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第十二章
第三百四話 対照的な二つの勢力
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アナスタシアからレギラス王国とザルツヴァー戦王国の代理戦争の舞台である戦場に、レギラス王国の魔動機騎が現れるという情報を聞いてから一週間後。
大陸中央部で活動する無所属の傭兵という偽りの身分を持つ分身体を作ると、ザルツヴァー戦王国側の国の戦力として参陣していた。
開戦を明日に控えた本陣にて、ザルツヴァー戦王国から派遣されてきた援軍の指揮官の演説が陣中に響き渡る。
「先ずは我々ザルツヴァーの呼び掛けに応えてくれたことに感謝の言葉を贈ろう。皆も知っての通り、此度の戦は偉大なるザルツヴァー戦王国と仇敵たるレギラス王国の前哨戦である。故にーー」
彼はザルツヴァー戦王国における特別な戦士である〈雷轟戦使〉の一人でもあり、壇上にはそんな雷轟戦使が十人も立ち並んでいた。
その指揮官による演説を傭兵達が集められている場所で聞きながら、今回の目的を今一度確認する。
この戦場に参戦する目的は三つ。
一つ目は、相手国の戦力として提供されるレギラス王国の魔導兵器〈魔動機騎〉を鹵獲すること。
そもそもの発端は魔動機騎の鹵獲なので、これは絶対に外せない。
戦場ならば鹵獲してもそこまで目立つことはないだろう。
二つ目は、ザルツヴァー戦王国側であるこの国への支援として、雷轟戦使を通して兵士達に一時的に与えられる〈暴雷王〉の加護の力を手に入れることだ。
レギラス王国が自勢力の国に魔動機騎を提供するのに対抗するように、ザルツヴァー戦王国は雷轟戦使をはじめとした戦士団の派遣と加護の提供を決定した。
一つ目の目的と合わせて両方を手に入れるには、ザルツヴァー側で参戦するのが最も効率が良いと判断し、偽りの傭兵の身を用意した次第だ。
三つ目は、シンプルにレベル上げだ。
レベル上げのために活躍し過ぎるのも考えものだが、どうせ使い捨ての身分と姿であるため、戦後のことは然程気にする必要はないだろう。
「ーーよって、我らが戦王の力の一端を諸君らにも与えよう。その力を以て、レギラスのゴーレム共を鉄屑へと変え、勝利を掴み取るのだ!」
演説をしていた雷轟戦使である指揮官の身体から凄まじい強さの雷光と魔力が弾けると、そのスパークが雨のような形となって俺達へと降り注ぐ。
直撃したスパークによるダメージはなく、代わりに心身に強大な力が宿っていくのを感じた。
噂通りだな、と思いながら雷光で周囲の者達の耳と目が麻痺している今のうちに、身体に付与された力の強奪を行う。
「奪い解けーー【強奪権限】」
【強奪権限】の超過稼働能力〈貪欲なる解奪手〉を発動させると、すぐに脳裏に通知が浮かんできた。
強奪対象が自分の身に宿る外部から付与された力だからか、これまでよりも強奪を終えるのが速いな。
[解奪した力が蓄積されています]
[スキル化、又はアイテム化が可能です]
[どちらかを選択しますか?]
[スキル化が選択されました]
[蓄積された力が結晶化します]
[スキル【雷霆軍神の戦威】を獲得しました]
〈暴雷王〉のユニークスキル【天帝覇軍の雷霆神】の内包スキルの中に同名のスキルが存在しないことから、この味方を強化する力は、おそらく固有特性の〈雷神護付〉によるものだろう。
内包スキルの【雷軍の大君主】の力である可能性もあるが、少なくとも同名のスキルは所持していないようだ。
周りで同じように一時的に付与された者達だけでなく、永続版の力を与えられている雷轟戦使達の所持スキルの中にも見当たらないため、【雷霆軍神の戦威】は【強奪権限】で特別にスキル化した結果の代物に違いない。
高速化した思考の中で手に入れたスキルの考察を終えると、〈貪欲なる解奪手〉を解除して黒く染まっていた両腕を元に戻した。
周りの者達の視界が回復したことを彼らの反応から把握しつつ、参戦した目的の一つを達成できたことを密かに喜んだ。
演説をしていた指揮官曰く、今回与えた〈暴雷王〉の加護は一時的な付与ではあるものの、それでも半月の間は効果が続くそうだ。
その一時的な加護の力を奪って再構成したらしき俺の【雷霆軍神の戦威】は、当然ながら半月が経っても消えることはない。
このことからも、周りの者達が得た力とは似て非なる力であることが分かる。
〈暴雷王〉の加護の力は中々燃費も良いらしく、〈暴雷王〉がザルツヴァーで戦王に即位した背景には、少なからずこの配下強化の力があるのだろう。
「〈英雄〉とまではいかないが、雷轟戦使達は準英雄クラスってところか」
或いは人工英雄……ザルツヴァー的には〈擬似英雄〉と呼ぶのが正しいかな。
レギラス王国が〈不朽の勇者〉かつ〈機怪王〉の力による〈人工勇者〉という戦力があるならば、ザルツヴァー戦王国は〈雷轟の英雄〉かつ〈暴雷王〉の力による〈擬似英雄〉という戦力を保有している。
外野からしたら両国の戦力が対照的で何とも面白いものだ。
「そこのハイドワーフよ。少しいいだろうか?」
「……はい。何でしょうか?」
指揮官の演説後、明日の開戦に向けて本陣から少し離れた場所に設けられた仮設の訓練場にて身体を動かしていると、ザルツヴァー戦王国から来た雷轟戦使の一人であるベテランの貫禄のある中年男性に声を掛けられた。
「デカい戦斧だな。傭兵のようだが、今回が初めての参加か?」
「……名は片眼の者。流れの傭兵だから今回が初だ」
「そうか……お前は俺よりも強そうだな。ホーアル。お前さえ良ければ、今回の戦の後にザルツヴァーに来るといい。戦いと金と女が好きならば良いところだぞ」
「考えておきます」
手短にそう言うと、雷轟戦使のベテラン中年は自分の名前とザルツヴァー戦王国の国章が刻まれた特殊な金属板を渡してから去っていった。
どうやら、戦場に雷轟戦使達を派遣するのは自勢力側の支援だけでなく、自国へのスカウトも兼ねていたようだ。
名刺らしき金属板を貰った俺を羨ましそうに見てくる周りの視線を無視して、金属板を懐に入れる。
声を掛けられて中断していた身体の慣らしを再開すると、訓練用の丸太へと拳を振り抜いた。
放った拳撃が多数の鉄板で補強されている丸太に炸裂し、凄まじい破壊音とともに辺りに丸太と鉄板の破片が散らばった。
特殊な眼帯で片眼を封じているが、距離感に問題は無さそうだな。
変わらず周りの視線を無視すると、別の訓練用丸太へと手刀を振り下ろす。
鉄板ごと丸太が真っ二つになったのを見て、周りの傭兵達の顔が真っ青になっている。
大陸中央部で活動している傭兵達の実力はピンキリだ。
今回参戦した傭兵達はこの程度の力にもビビる程度の実力らしい。
今は大柄かつ屈強な肉体のハイドワーフ族の身体であるため、元の姿よりも全身の筋肉量が多くパワーが出しやすい。
他の傭兵達と争う際は力加減には気をつける必要があるな。
今回の戦では成長系スキルの【背水精進】の効果を高めるべく、魔賢神紋による弱体化と【萬神封ずる奈落の鎖】による能力の封印だけでなく、自作の特殊な眼帯を左眼に装着していた。
前世の漫画を参考にして作った魔導具で、眼帯に覆われた眼の視力の完全な封印機能と装着者の魔力を強制的に吸収する機能がある。
継続的な身体機能の封印と魔力喪失ダメージを与えるだけあって、【背水精進】の成長補正はかなりのモノになっていた。
第三の目的であるレベル上げでは大いに役立ってくれそうだ。
明日の開戦を楽しみにしつつ、背中に背負っていた〈樹龍戦斧バオムドラ〉を手に取ると、素振りと型の修練を行う。
三十分ほど動きを止めることなくバオムドラを振るい続けてみたところ、あと少しで何かを掴めそうな感覚があった。
「……指環を使う前に移動するか」
適した相手がいなくて保管したままだった〈天賦勇環:斧術〉を装備してから修練を行おうと思ったが、周りのギャラリーが増えていた。
このまま共用である訓練場で続けるよりも、実際の戦闘にて修練を再開するほうがいいだろう。
即座に訓練場から移動すると、後をつけてきていた者達を撒く。
そのまま徒歩で本陣から遠く離れた場所にある岩山の中の魔物の領域へと移動した。
「飛竜達の巣か。試し斬りにはちょうどいいな」
「ギュアアアァーッ!!」
腕環形態にした〈天賦勇環:斧術〉を装着して斧術の強化を行うと、戦斧バオムドラの柄を指先で回転させる。
咆哮を上げてから次々と飛び上がるワイバーン達に向けて、高速回転させたバオムドラを投擲した。
ブーメランのように大気を裂きながら回転するバオムドラがワイバーン達へと襲い掛かる。
ワイバーン達は翼からは風刃を、口内からはブレス擬きの魔力塊をそれぞれ放つが、バオムドラの勢いは一切衰える気配はない。
ならばと、ワイバーン達は翼を羽撃かせて迫り来るバオムドラを回避していく。
その様子を地上から眺めながら、タイミングを見計らってワイバーン達の近くに到達したバオムドラに込めた魔力を解放した。
「ギュ、ギュギュアァッ!?」
「これが雷属性への魔力変換能力か。間接的だから威力はまぁまぁだな」
【雷霆軍神の戦威】の効果の一つを確認すると、手元にバオムドラを召喚してから地面を蹴って上空へと跳び上がった。
感電して身体を麻痺させたワイバーン達が空から落ちてくる。
目の前に落ちてきたワイバーンの一体を斬り捨てると、その死骸を蹴ってから空中を移動して別のワイバーンへとバオムドラを振るう。
二体以上のワイバーンが同一直線上に並んでいたので、バオムドラに大量の魔力を注ぎ込んでから手前の一体へと豪快に斧刃を叩き込んだ。
その斧刃の軌跡に沿って放たれた鋭い雷撃が、後方にいたワイバーン達も纏めて両断し焼き尽くしていく。
威力と射程と速さが手軽に強化されるのは、中々に便利だな。
死骸を足場にして空中を移動し、麻痺して地上に落ちてくるワイバーンを狩り続けていく。
流石に地上に落下するまでに全てのワイバーンを狩ることは出来なかったが、飛行系能力や転移能力を使わないなどの能力制限状態での戦闘は、斧術の熟練度を大きく上げてくれた。
この短時間では【斧王】が【斧聖】にランクアップすることはなかったが、もしかすると明日の戦次第ではランクアップするかもしれないな。
「ギュオアァーーーッ!!」
「デカい個体だな。レベルも高いし、この程度の落下ダメージでは死なないか」
デカい個体以外にもチラホラとまだ生きているワイバーン達がいた。
どうやら、もう少しだけ楽しめるようだ。
今一度バオムドラの斧刃から雷撃を迸らせると、未だに戦意の高い生き残りのワイバーン達へと斬り掛かっていった。
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