見た彼女は、首を傾げた。
ぼさぼさに伸びた前髪の下には、黒縁の眼鏡をかけていて目が見えないので、表情はよくわからない。制服を着てはいるが、美容に気遣う貴族とは雰囲気が違う。それにどうして、食堂の控室に彼女の私物らしきものが置いてあるんだろう?
「あっああ私はアビゲイル・シェロンです! 名乗りもせずにごめんなさい」
「こちらこそ、ごめんなさい。私はクレア・バートンです」
「せ、聖女のクレア様ですか!? ししし、失礼をして申し訳ございませんん。あのあ、あの」
私の名前を聞くなり、アビゲイルはブルブル震え出す。
「そんなにかしこまらないで、私もただの生徒なんだし。普通にしてくれたらうれしい」
「でででも」
「大丈夫。それより、その制服は借りても大丈夫なの?」
「あああああの、食堂の厨房をよく借りるので、ご厚意でここの控室も使わせて頂いてるんです。こ、これは私の予備の制服です」
しどろもどろに話してくれるのが、いじらしい。
「アビゲイルさんの服も汚れてるわ。私が借りたら貴女の着替えがなくなるんじゃない?」
「だだ大丈夫です。私にはまだ着替えがあるので」
そう言いながら、もう一着制服をロッカーから取り出した。何でこんなに着替えを用意してるんだろう……?
「……よ、よく汚すので……」
ひきつった笑みを浮かべるアビゲイル。もしかして、さっきみたいなことが頻繁にあるのかな。
「……そっか、ありがとう。使わせてもらうね……」
「どどどうぞ、シャワーしてください」
「うん」
示されたシャワールームを借りて、私はササっと着替えを済ませる。身体までは汚れてなかったから、着替えだけで事足りたけど、メイドでもない人の前で着替えるのはちょっと恥ずかしいしね。
「ありがとう、助かったわ」
がちゃ、とドアを開けて控室に戻ると、アビゲイルも着替えを済ませていた。急いで着替えたらしく、前髪が乱れて逆立っていた。それで眼鏡が半分だけ見える。
「あれ、アビゲイル眼鏡汚れているよ」
「ほほ、本当ですね」
前髪をかき分けて、アビゲイルが眼鏡を外す。その前髪に隠されていた顔に、私は目をむいた。
「ありがとうございます、おかげで綺麗になりました」
ささっと拭いて、アビゲイルはまたすぐにめがねをかけなおす。
一瞬しか見えなかったけど、彼女の眼鏡の下は、整った顔立ちをしていた。これは、眼鏡を外すと美少女だったという王道パターンの奴……! でも、女の子のメインキャラなんてヒロインだけだと思うんだけど、こんな美少女ゲームの中に居たっけ? それともただの野良美少女? そんなまさかね……?
「クレア様、大丈夫ですか?」
締め出されたままのアウレウスが、控室の扉の外から声をかけてきた。
「あ、うん」
私は返事をして、アビゲイルに目を移す。
「ああああす、すみません! どうぞお入りください」
アビゲイルが慌てて、アウレウスを控室に招き入れた。
「もう人がまばらね……」
昼休憩も後半に入った食堂は閑散としている。あと少し遅かったら、食事の提供も終わってた筈だから、危なかった。
ここの食堂は、『日本』の学校の食堂そのもので、食事を提供する所で食べ物を受け取って、席で食べるという形式である。自宅で食べる時は、給仕が食事を運ぶのに慣れているのに、学園だとこの食堂形式に疑問を持たないんだよね。何というか、日本メイドなゲームの世界って感じがする。中世ヨーロッパ風なのに、ほとんど日本なんだもん。
「昼休憩に呼び出しを受けるのはやめましょう」
トレイに食事を乗せながら、アウレウスが言う。
「うん、そうだね……」
私は苦笑いして答える。そもそもこれ以上呼び出しなんてないと思うんだけどなあ……。
アウレウスと一緒に、トレイを持って席に移動する。前方に立って喋っている女の子たちが見える。横をすり抜けようとした時に、会話が聞こえた。
「いい加減にしなさいよ!」
「で、でも……」
「邪魔だって言ってるの!」
「きゃっ」
どん、と端の女の子が押されて私の目の前に出てくる。
「えっ」
「クレア様!」
ガシャンッと音をたてて、私とその女の子はぶつかってしまった。アウレウスが手を伸ばしてくれたけど間に合わず、私は食事を持ったトレイごとしりもちを着いてしまう。
「いたた……」
うめきながら顔をあげると、女の子を押したらしい子が、青ざめた顔でこちらを見ていた。
「ひっあ、あんたが悪いんだからね! 私は悪くないから! 謝っときなさいよ!」
そう叫んで、その子は他の子を連れてばたばたと走り去ってしまった。
「だ、大丈夫ですか?」
自分もしりもちをついているのに、押されていた女の子は私を気遣う声をあげる。
「私は大丈夫」
と答えたものの、制服にはランチがぶちまけられ、酷い有様になっていた。
「ごごごめんなさい、私のせいで!」
「貴女のせいじゃないでしょう、さっきの子が」
「すみません、すみません、すぐ片付けますから!」
私の言葉も聞かず、ぺこぺこと謝りながら彼女はさっと立ち上がって走っていく。そして食堂のおばちゃんに声をかけて雑巾を貰ってきたかと思えば、すぐに片付けを始める。まるで歴戦のメイドさながらの手さばきだ。
「クレア様」
アウレウスに助け起こされた後に、私も手伝おうとしたときには、床は綺麗になっている。
「ああ、すみません、制服が……綺麗にしますから、こちらへいらしてください」
側に落ちていたバスケットを持って、彼女は私の手を引いて食堂の奥の方へと進む。
「う、裏入りますね!」
食堂のおばちゃんにそう声を掛けると、彼女は慣れた風に職員の控室らしき場所に私を連れてきた。
「男性は外で待っててください!」
後ろからついてきていたアウレウスは扉の前で締め出しを食らう。
「私のせいですす、すみません! これ、き、着替えに使ってください。サイズがああ合うか判らないですが……そこにシャワールームがあるので、どうぞ、お、お使いください」
言いながら、ロッカーから彼女は制服を取り出した。
「あの……ありがとう、でも、貴女は……」
圧倒されてついてきてしまったが、私はこの子の名前すら知らない。制服を差し出されて戸惑っている私を見た彼女は、首を傾げた。
ぼさぼさに伸びた前髪の下には、黒縁の眼鏡をかけていて目が見えないので、表情はよくわからない。制服を着てはいるが、美容に気遣う貴族とは雰囲気が違う。それにどうして、食堂の控室に彼女の私物らしきものが置いてあるんだろう?
「あっああ私はアビゲイル・シェロンです! 名乗りもせずにごめんなさい」
「こちらこそ、ごめんなさい。私はクレア・バートンです」
「せ、聖女のクレア様ですか!? ししし、失礼をして申し訳ございませんん。あのあ、あの」
私の名前を聞くなり、アビゲイルはブルブル震え出す。
「そんなにかしこまらないで、私もただの生徒なんだし。普通にしてくれたらうれしい」
「でででも」
「大丈夫。それより、その制服は借りても大丈夫なの?」
「あああああの、食堂の厨房をよく借りるので、ご厚意でここの控室も使わせて頂いてるんです。こ、これは私の予備の制服です」
しどろもどろに話してくれるのが、いじらしい。
「アビゲイルさんの服も汚れてるわ。私が借りたら貴女の着替えがなくなるんじゃない?」
「だだ大丈夫です。私にはまだ着替えがあるので」
そう言いながら、もう一着制服をロッカーから取り出した。何でこんなに着替えを用意してるんだろう……?
「……よ、よく汚すので……」
ひきつった笑みを浮かべるアビゲイル。もしかして、さっきみたいなことが頻繁にあるのかな。
「……そっか、ありがとう。使わせてもらうね……」
「どどどうぞ、シャワーしてください」
「うん」
示されたシャワールームを借りて、私はササっと着替えを済ませる。身体までは汚れてなかったから、着替えだけで事足りたけど、メイドでもない人の前で着替えるのはちょっと恥ずかしいしね。
「ありがとう、助かったわ」
がちゃ、とドアを開けて控室に戻ると、アビゲイルも着替えを済ませていた。急いで着替えたらしく、前髪が乱れて逆立っていた。それで眼鏡が半分だけ見える。
「あれ、アビゲイル眼鏡汚れているよ」
「ほほ、本当ですね」
前髪をかき分けて、アビゲイルが眼鏡を外す。その前髪に隠されていた顔に、私は目をむいた。
「ありがとうございます、おかげで綺麗になりました」
ささっと拭いて、アビゲイルはまたすぐにめがねをかけなおす。
一瞬しか見えなかったけど、彼女の眼鏡の下は、整った顔立ちをしていた。これは、眼鏡を外すと美少女だったという王道パターンの奴……! でも、女の子のメインキャラなんてヒロインだけだと思うんだけど、こんな美少女ゲームの中に居たっけ? それともただの野良美少女? そんなまさかね……?
「クレア様、大丈夫ですか?」
締め出されたままのアウレウスが、控室の扉の外から声をかけてきた。
「あ、うん」
私は返事をして、アビゲイルに目を移す。
「ああああす、すみません! どうぞお入りください」
アビゲイルが慌てて、アウレウスを控室に招き入れた。
0
お気に入りに追加
272
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢のトゥルーロマンスは断罪から☆
白雨 音
恋愛
『生まれ変る順番を待つか、断罪直前の悪役令嬢の人生を代わって生きるか』
女神に選択を迫られた時、迷わずに悪役令嬢の人生を選んだ。
それは、その世界が、前世のお気に入り乙女ゲームの世界観にあり、
愛すべき推し…ヒロインの義兄、イレールが居たからだ!
彼に会いたい一心で、途中転生させて貰った人生、あなたへの愛に生きます!
異世界に途中転生した悪役令嬢ヴィオレットがハッピーエンドを目指します☆
《完結しました》
成り上がり令嬢暴走日記!
笹乃笹世
恋愛
異世界転生キタコレー!
と、テンションアゲアゲのリアーヌだったが、なんとその世界は乙女ゲームの舞台となった世界だった⁉︎
えっあの『ギフト』⁉︎
えっ物語のスタートは来年⁉︎
……ってことはつまり、攻略対象たちと同じ学園ライフを送れる……⁉︎
これも全て、ある日突然、貴族になってくれた両親のおかげねっ!
ーー……でもあのゲームに『リアーヌ・ボスハウト』なんてキャラが出てた記憶ないから……きっとキャラデザも無いようなモブ令嬢なんだろうな……
これは、ある日突然、貴族の仲間入りを果たしてしまった元日本人が、大好きなゲームの世界で元日本人かつ庶民ムーブをぶちかまし、知らず知らずのうちに周りの人間も巻き込んで騒動を起こしていく物語であるーー
果たしてリアーヌはこの世界で幸せになれるのか?
周りの人間たちは無事でいられるのかーー⁉︎
【完結】異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
春風悠里
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら、まさかの悪役令嬢で断罪イベント直前!
さて、どうやって切り抜けようか?
(全6話で完結)
※一般的なざまぁではありません
※他サイト様にも掲載中
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
悪役令嬢は婚約破棄したいのに王子から溺愛されています。
白雪みなと
恋愛
この世界は乙女ゲームであると気づいた悪役令嬢ポジションのクリスタル・フェアリィ。
筋書き通りにやらないとどうなるか分かったもんじゃない。それに、貴族社会で生きていける気もしない。
ということで、悪役令嬢として候補に嫌われ、国外追放されるよう頑張るのだったが……。
王子さま、なぜ私を溺愛してらっしゃるのですか?
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
クラヴィスの華〜BADエンドが確定している乙女ゲー世界のモブに転生した私が攻略対象から溺愛されているワケ〜
アルト
恋愛
たった一つのトゥルーエンドを除き、どの攻略ルートであってもBADエンドが確定している乙女ゲーム「クラヴィスの華」。
そのゲームの本編にて、攻略対象である王子殿下の婚約者であった公爵令嬢に主人公は転生をしてしまう。
とは言っても、王子殿下の婚約者とはいえ、「クラヴィスの華」では冒頭付近に婚約を破棄され、グラフィックは勿論、声すら割り当てられておらず、名前だけ登場するというモブの中のモブとも言えるご令嬢。
主人公は、己の不幸フラグを叩き折りつつ、BADエンドしかない未来を変えるべく頑張っていたのだが、何故か次第に雲行きが怪しくなって行き────?
「────婚約破棄? 何故俺がお前との婚約を破棄しなきゃいけないんだ? ああ、そうだ。この肩書きも煩わしいな。いっそもう式をあげてしまおうか。ああ、心配はいらない。必要な事は俺が全て────」
「…………(わ、私はどこで間違っちゃったんだろうか)」
これは、どうにかして己の悲惨な末路を変えたい主人公による生存戦略転生記である。
【完結】攻略を諦めたら騎士様に溺愛されました。悪役でも幸せになれますか?
うり北 うりこ
恋愛
メイリーンは、大好きな乙女ゲームに転生をした。しかも、ヒロインだ。これは、推しの王子様との恋愛も夢じゃない! そう意気込んで学園に入学してみれば、王子様は悪役令嬢のローズリンゼットに夢中。しかも、悪役令嬢はおかめのお面をつけている。
これは、巷で流行りの悪役令嬢が主人公、ヒロインが悪役展開なのでは?
命一番なので、攻略を諦めたら騎士様の溺愛が待っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる