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街
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自分以外の人は真っ直ぐで自分の目標に向かって歩いていく僕は街の景色を見て行ったり来たり自分の乗ってきた電車も忘れて歩いていくすれ違う人は僕を異人だと蔑むような視線を感じる僕はその視線を受け入れるしかない
そこさえ乗り越えればそこさえ乗り越えてしまえばと思いながらとそんなことを考えながら歩く
しばらくすると見渡す限り誰もいない何も無い街にたどり着いた、僕は立ち止まり周りを見渡すと心臓の下の方から来る孤独感に襲われる
僕はどこにいけば満足なのかどこに向かっているのかなにがしたいのか
そんなことを考えていたら1匹の虫が僕の顔の周りを飛んでいる反射的に振り払った、そうすると虫はどこかに行ってしまった
1人の僕を笑いに来たのか
全てが嫌になる
しばらくその場に立ち尽くしていると
今度は1匹の子鳥が僕の肩に止まる
僕は次から次になんだよと振り払うがしかし子鳥は振り払ってももう一度肩に止まる
何度振り払っても子鳥は肩に止まる
僕は諦めて座り込む
誰もいない街に1人の僕と1匹の子鳥
少し経つと肩に止まっていた子鳥が飛びチュンチュンと鳴き始めた
なんだ、お前も俺をバカにしてるのかもうほっておいてくれどこかに行ってしまえ
子鳥はそれでも鳴いている
僕は無視し続けた
いつの間にか声は止み子鳥はどこかに行ってしまった、
やっと静かになった
静かになったはずなのに1人の時に感じた孤独感がさらに強くなった
なんでだなんでだなんでだ何もかも分からない
この世界なんて無くなってしまえばいい
そうすればこんな気持ちにもならない
もう何もかもどうでもいい、、、
ふと顔を上げるとさっきの子鳥が戻ってきた
子鳥は名前も知らない木の実を口にくわえていた
僕の目の前にその木の実を置くと先程と同じようにチュンチュンと鳴き始めた僕に食べろと言っているのかこんな見た事もない木の実に僕はどうして手を伸ばしているんだろう
ひと口かじると口の中にとてつもない苦味が襲う
だが何故だろう僕は涙が止まらない
それと同時に心の底から笑いがこみあげてきた
僕はなんのために歩いていたかもどこに行きたいのかも分からないがそんなことがどうでも良くなるくらい笑っていた
笑っている僕のその横には小さな羽が落ちていた
そこさえ乗り越えればそこさえ乗り越えてしまえばと思いながらとそんなことを考えながら歩く
しばらくすると見渡す限り誰もいない何も無い街にたどり着いた、僕は立ち止まり周りを見渡すと心臓の下の方から来る孤独感に襲われる
僕はどこにいけば満足なのかどこに向かっているのかなにがしたいのか
そんなことを考えていたら1匹の虫が僕の顔の周りを飛んでいる反射的に振り払った、そうすると虫はどこかに行ってしまった
1人の僕を笑いに来たのか
全てが嫌になる
しばらくその場に立ち尽くしていると
今度は1匹の子鳥が僕の肩に止まる
僕は次から次になんだよと振り払うがしかし子鳥は振り払ってももう一度肩に止まる
何度振り払っても子鳥は肩に止まる
僕は諦めて座り込む
誰もいない街に1人の僕と1匹の子鳥
少し経つと肩に止まっていた子鳥が飛びチュンチュンと鳴き始めた
なんだ、お前も俺をバカにしてるのかもうほっておいてくれどこかに行ってしまえ
子鳥はそれでも鳴いている
僕は無視し続けた
いつの間にか声は止み子鳥はどこかに行ってしまった、
やっと静かになった
静かになったはずなのに1人の時に感じた孤独感がさらに強くなった
なんでだなんでだなんでだ何もかも分からない
この世界なんて無くなってしまえばいい
そうすればこんな気持ちにもならない
もう何もかもどうでもいい、、、
ふと顔を上げるとさっきの子鳥が戻ってきた
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僕の目の前にその木の実を置くと先程と同じようにチュンチュンと鳴き始めた僕に食べろと言っているのかこんな見た事もない木の実に僕はどうして手を伸ばしているんだろう
ひと口かじると口の中にとてつもない苦味が襲う
だが何故だろう僕は涙が止まらない
それと同時に心の底から笑いがこみあげてきた
僕はなんのために歩いていたかもどこに行きたいのかも分からないがそんなことがどうでも良くなるくらい笑っていた
笑っている僕のその横には小さな羽が落ちていた
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